【イラク戦争における米軍および有志連合軍の死傷者】

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第1表 米軍の死傷者 第2表 有志連合軍の死者
「イラクの自由」作戦(Operation Iraqi Freedom)における米国の死傷者*
2010年2月8日発表
死者 負傷者**
合計 戦闘 非戦闘 合計 軽傷 重傷
戦闘作戦期間
(2003/3/19-4/30)
139 109 30 545 116 429
戦闘作戦終了以降
(2003/5/1以降)
4,226 3,360 866 31,103 17,614 13,489
国防総省文官 13 9 4
合計 4,378 3,478 900 31,648 17,730 13,918
* 2003年3月19日以降のイラク,オマーン,カタール,
クウェート,バーレーン,アデン湾,アラビア海,
オマーン湾,紅海,ペルシア湾における死傷者。
** 戦闘中に負傷した兵士で,
軽傷:負傷後72時間以内に任務に復帰した者
重傷:負傷後72時間以内に任務に復帰しなかった者
(2007年9月12日発表分で,戦闘作戦期間中の重傷者数が
426人から429人に変更された。理由は不明である。)
[資料出所] 国防総省ニュース:http://www.defenselink.mil/news/
イラク開戦以降(AP通信集計
2010年2月2日発表)などによる
国名 人数
米国 4,375
英国 179
イタリア 33
ポーランド 22
ウクライナ 18
ブルガリア 13
スペイン 11
デンマーク 7
エルサルバドル 5
スロバキア 4
グルジア,ラトビア 各3
エストニア,オランダ,
タイ,ルーマニア
各2
アゼルバイジャン,
オーストラリア,
カザフスタン,韓国,
ハンガリー
各1
合計 4,686
第1-1図 有志連合軍の戦闘行動中の死者 月別の推移
[資料出所]
国防総省ニュース:http://www.defenselink.mil/news/
米中央軍司令部:http://www.centcom.mil/
イラク多国籍軍:http://www.mnf-iraq.com/
AP:http://www.ap.org/
ロイター:http://www.reuters.com/
CNN:http://www.cnn.com/
イラク戦争関連年表
から集計し作成。
[備考]
(1) US_KIA:米国防総省発表の「イラクの自由」作戦における米軍の死者のうち,
  「戦闘行動中に死亡(Killed in action)」とされた数および戦闘行動関連による死者数。
(2) Other:米軍以外の有志連合軍の死者数。
(3) est.:当該月の発表日までの多国籍軍の死者総数の増加ペースをもとに推計した1カ月の死者数の予想値。
[Memo]
上記グラフが示す07年秋以降の有志連合軍死者の顕著な減少については,イラク情勢の「改善」をどう見るか?を参照していただきたい。
第1-2図 有志連合軍の年間死者数の推移
[資料出所]
第1-1図に同じ
[備考]

「戦闘」:戦闘行動中の死者として発表された数で,敵対勢力の攻撃による死者のほか,爆弾・地雷処理中の死者なども含む。
「非戦闘」:戦闘行動中以外の原因による死亡(Non-combat related cause)として発表された数で,病気・自殺,訓練中の事故などによる死者のほか,軍事作戦行動中の事故など広い意味では戦闘行動関連の死者も含む。
「est.」:2003年は開戦以降の死者数をもとに1年間の数を推計。2009年は更新日までの死者総数の増加ペースをもとにした1年間の死者総数の予想値。
第2図 米軍の負傷者 月別の傾向
[資料出所]
国防総省ニュース:http://www.defenselink.mil/news/から集計し作成。
[備考]
米国防総省発表の「イラクの自由」作戦における米軍人の負傷者(軽傷・重傷の合計)。負傷者数は1週間ごとに発表されるため(発表されない週もあり),厳密な月別の負傷者数ではない。

