マルクス経済学I,II(2017年度)

The Principle of Political Economy
The Analysis of Capitalism from Marxian View
a.y. 2017

学習のための指針

What's New

授業内レポート 提出無効リスト更新 (12/17)
講義資料 終章第3節 (12/16)
授業内レポート 9 出題 (12/6)
講義資料 終章第1,2節 (11/29)
Introductionマルクス経済学の理論体系(より詳しくは「スタディガイド」をご覧ください)
I. マルクス経済学の特徴
(1) 歴史認識に立った資本主義分析
資本主義経済の分析ではあるが,それが固定されたもの究極的なものとは見ない。資本主義以前の歴史認識とその後の歴史認識・展望をもちつつ資本主義を分析していく。
現代経済・社会のはらむ諸問題が,資本主義の根本的な特徴から生まれるのだと分析されるとしたら,それを止揚・揚棄した社会・経済体制を構想する。

(2) 資本主義の歴史的意味・役割
1. 生産力の飛躍的な発展;全ての人間が豊かになりうる物質的基盤=富を急速に増大させる。
2. 変革・革命の主体の形成;資本主義の矛盾・疎外のなかで労働者が陶冶される。

(3) マルクスは間違っていたのか?
1. ロシア革命=遅れた資本主義国での革命・一国社会主義の悲劇
 1) 経済発展の道の選択肢としての資本主義と社会主義との比較の問題
 2) 社会主義国・社会主義運動の未成熟・欠陥
 3) 社会主義的な政策を先取りした資本主義の修正策
2. 資本主義の変容と現代資本主義
 1) 資本主義の諸段階
 2) 現代資本主義の諸問題

II. マルクス経済学の理論体系
(1) 原理論−競争段階:資本主義の一般的運動法則と段階変化のメカニズム(この講義の対象範囲)
資本主義社会の経済構造と一般的運動法則を原理的かつ体系的に分析
競争の全面的支配のもとでの法則の貫徹
 1) 商品生産社会 人と人との社会的関連が商品の生産と交換の関係として現われてくる社会。
  生産者相互の社会的関連は,商品の客観的な運動=需給関係・価格の運動として現象。
 2) 競争の全面的支配;多数の競争者の存在による法則の貫徹
  個別的な差の相殺と平均化
  競争の強制;利益追求という基準による淘汰
  運動の規則性と方向性→ 規則的な景気循環 ・内的メカニズム自体による競争の一部制限

(2) 独占資本主義論−資本主義の段階変化:独占段階
1. 独占資本主義段階への移行にともなう資本主義の一般的運動法則の変容→停滞基調
2. 経済過程への国家の恒常的介入→資本主義諸国間の対立激化・第2次大戦

(3) 現代資本主義論−第2次大戦後:冷戦・国家独占資本主義段階
1. 冷戦体制(核戦力を中心としたアメリカの恒常的軍事力増強とグローバルな軍事同盟網)
2. 資本主義諸国の経済復興・成長の国際経済の枠組み(IMF・GATT体制)
3. 資本主義戦後体制の動揺・崩壊

資本主義の歴史的段階変化

[教科書]
延近 充『21世紀のマルクス経済学』(慶應義塾大学出版会,2015年)
[参考文献]
延近 充『薄氷の帝国 アメリカ― 戦後資本主義世界体制とその危機の構造』(御茶の水書房,2012年)
マルクス『資本論』(大月書店他),『資本論体系』全10巻(有斐閣)

Information

【学習方法】

講義内容を理解するためには授業に出席することが大前提なのは言うまでもないことですが,私の講義では履修者の理解を支援するため,以下のような講義方法をとっています。この方法に沿って学習されることを強く推奨します。
(1) 講義の1週間前までに講義資料ファイルをアップしますので,履修者は講義資料ファイルをダウンロードしてください。ファイルはMS WordとPDFが選べます。 
(2) 講義では履修者が講義資料を持っていることを前提として説明します(PCの持込み可。講義を聴きながら講義資料にノートするなどして内容を理解するよう努力してください。また,講義後にも理解をより深めるためにノートを再整理されることを勧めます。
(3) 講義内容の一区切りごとに「学習のための課題」(授業内レポート)を出題します。「課題」は該当講義内容の重要部分をテーマとしたものですので,ノート・テキストなどを参考にして自分の力でレポートにまとめてください。
「課題」レポートの作成・提出は義務ではありませんが,その作業によって講義内容の理解がより確実なものになり,定期試験前の勉強は格段に容易になるはずです。
「課題」の目的や提出方法等について,より詳しくは《学習のための課題》の部分を見てください。
「課題」の提出と成績との相関については【What's Old】のページで過去の試験結果と講評を見てください。
また,「課題」レポートの意義についての過去の履修者の感想は【学生による授業評価】を見てください。
(4) 「課題」の提出期限後に,論述のための重要ポイントについての解説をウェブ・ページに掲載します。自分の書いたレポートと比較し不十分だった点を改良してまとめなおすことを推奨します。講義内容の正しい理解とその論述のトレーニングに役立ちます。

