◆ 活動概要

 秋山裕研究会は、1996年度に発足し、今年で24年目を迎えました。研究会活動は、
(1) 本ゼミ
(2) サブゼミ
(3) オフィス・アワー
の3つを活動の柱としています。

 (1) 本ゼミでは、春学期は2人ペアで輪読を行い、開発経済学や産業連関分析、実証分析について学んでいきます。秋学期は、三田祭論文に向けての準備が中心です。三田祭後は、卒業論文の中間発表を行うと共に、他の文献についても見識を深めていきます。

 (2) サブゼミでは、コンピューターなどの分析用具の習得を図ると共に、春学期は日経円ダービー、秋学期はストックリーグの中間発表を行い、完成度を上げていきます。また、サブゼミにも先生は出席してくださいます。

 (3) オフィスアワーは、個別に抱える疑問点、問題点を解決し、研究の効率を上げていく場としています。これには、本ゼミ、サブゼミの効率的運営をはかるための個別指導、卒業論文の作成にあたっての指導も含みます。

 (1) 本ゼミ、(2) サブゼミは週1回、(3) オフィス・アワーは週2回設置されています。
(2019年度は、本ゼミは火曜4・5限、サブゼミは金曜5限、オフィスアワーは月曜5限、金曜4限です。)

 一般に、本ゼミは、とかくレポーターと先生のやり取りを他の者が傍観するという状況に陥りやすいものです。本研究会では、それを打開するための最大限の努力を学生諸君の協力のもとで進め、より意義のある活動を心掛けています。レポーターは、オフィス・アワーを活用しながら発表の準備を進めていくことになります。発表では、単なる輪読にとどまらず、独自の分析を追加していきます。これが、三田祭論文の作成、そして最終的な目的である卒業論文の作成につながることになります。

 サブゼミでは、全員がコンピューターを分析道具として使えるようにコンピューター室で学んでいます。全員がEメール、MS Word、MS Excel、Rなどを活用し、データのやりとりをしながら、回帰分析、産業連関分析が出来るようにしています。

 三田祭発表では、単なる研究ではなく「ゼミ生全員で1つのテーマに学生らしく挑戦すること」を目標として常に心掛けています。(→三田祭論文のページ

◆ 本ゼミ

前期の活動:文献講読

 春学期は、最初にプレゼンテーションの練習を行い、それに続いて輪読を開始します。輪読では「経済発展」に関する比較的新しい文献を扱います。2019年は遠藤環・伊藤亞聖・大泉啓一郎・後藤健太編『現代アジア経済論』と植村仁一編『マクロ計量モデルの基礎と実際 東アジアを中心に』を輪読しています。毎週2人1組の発表者がテキストの内容を解説し、さらにその内容に関する実証分析の発表を行います。その発表の後、3・4年生と秋山先生の全員で質疑応答、ディスカッションを行います。また、サブゼミの参考書として、月本洋・松本一教『実戦データマイニング AIによる株と為替の予測』を勉強しています。

過去の輪読書

2018年度
・清田耕造・神事直人『実証から学ぶ国際経済』
・黒崎卓・栗田匡相『ストーリーで学ぶ開発経済学 途上国の暮らしを考える』
・三井住友信託銀行マーケット事業『第6版投資家のための金融マーケット予測ハンドブック』(サブゼミ参考書)
2017年度
・黒崎卓・山形辰史『開発経済学-貧困削減へのアプローチ』
・尾河眞樹『新版 本当にわかる為替相場』
2016年度
・戸堂康之『開発経済学入門』
・米沢誠司など『地域分析ハンドブック』
2015年度
・坂井秀吉・柳原透・朽木昭文 編著『現代の開発経済学』
・小長谷 一之・前川 知史 編『経済効果入門―地域活性化・企画立案・政策評価のツール』
2014年度
・加藤 篤史『経済発展論』
・小長谷 一之・前川 知史 編『経済効果入門―地域活性化・企画立案・政策評価のツール』
2013年度
・デイヴィッド・N. ワイル『経済成長 第2版』
・入谷貴夫『地域と雇用をつくる産業連関分析入門』
2012年度
・S.I.Cohen著、溝端他訳『国際比較の経済学-グローバル経済の構造と多様性』
・安田 秀穂『自治体の経済波及効果の算出―パソコンでできる産業連関分析』
2011年度
・デイヴィッド・N. ワイル『経済成長 第2版』
(2冊目は東日本大震災による学事日程短縮のため春学期に実施できず)
2010年度
・戸堂 康之『技術伝播と経済成長―グローバル化時代の途上国経済分析』
・安田 秀穂『自治体の経済波及効果の算出―パソコンでできる産業連関分析』
2009年度
・中村享『経済発展の計量分析』
・安田 秀穂『自治体の経済波及効果の算出―パソコンでできる産業連関分析』
2008年度
・ジェトロ・アジア経済研究所他編著『テキストブック開発経済学[新版]』
・土居英二・浅利一郎・中野親徳編著『はじめよう産業連関分析入門』
2007年度
・ジェトロ・アジア経済研究所他編著『テキストブック開発経済学[新版]』
・土居英二・浅利一郎・中野親徳編著『はじめよう産業連関分析入門』


