「イラク戦争」関連年表 2004年6月

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主な出来事

  1. イラク各地で駐留軍,イラク警察・治安部隊と武装グループとの戦闘や爆弾攻撃などが継続。
  2. ファルージャで米軍がザルカウィ氏やその支持者の拠点とみなした建物への空爆・攻撃開始,戦闘で犠牲者多数。
  3. イラク暫定政権が発足,ヤワル大統領(スンニ派),アラウィ首相(シーア派)。
  4. 国連安保理が6月末のイラクへの主権全面移譲を明記した決議1546を採択。
  5. 日本政府がイラク主権移譲後に編成される多国籍軍に自衛隊参加を閣議決定。
  6. 米議会の独立調査委員会がアルカイダとフセイン政権との協力関係を示す証拠無しとの報告書発表。
  7. CPA行政官が予定を2日間早めて主権移譲文書を暫定政権代表に渡し,連合軍の占領が法的終了。
  8. イスラエル政府がパレスチナ自治区ガザからの段階的撤退を含むパレスチナ分離計画を閣議承認。

【イラクおよび周辺地図】 【用語集(人名・地名・組織名等】 【イラク戦争関連兵器】

月日 イラク軍事情勢 イラク政治情勢 日本の対応 アメリカの対応 その他の国,
国際機関の対応
イラク周辺国情勢
6.1 バイジの米軍基地入り口前で自動車爆弾が爆発,イラク人11人死亡,米兵2人ら20人以上負傷。(3)(6)
バグダッドのPUK事務所で爆発,少なくとも3人(20人以上との情報も)死亡,20人負傷。(2)(3)
イラク暫定政権が発足,ブラヒミ国連事務総長特別顧問が大統領にスンニ派のヤワル氏,首相にシーア派のアラウィ氏を指名。(3)(6)
バグダッドのポーランドの会社事務所から,ポーランド人の民間請負業者2人,クルド人警備員3人,イラク人女性2人が拉致。(2)
アラビア石油,イラクの国営南部石油会社と共同で,同国南部のペルシャ湾沿いに位置する原油生産・出荷施設の復興事業に乗り出す方針を明らかに。(3) 米英両国,フランスなどの要求を受け,多国籍軍駐留の失効期限を明記したイラク主権移譲に向けた新決議修正案を国連安保理に提出。(3)(5)
チュニジアのハビブ・ベンヤヒア外相が東京都内の日本記者クラブで会見,アラブ連盟各国がイラクの治安回復と復興に連盟としてまとまって関与をしていく考えを明らかに。(6)
6.2 クーファでマフディ軍団と米軍の戦闘,イラク人6人死亡,40人以上負傷。(2)(6)
バグダッド北部アザミヤ地区爆発,5人死亡,37人負傷。(2)(5)
ファルージャで警察署に迫撃砲攻撃,イラク人1人死亡,米海兵隊員ら3人負傷。(2)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D)
武装勢力が米軍への物資運搬トラックの運転手のエジプト人とトルコ人を人質に,両国政府に対米批判要求。(2) アルカイダのメンバーとみられるリオネル・デュモン容疑者の日本潜伏事件にからみ,警視庁がバングラデシュ国籍の男を入管法違反容疑で逮捕。(2) ブラヒミ国連事務総長特別顧問が記者会見で,CPAのブレマー米文民行政官を独裁者と批判(9日に謝罪・釈明会見)。(2)(5)
6.3 (現地2日夜)キルクーク郊外の米軍基地で武装勢力が弾薬庫を攻撃,大規模な爆発が連続。(3)(6)
バグダッドでイタリア大使館に迫撃砲攻撃,大使館近くにいたイラク人2人死亡。(3)(6)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D)
