〜 第10回 「エー」のバリエーション 〜

 
 

 

♪ ポーズを置こう! ♪

 前回まで2回にわたってポーズの置き方について学んできました。ポーズを置く場所はテーマや意味のかたまりと関係があるのでしたね。また,意味のかたまりの最後には句読点が打たれることが多いことから,ポーズと句読点に密接な関係があることもわかりました。

 今回はポーズに関する総復習として,少し多めに練習問題をやってみましょう。

Übung 1へ

 Übung 1は2つの文からなっていました。どんな文を読むときも,まずは定形は何か,そしてその定形に対応する主語は何かを見極めます。そしてその残りの部分が文全体の中でどのような働き(例えば副詞句など)をしているのかを考えます。こうやって文を読み解いていくと,自ずと意味のかたまりが見えてくるでしょう。そうすればポーズの位置もわかってきますね。もう一つここで気をつけなければならないのは,同等のものの列挙です。ここでは「神戸,大阪,京都」が列挙されています。このようなときはA, B, C ... und Xとなるのでしたね。どこでポーズを置いたら良いか,わかりますね。

 さて,それではもう一つ練習問題をやってみましょう。今度はベルリーンに関する文ですが,ちょっと長めです。

Übung 2へ

 

♪ 発音クリニック ♪
 音声ファイル再生

 今回はI-E-Äの発音の復習をすることにしましょう。これらの音は短音ではあまり問題がないと思います。特にEとÄは短音ですと両方とも[ε]という同じ音になります。短音で発音してみましょう。

I-E-Ä, I-E-Ä, I-E-Ä, I-E-Ä, I-E-Ä
 
発音と聴き取りの難しいのは長音でしょう。

まずIの長音を聴き,次はEの長音。最後にÄの長音を聴きましょう。

 
I-E-ä E-I-ä I-ä-E

 どうでしょうか?聴き分けはできますか。I-E-ÄのうちIが唇の横方向への緊張感が一番高く,E→Äの順番で緩まってきます。唇の両脇に左右の人差し指を当てて発音をすると,順番に内側に動いていくのがわかると思います。もちろん,鏡を使って観察すればなお結構です。

 それでは3つの音を順に長音で発音しましょう。

 次の3つの長音をランダムに発音しますので,一緒にどうぞ。

それでは最後にこれらの音が含まれる単語の発音練習をしましょう。

die, hielten, liegen, Miete, musizieren, spielen, Tier, wir
Erich, Beeren, gehen, kehren, leben, nehmen, treten, zehn
ähnlich, Bäder, erklären, käme, läge, spät, täte, wäre

 

 

 
 
 
 

Copyrighted by Kazumi Sakai @2002