【イラク戦争における民間人の死者】

第3-1図 「大規模戦闘終結宣言」以降の民間人の死者 月別の推移
第3-2図 イラク攻撃開始以降の民間人の年間死者数の推移
[備考]
第3-1図の2003年は「大規模戦闘終結宣言」(5月1日)以降の死者数。
「est.」:集計日までの最多死者総数の増加ペースをもとにした当該月の死者総数の予想値。
第3-2図の2003年はイラク攻撃開始(3月20日)以降の死者数。
「est.」:2009年の集計済分の最多死者総数の増加ペースをもとにした1年間の死者総数の予想値。
[資料出所]
第3-1図,第3-2図とも,Iraq Body Count(IBC):http://www.iraqbodycount.net/database/,「イラクにおける米国主導の軍事干渉に起因する死者数:Reported civilian deaths resulting from the US-led military intervention in Iraq」をもとに,「End Date」によってソートして作成。
大規模戦闘終了後の外国軍占領・駐留期間において,IBCが信頼するに足ると考える複数のメディアに報道された死者数の最少数と最多数(イラク攻撃に起因する法秩序と治安の崩壊などの結果生じた事件の死者を含む)。
[備考]
イラクにおける実際の民間人死者数はIBCの集計をはるかに上回ると考えられる。この点についてより詳しくは[注釈]を参照されたい。
上記のグラフはIBCのデータを基礎としているが,IBCの集計目的と共同研究「イラク戦争を考える」の分析視角との違い,IBCのデータでは明らかな計上ミスや各月に分類されない死者数などがあるため,IBCのデータをそのままグラフにしているわけではない。
また,IBCはメディアが報道した死者数だけでなく,バグダッド死体安置所に運ばれた死者数のうちIBCがイラク戦争関連と推定した死者を随時追加している。さらに,メディアの報道についても数カ月後あるいは1年以上経過してから死者数が追加されることもある。このため,IBCのデータ更新時に上記のグラフは大きく変化することがある*。
上記グラフでは2007年9月以降,死者数が大きく減少しているが,今後追加される可能性もあり,イラクの治安状態が改善に向かっているかどうかは現時点(2008/2/26)では即断できない。実際,2007年半ばのグラフでは07年3月以降の死者数が大きく減少していたが,その後追加され,上記グラフのように8月までの死者数は06年後半と同程度の水準となった。
以上について,より詳しくは[注釈]を参照されたい。
*なお,[アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局]が「シリーズ<マスコミが伝えないイラク戦争・占領の現実>その21」と題する論考の中で,わたしが作成している「イラク戦争における犠牲者数」のグラフを参考に,「イラクで誰と誰が闘っているのかの実体」について論じている。
論じられている内容の主旨は有意義なものであるが,公開の日付が05年12月12日となっており,この論考が執筆された時点では,IBCのバグダッド死体安置所のイラク戦争関連死者数推計の公表前であった。このため,この論考のイラクの民間人死者に関する叙述は,現在の第3図のグラフからは読み取れないものとなっている。
ただし,このことが,イラクの現状について「事実に基づいて検証しなければ,メディアの報道を鵜呑みにすることはできない」というこの論考の主張の価値を損なうものではない。この論考に張られたリンクからわたしの「イラク戦争関連年表」にアクセスされる方も少なくないので,念のため記しておく。
[Memo]
上記グラフが示す07年秋以降のイラク民間人死者の顕著な減少については,イラク情勢の「改善」をどう見るか?を参照していただきたい。
また,05年以降のアフガニスタンの治安状況の悪化 ― 武装勢力による多国籍軍・アフガン治安部隊への攻撃増大と多国籍軍等による武装勢力掃討作戦の強化にともなって,「誤爆」やコラテラルダメージ(軍事行動に付随する犠牲)によって,多数の民間人死者が発生している。この問題については,08年末からのイスラエルのガザ地区攻撃にともなう多数の民間人死者発生の問題とあわせて,私が論じたCollateral Damage ― “対テロ戦争 War on Terror”の非人間性をお読みください。
「対テロ戦争」の原点とも言うべきパレスチナ問題の起源と経過については,「イラク戦争前史― パレスチナ問題」をご覧ください。
[参考]
1. 「薄氷の帝国 アメリカ―グローバリゼーションと新帝国主義の帰結」
2. 「対テロ戦争」の最前線を知るために:アフガニスタン戦争・イラク戦争という「対テロ戦争」の最前線の状況と日本の関与をどう考えるかについて,映画を素材としたエッセイ集。「アメリカはなぜ戦争をし続けるのか」(ドキュメンタリー映画「アメリカばんざい-crazy as usual」),「無知は免罪符とならない」(映画「リダクテッド 真実の価値」)

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