シスターニ師が声明で1日に発足したイラク暫定政権を事実上承認。(3)(5) ブッシュ大統領がテネット中央情報局(CIA)長官の辞任を発表。(2)(6) スペインのサパテロ首相,ロンドンで英首相との会談後の記者会見でスペイン軍をイラクに再派遣することはないと断言。(5)
6.4 米軍がナジャフとクーファから撤退すると発表。(5)
バグダッドで米軍車列にRPG攻撃と銃撃,米兵5人死亡。(D)
サドル師がクーファのモスクで開かれた金曜礼拝で「選挙で選ばれた指導者以外は容認できない」と,新たに発足したイラク暫定政権を批判。(6) 米英両国がイラク主権移譲に向けた新決議案で,暫定政権の要求があれば多国籍軍の駐留を終えることを明記した再修正案を国連安保理に提出。(5)
6.5 バグダッド市内で米警備会社[6-1]に雇用のポーランド人2人,米国人2人が銃撃を受け死亡。(2)(6)
バグダッド南方ムサイブで地元警察署を武装グループが襲撃,警察官・市民12人死亡。(2)(3)
バグダッド東部で米軍車両標的に爆弾攻撃,米兵2人死亡,3人負傷。(3)(5)(D)
ラムズフェルド国防長官が米軍再編についてシンガポールで演説,1.既存,新規の同盟国,友好国との連携強化,2.予測できない事態に対処するための柔軟性の開発,3.急速に展開できる能力,戦力の重視,4.作戦計画における地域間の「人工的な壁」の廃止の4原則示す。(2)
6.6 バグダッド北郊タージのイラク治安部隊ゲート付近で自動車爆弾が爆発,イラク人9人死亡,61人負傷,ザルカウィ氏グループがネット上に実行声明。(2)(3)
バグダッド北郊タージの米軍基地に迫撃砲攻撃,米兵1人死亡。(D)
ガドバン石油相が石油開発など外国企業との投資契約は1月までに実施の直接選挙後の政権に契約締結をゆだねる考えを示す。(5) イスラエル政府がパレスチナ自治区ガザからの段階的撤退を含むシャロン首相の「パレスチナ分離計画」を賛成多数で閣議承認。(2)
イスラエルの裁判で,ファタハ幹部のマルワン・バルグーティ氏に終身刑5回と禁固40年の判決。(2)(5)
サウジアラビア・リヤドで武装集団の銃撃により取材中のBBCカメラマン1人死亡,記者1人負傷。(BBC)
6.7 スカニヤで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D)
アラウィ首相が主要な政治勢力9派と民兵組織の解体で合意したと発表(マフディ軍団は含まず)。(3)(5) 米韓協議で在韓米軍の1/3(12500人)削減方針(米軍トランスフォーメーションの一環)。(6) イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート近郊のパレスチナ過激派拠点を空爆したと発表。(2)
アフガニスタン・カンダハルでパトロール中の米軍車両に爆弾攻撃,米兵1人死亡。(D)
6.8 モスルの市庁舎前で爆弾を積んだタクシーが爆発し,イラク人9人死亡,少なくとも25人負傷。(3)(6)
バクバの米軍基地前で自動車が爆発,米兵1人,イラク人5人死亡,米兵10人含む26人負傷。(2)(3)(D)
ファルージャ近郊で米軍とイラク人武装集団が衝突,イラク人7人死亡,15人負傷,米海兵隊員4人負傷。(2)(5)
米軍主導の連合軍がイラクで拘束されていた米警備会社社員のイタリア人3人を救出と発表。(2)(3) 政府はイラクに関する国連安保理の新決議採択をうけて多国籍軍への自衛隊の参加方針を決定。(3)(7) カナダ首相,米大統領との個別会談後の記者会見で国連安保理の新決議を歓迎するも,カナダとしてはイラクに派兵しない方針をあらためて強調。(5) サウジアラビア・リヤドで武装集団の銃撃により米国人1人死亡。(BBC)
6.9 ファルージャでイラク治安部隊に迫撃砲攻撃,12人死亡,10人負傷。(2)
