【日本の経済思想史家シリーズ】
(5)二宮尊徳(にのみや そんとく 1787-1856) 相模国栢山村(現・小田原市)の農家に生まれる。少年期に両親が死去し、家産を失ったが、自己の労働により、二十歳の頃、家を再興した。その後、手腕が評価され、旗本宇津家の下野国桜町領や日光神領などの復興を依頼され、その実行に関与した。幕府にも登用された。また、明治以降は修身教育の題材とされ、全国の小学校校庭に二宮金次郎像が建てられた。著作は『三才報徳金毛録』など。 (肖像は『人物日本の歴史 14』(小学館, 1975)より。二宮尊徳先生幼時之像は西東京市立保谷小学校) |