後期の活動:三田祭論文作成

 秋学期は三田祭論文発表に向けての準備を行います。毎週中間発表会を行い、論文作成における問題点を解決し、より質の高い論文の作成を目指しています。三田祭後は、4年生は各人のゼミ活動の集大成である卒業論文の中間発表を行い、3年生は卒業論文の作成準備を開始します。そして1月には年度の締めくくりとして毎年恒例の卒業論文の発表会を行う予定です。

◆ サブゼミ

 パソコンの基本操作、計量・表計算ソフトの基本操作について学ぶことによって、実証分析の基本技法を習得していきます。Eメールの使い方、MS Word、MS Excel、R(計量分析ソフト)などについて、主に先生が3年生と4年生に講義し、演習していきます。
 日吉の情報処理や統計学でMS Excelについて学びますが、サブゼミの中ではRでの重回帰分析まで学びます。パソコンが苦手な人でも充分に理解できるようにしています。
 パソコンや統計ソフトの基本操作を習得したあとは、3~5名程度のチームに分かれてグループワークを行います。春学期は日経円ダービー(日本経済新聞社主催の円相場予想コンテスト)、秋学期は日経ストックリーグ(日本経済新聞社主催・野村ホールディングス協賛の株式ポートフォリオ運用コンテスト)に参加し、実証分析の実践的な活用のトレーニングを行います。

◆ 三田祭発表

 三田祭発表、過去の論文の要旨に関しては三田祭論文のページを御覧ください。


◆ 合宿

 夏合宿では、3年生が各パートに分かれて三田祭論文に向けた発表を、4年生が卒業論文の中間発表を行い、議論を通じてそれぞれ論文の質を高めていきます。もちろん、合宿中は議論の場ばかりという訳ではなく、グラウンドを貸し切りスポーツをしたり、夜は先生を囲んでの懇親会などの交流もありました。2018年度も静岡県伊豆にて合宿を行いました

◆ 卒業論文

 卒業論文のテーマは経済発展に関したものなら各自自由に選ぶことが出来ます。
各自選んだテーマに関して必要に応じて分析を行いながら論文作成を進めていきます。
参考までに過去の卒業論文のテーマを挙げておきます。

2018年度卒業生(22期生)9名の卒業論文タイトル

[1]『日本の高校・大学教育と経済発展ー人口減少を迎える先進国としての教育カリキュラムの在り方ー』
[2]『地域通貨と経済発展~地域通貨の導入成功条件の検証~』
[3]『英語力と経済発展~日本人の英語力が低い原因の解明と日本の早期英語教育の是非~』
[4]『日本企業と経済発展ー新規開業推進政策と既存企業支援政策ー』
[5]『ICT投資と経済発展ー日米比較に基づくICT投資の有効性ー』
[6]『日本の労働環境と経済発展ー長時間労働・低労働生産性の日本の進むべき道ー』
[7]『企業規模間の格差と経済発展~日韓比較を通じて~』
[8]『郷土愛と経済発展~郷土愛の要因の推定と埼玉県の郷土愛の向上~』
[9]『健康と経済発展ー健康水準の低下による貧困の悪循環の解明と解決策の提言ー』


2017年度卒業生(21期生)6名の卒業論文タイトル

[1]『金融構造と経済発展ー経済発展水準ごとにおける直接・間接金融市場のベストミックスー』
[2]『震災復興と経済発展~電力供給に着目した間接被害額の推定~』
[3]『労働の流動性と経済発展~最適な労働の流動性水準を探る~』
[4]『東京一極集中と経済発展ー地域の快適さの推計と、快適さの地域差を踏まえた人口移動シミュレーションー』
[5]『ローデシアにおける経済発展とその源泉~軍事支出・工業・農業とジンバブエとの比較から見るローデシアの独自性~』
[6]『貿易と経済発展―日系企業の海外拠点設置の決定要因と影響の分析―』


2016年度卒業生(20期生)9名の卒業論文タイトル

[1]『雇用の機械化と経済発展-技術進歩を考慮した機械化確率の推定と影響の分析、及びその解決法の検討-』
[2]『ICTと経済発展~ICTの拡大による経済成長とICT投資の決定要因に関する検証~』
[3]『知的財産権の保護と経済発展―日本における知的財産権の保護の影響の検討―』
[4]『自動車産業と経済発展~環境性と経済発展を両立する自動車タイプの国内シェアの最適点を探る~』
[5]『賃金と経済発展―雇用形態間賃金格差の要因とその是正―』
[6]『モノやヒトの輸送と経済発展―全国的な物流システムを維持するための運輸業の課題―』
[7]『労働生産性と経済発展―サービス業の小企業の生産性向上―』
[8]『消費の世代間格差と経済発展―ワーク・ライフ・バランス及び異時点間代替の弾力性の実証分析―』
[9]『食品産業と経済発展-食が人々の幸福度向上に貢献するためには-』


