【日本の経済思想史家シリーズ】
(4)山鹿素行(やまが そこう 1622-85) 会津若松生まれ。幼い時に江戸に移り、修学。朱子学を批判した古学派儒学の先駆者の一人。当時は、兵学者として世に知られていた。武士として、農工商民の社会的有用性を肯定的に評価する一方、泰平の世において曖昧になってしまった武士の社会的存在意義を自問自答した。著作は『聖教要録』『山鹿語類』『中朝事実』『武家事紀』など。 (右の素行像は、石岡久夫『山鹿素行兵法学の史的研究』玉川大学出版部,1980 より。墓は東京都新宿区の宗参寺) |