バグダッドで米軍車両に銃撃とRPG攻撃,米兵1人死亡。(D)
小泉首相,ブッシュ米大統領と会談し,イラク主権移譲後の多国籍軍編成を明記した国連安保理決議の採択を評価,自衛隊派遣を継続する考えを示し,多国籍軍への参加を事実上表明。(3)(7) (現地8日)国連安保理が米英などが提出した6月末の全面的な主権移譲を明記した決議1546を全会一致で採択。(3)(6)
仏大統領,サミット中の記者会見で,フランスがイラクに派兵するのは適切ではないとの見解。(5)
6.10 (現地9日夜から10日)ナジャフでマフディ軍団とイラク警察が交戦,イラク人警官・市民5人死亡,13人負傷。(2)(3)(5) 武装グループがトルコ人7人を人質にトルコ企業のイラク撤収を要求。(2) 小泉首相とドイツのシュレーダー首相が会談,イラクとアフガニスタンの復興支援で国際社会が協調して取り組むことが重要との認識で一致。(3)(5) ブッシュ大統領がサミット閉幕後の記者会見で,イラクでのNATOの関与について従来の要求を大幅に縮小。(5) サミットの閉幕を受けた記者会見で,イラク問題でNATOが果たす役割を巡り,フランスとドイツは「派兵拒否」の一線を譲らないことを表明。(5)
6.11 (現地10日)ヤワル大統領がワシントンで記者会見,多国籍軍への自衛隊の参加について強く歓迎する意向を表明。(3) オランダ政府がサマワ駐留の同国軍約1300人の駐留期限を05年3月まで延長することを閣議決定。(2)
6.12 サドル師が,今月発足した暫定政権を承認する立場を明らかに(ニューヨーク・タイムズ報道)。(3)(5) サウジアラビア・リヤドで武装集団の銃撃により米国人1人死亡。(BBC)
6.13 バグダッドで自動車爆弾が爆発,イラク人警官4人と市民ら計12人死亡,13人負傷。教育省文化交流担当局長が銃撃され,死亡。(3)(6)
バグダッドで米軍車両に爆弾攻撃と銃撃,米兵1人死亡。(D)
(現地12日)ニューヨーク・タイムズ(電子版)イラク戦争開戦直後,政権幹部を狙った米軍による空爆は公表以外にも多数あったが,情報不足などからすべて失敗に終わり,一般市民の犠牲者を増やす結果を招いたと報じる。(3)
6.14 バグダッドで自爆攻撃。少なくとも16人死亡,60人以上負傷。(6)(7) 13日から14日にかけイラク各地で省庁高官や外国人を狙った攻撃が相次ぎ,2日間で計32人が死亡。(3) ヨルダン川西岸パレスチナ自治区ナブルス近郊のバラタ難民キャンプでイスラエル軍の武装ヘリが走行中の車をミサイル攻撃,アルアクサ殉教者団の地区幹部ら3人死亡,数人負傷。(2)
6.15 バスラの北約25キロ付近で石油パイプライン爆破,石油輸出半減の恐れ。(2)(5)(6)
バグダッド西部でCPAの契約請負業者らが乗った3台の車列に襲撃,うち2台に乗っていた複数死傷。(2)(3)

小泉首相が中曽根康弘,宮沢喜一,森喜朗各氏ら首相経験者と会談,6月末にCPAから主権移譲されるイラク暫定政権を国家承認し,大使を置くとの見通しを示す。(5)
ブッシュ大統領がイラクの主権移譲に伴うフセイン元大統領の身柄引き渡しについて,適切な時期に引き渡すと語り,イラク側が発表した2週間以内の引き渡しを確認せず。(2)
6.16 ラマディで米軍車列が通過した際に爆弾が爆発するなど2件の爆弾攻撃,計15人死亡。うち1件に関与した疑いで,米軍がイラク保安部隊(ICDC)の隊員6人を拘束。(2)(6)
バラド近くの米軍補給基地に迫撃砲攻撃,米兵3人死亡,民間人2人を含む25人負傷。(2)(6)(D)
