第15回 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム

「PDF版拡大図書」活用実践報告会

PDF版拡大図書のイメージ図

中野 泰志(慶應義塾大学)

更新日:2019年11月27日


 2020年度から実施される新学習指導要領を踏まえた「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善や、特別な配慮を必要とする児童生徒等の学習上の困難低減のため、学習者用デジタル教科書を制度化する「学校教育法等の一部を改正する法律」等関係法令が2019年4月から施行されました。この制度改正により、これまでの紙の教科書に加えて、必要に応じて学習者用デジタル教科書を併用することができることとなりました。また、学習者用デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に関するガイドライン学習者用デジタル教科書実践事例集が公開され、2020年度からの本格実施に向けた準備が進んでいます。特別支援教育においては、全ての教育課程で、紙の教科書に代えて使用できるようになり、学習者用デジタル教科書はもちろん、それを補うための作成されているデジタル教材(音声教材PDF版拡大図書)への関心も高くなってきています。

 我々は、弱視児童生徒にとって学びやすい環境を整えるために、ボランティアや教科書発行者の皆さんと一緒に、より使いやすい拡大教科書の作成や普及に関する活動を行ってきました。そして、拡大教科書の問題点だと言われている可搬性・操作性を向上させるために、文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校(視覚障害等)高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」を受託し、教科書のデジタル化にも取り組んできました。また、デジタル教科書をより使いやすくするために、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課委託開発事業「学習上の支援機器等教材開発支援事業」を受託し、教科書・教材等閲覧アプリ「UDブラウザ」の開発研究等を実施してきました。

 現在、各地域の視覚支援学校(盲学校)だけでなく、地域の学校に在籍している児童生徒にも、「PDF版拡大図書」の提供を行っています。本シンポジウムでは、「デジタル教科書の最新動向、試験モードを含むUDブラウザの最新機能、読書バリアフリー法と教材作成」に関する情報提供を行った上で、これらのシステムを活用してくださっている研究協力校の先生方に実践報告をしていただきます。



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