2015年度卒業生(19期生)7名の卒業論文タイトル

[1]『文化芸術への国家予算配分と経済発展』
[2]『雇用政策と経済発展-非正規雇用の拡大が経済に与える影響の検証-』
[3]『収益性から見た情報通信産業の展望と課題~日本企業の競争力強化に向けて~』
[4]『投資政策と経済発展
  -途上国においてマイクロクレジットの普及率を高める方法の検証-』
[5]『北欧型モデルによる経済発展―日本への適用可能性の検討―』
[6]『移民と経済発展-移民政策の経済発展および日本財政への貢献の検証-』
[7]『観光と経済発展‐観光産業の発展による地域活性化の実現に向けて‐』


2014年度卒業生(18期生)12名の卒業論文タイトル

[1]『高度人材と経済発展―高度外国人受け入れに関する実証分析と政策提言―』
[2]『モルドバの経済発展~東欧地域における相対的貧困からの脱出に向けて~』
[3]『情報通信と経済発展~情報が繋ぐ将来を探る~』
[4]『賃金と経済発展 ~消費者・生産者両観点から見る最適賃金の推計~』
[5]『イノベーションと経済発展 ~イノベーションの発生メカニズムの究明と
   その資金調達における証券業発展の役割~』
[6]『多様化と経済発展 深層的多様化の経済発展における重要性』
[7]『越境大気汚染問題と東アジアの経済発展』
[8]『非正規雇用問題と経済発展~労働需要分析による考察~』
[9]『鉄鋼業の国際比較~日本鉄鋼業は国際競争力を維持できるか~』
[10]『日本エレクトロニクス産業の課題と展望
   ~製造アウトソーシングが収益性の決定構造に与える効果~』
[11]『地方活性化と経済発展~消費と投資からみる地方経済の発展に向けて~』
[12]『文化芸術産業と経済発展―アートがもたらす経済効果―』


2013年度卒業生(17期生)8名の卒業論文タイトル

[1]『電力システム改革と経済発展』
[2]『愛知県経済の新たな方向について』
[3]『日本のインフラストラクチャ―と経済発展~人口減少・高齢化社会におけるインフラストラクチャのあり方~』
[4]『対外直接投資と経済発展』
[5]『健康寿命と経済発展』
[6]『起業活性化と経済発展~パネルデータによる企業率の決定要因分析~』
[7]『プロスポーツと経済発展~リーグ全体の活性化のために~』
[8]『日本の高齢者失業問題~失業の発生要因分析と政策提言~』


2012年度卒業生(16期生)10名の卒業論文タイトル

[1]『造船業に未来はあるか』
[2]『地方経済と経済発展~山口県経済活性化を通しての政策提言~』
[3]『中国の経済発展』
[4]『途上国支援と日本の経済発展』
[5]『観光立国による地域活性化』
[6]『アパレル産業と経済発展』
[7]『医薬品と経済発展』
[8]『ICT化が経済に及ぼす影響』
[9]『対外投資と経済発展』
[10]『戦後日本における産業構造の変化とその要因』


2011年度卒業生(15期生)9名の卒業論文タイトル

[1]『旅行と経済発展』
[2]『外食産業と経済発展』
[3]『自動車メーカーのアジア進出と日本の経済発展』
[4]『バブル経済と経済発展』
[5]『日本の情報化と経済発展』
[6]『中国の経済発展と日本の産業の空洞化』
[7]『中小企業と経済発展』
[8]『高速鉄道と経済発展』
[9]『金融規制と経済発展』


2010年度卒業生(14期生)10名の卒業論文タイトル

[1]『経済発展の視点から考える航空・鉄道産業の規制政策~東アジア圏における域内航空自由化政策の提言~』
[2]『グローバル化時代に生きる都市~「世界都市」の理論と分析~』
[3]『都市の成長と経済発展』
[4]『日本の医療機器産業と経済発展』
[5]『ワークライフバランスの実現~仕事と家庭に関して~』
[6]『道路事業と経済発展』
[7]『メガイベントによる経済発展』
[8]『東アジア共同体と経済発展』
[9]『教育と経済発展~所得格差と教育格差の関係~』
[10]『租税政策と経済発展~税制の国際比較と日本の最適な租税政策』


2009年度卒業生(13期生)14名の卒業論文タイトル

[1]『オフショアリングの経済学』
[2]『原子力発電所のpossibility~温暖化ガス中期目標実現での試算~』
[3]『中学受験の経済学~中学校選択のメカニズムと経済への影響の計量分析~』
[4]『道州制による地方経済発展』
[5]『日本によける就労環境の変化』
[6]『人的資本力と経済発展~雇用の質と生産性を高める~』
[7]『地域医療~医療偏在が招く医療格差の改善へ向けて~』
[8]『少子化と経済発展~少子化問題の解決にむけて未婚率を減少させる~』
[9]『市町村から見る日本の経済発展』
[10]『少子化対策としての子ども手当の評価』
[11]『金融政策の実効性~サブプライイムローンの反省から~』
[12]『若年層労働市場の特徴~就職氷河期の世代効果と若年無業の規定要因について~』
[13]『韓国の学歴社会~何のための競争なのか~』
[14]『Analysis of the Relationship between Economic Growth and Environmental Degradation』