〜 第8回 ポーズを置こう! 〜

 
 

 

♪ ポーズを置こう! ♪

 前回学んだのは,ドイツ語ではアクセントのある音節を核としたひとかたまりごとに発音されるということでした。今回はそれを踏まえて練習していくことにしましょう。

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  うまく発音できるようになりましたか。さて,上のような句はそれぞれ一かたまりの意味を表し,途中で切らずに発音されますが,長い文になっても同様に一つの意味単位がひとまとまりで発音されます。そしてかたまりとかたまりの間ではポーズが置かれます。

 

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 In einer kleinen Stadt/ wohnen sie sehr ruhig,/ und sie spielen ab und zu Fußball.
 この文に付いている記号をよく見てください。ここで気付くことは,Komma「コンマ」やPunkt「ピリオド」といった句読点はダテに付いているわけではなく,コンマであれば小さな意味単位の区切りを表し,ピリオドは大きな区切り,すなわち文の終わりを表すということです。つまり,こうした記号があるところでは,かならずポーズが置かれるのです。
Übung 2へ

 

♪ 発音クリニック ♪
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 今回は連続する子音の発音を練習します。日本語の1音節は原則的に母音1つ(あ,い,う,え,お)もしくは子音1つ+母音1つ(か=k+a,き=k+i,く=k+u,け=k+e,こ=k+o)で子音が連続することはありませんが,ドイツ語では連続子音は頻繁に現れます。日本語を母語とする私たちは,ともするとドイツ語の連続子音の間に母音を入れてしまい,ドイツ語としては間違った音を発音してしまいます。  
 たとえば,sprechenはspre-までが1音節で残りの-chenがもう1音節,従って全体で2音節の単語です。"spr"は3つの子音が連続していますが,絶対に間に母音を挟んではいけません。これを「しゅ−ぷ−れっ−ひぇん」と日本語のように発音してしまうと、だらだらと4音節にもなってしまいます。すでに練習した要領でjam-baと強弱の2回手を打って,2音節であることを意識して発音しましょう。

 さて,ここでさまざまな子音の組み合わせを練習しましょう。大事なのは,余分なところに母音を入れないことです。子音が連続するところには下線が引いてあります。

schreibt, kauft, spricht, singt, trinkt, lernt, kämpft, schimpft
schreibst, kaufst, sprichst,singst, trinkst, lernst, kämpfst, schimpfst
Herz, Herzstechen, Herztropfen
Schmerz, Kopfschmerzen, Magenschmerzen, Zahnschmerzen
Geburtstag, Geburtstagsfeier, Geburtstagskarte, Geburtstagsgeschenk
Herbst, Herbstwetter, Herbstferien, Herbstspaziergang, Herbststurm
Herzlichste Grüße von mir!
Grüne Krawatten trage ich gern.
Trinkst du einen Kaffee?
Schreibst du mir mal bitte!

 

 

 
 
 
 

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