【履修参考資料】

以下のページは履修者にとって重要な参考資料です。ぜひ読んでおいてください。

【講義要綱】
わたしの担当講義の講義要綱
【FAQ】
講義方法や試験などについて,履修者から今までに寄せられた質問や要望と私のリプライです。
【What's Old】
過去の試験問題と採点基準,成績統計と講評,学生による授業評価など。
[成績評価への質問について]
経済学部では,成績評価についての質問は所定の質問用紙に記入し,学生部を通じて担当者に送付されることになっています。この方法以外での質問は受け付けられません。
質問の際には採点基準を熟読し,自分の答案と比較して自己採点したうえで,それでも疑義がある場合のみ質問用紙に疑義の内容を詳しく記入して,所定の手続きをとってください。
なお,採点は採点基準に従って答案を複数回読み直して厳密に行なっています。講義を担当するようになって以来,今までに学生からの質問によって成績評価を変更したことは1度もありません。「ダメもと」で質問しても無駄ですので,念のため
【Study Guide】
経済学部のマルクス経済学科目の学習ガイド
【Q&A】
講義内容についての質問と回答など。掲示板形式です。講義に対する感想や要望なども自由に書き込んでかまいません。アクセス方法は授業で説明しています。
【学生による授業評価】
わたしの担当講義に対する学生の評価の集計結果。匿名のアンケート形式による。

みなさんの予習および講義ノートの作成の補助として,講義資料をダウンロードできるようにしておきます。講義の際に使用しているプロジェクター原稿の一部ですので,これさえあれば,講義に出席しなくても講義内容が理解できるというものでは決してありません
前もってダウンロードしておけば,講義中にノートを取るのに役立つでしょうし,講義後にノートをまとめなおすときにも非常に役立つと思います。MS WordファイルとPDFファイルのいずれかを,自分のPC環境に合わせて選択してください。なお,目的が予習と講義ノート作成の補助ですから,該当部分の講義が終われば削除します。

《学習のための課題》

  1. 講義の内容の一区切りごとに課題を提示します。課題は授業中および学習のための課題のページに掲載します。
  2. レポートの提出は,初回講義の説明および学習のための課題のページ掲載の方法に従ってください。指定以外の方法による提出は無効です。なお,例年の履修者数からみてレポートの返却や添削は物理的にできません。
  3. レポートの提出は義務ではありません。あくまでも自発的な学習の手助けとなるものです。
    ただし,レポートの内容に応じて定期試験の点数に加算します。
    配点はマルクス経済学 I と II とで異なります。それぞれのページを見てください。
  4. 課題の提出期限後,論述のための重要ポイントを学習のための課題のページに掲載します。
  5. 定期試験の問題は,これらの課題を基礎として出題されます。
  6. 大教室での講義は,漫然と講義を聴きノートをとるだけで試験前に一夜漬け的に復習するだけになりがちでしょう。 これらの課題によってそれまでの講義の主要なテーマは何なのかを知り,自分なりに論述の努力をすることで理解を確かなものにすることができるはずです。
  7. 論述のための重要ポイントの解説によって,与えられたテーマについてどのような点に注意して論述すればよいかを理解し,自分の解答と比較して書き直すことで的確な文章化のトレーニングにもなるでしょう。
  8. 試験前の勉強においても,ヤマ賭け勉強や過去問研究(低水準のあやしげな「模範解答」の丸暗記)でなく,課題全般の復習によって対応できるはずです。
  9. なお,課題レポートや定期試験の答案には,講義の内容・方法などに対する感想・要望・批判を自由に書いてください。私自身の今後の参考とさせてもらいます。ただし,質問はレポートには記入しないでください。講義後に私に直接質問するか,またはQ&Aのページを利用してください。
    今までに寄せられた要望等と私のリプライは,FAQのページにあります。履修にあたって,講義方法や試験について参考になるはずですので,ぜひ読んでおいてください。
  10. 過去の試験問題と採点基準,採点結果と講評,学生による授業評価をWhat's Oldに掲げておきます。これらは昨年度までのこのページに掲載された内容の一部です。
マルクス経済学 I 課題と解説
マルクス経済学 II 課題と解説

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