イラクの石油当局者が石油パイプラインに対する破壊活動により南部からの石油輸出が全面停止したと発表。(5)(6) 9.11同時多発テロを検証する議会超党派の独立調査委員会が,アルカイダとフセイン政権との間の協力関係を示す信頼できる証拠はないという報告書を発表。(2)(3)
国防次官補が,主権移譲後のイラクで展開する多国籍軍に関して米下院軍事委員会に文書を提出し(多国籍軍の)統一された指揮権とは,現状においては米軍の指揮を意味すると明言。(2)(6)(7)
6.17 バグダッド中心部のイラク新国軍の新兵募集センターで応募者のイラク人行列に自動車による自爆攻撃,35人死亡,130人以上負傷。(2)(6)
2日に武装勢力に拘束されたエジプト人とトルコ人のトラック運転手2人がファルージャで解放される。(2) 大統領報道官が,自衛隊のイラク多国籍軍参加をめぐって自衛隊の活動は日本国政府の指揮下に置かれるとの考えを示す。(2)
ラムズフェルド国防長官が,イラク国内でテロ容疑などを理由に拘束した収容者を赤十字国際委員会に報告・登録なしに長期間収容の事例があったことを認める。(2)
ブッシュ大統領がフセイン元大統領とアルカイダとの関係の存在について,イラクとアルカイダの間には関係があったと改めて主張。(2)(3)
英国防相がイラクに270人の兵員を増派する方針を表明,イラクに展開する英軍は約9200人に増加。(2)
6.18 バグダッド南部の米軍基地に迫撃弾6発が着弾,米兵1人死亡,軍と契約の民間人1人負傷。(6)(D)
バグダッド東部でIEDが爆発,イラク人3人死亡。(6)
ブハリズで銃撃により米兵1人死亡。(D)
イラク主権移譲後に編成される多国籍軍に自衛隊を参加させるため,イラク復興支援特別措置法の施行令改正と自衛隊派遣の基本計画の変更を閣議決定。(3)(6) 韓国政府がイラク追加派兵先としてアルビルを選定と発表,追加派兵は約3000人で第1次派遣部隊と合わせて3600人余り,米英に次ぐ規模。(2)
ロシアのプーチン大統領,イラク戦争の開戦前に,フセイン政権による「対米テロ計画」に関する情報をロシアの情報機関が入手し米国に伝達していたことを明らかに。(2)
サウジアラビアで武装集団が拉致した米国人1人殺害。(BBC)
6.19 #米軍がファルージャの民家をミサイル攻撃,イラク人22人死亡,ザルカウィ氏グループの隠れ家を攻撃と説明。(2)(3) 英紙ガーディアン,NATOが英軍を中核とする数千人規模の国際部隊を主権移譲後のイラクへ派遣する計画を立てていると報道。(2)
6.20 バグダッドの中央銀行前の路上で爆弾が爆発,イラク人警備員1人死亡,数人負傷。(5)
米軍と武装勢力の戦闘でイラク人10人死亡を含め,19日から20日にかけてイラク国内で計22人死亡。(6)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D)
アンバル州で反米勢力が米海兵隊員1人を拉致(米軍が28日発表)。(D)
19日の米軍のファルージャ空爆についてイラク治安部隊や警察の高官が空爆を非難。(3)(5)
アラウィ首相が記者会見で米軍の空爆についてテロリストへの攻撃を支持する立場を表明。(3)(5)
6.21 ラマディで敵対勢力の攻撃により米海兵隊員4人死亡。(2)(6)(D)
バグダッドの米軍基地への迫撃砲攻撃により米兵1人死亡。(D)
石油パイプライン1本の修復が完了,日量100万バレルの石油輸出再開。(5)
(現地20日)ザルカウィ氏グループとみられる武装集団が韓国人を拉致,殺害予告で韓国軍の撤退要求。(2)(3)
イラク人収容者虐待事件で,軍法会議に訴追された米兵3人に対する予備審問がバグダッドで開かれる。(2)(3)
6.22 バラドで米軍の車列が銃撃を受け米兵2人死亡,1人負傷。(6)(D)
バスラで空港で駐留英軍の通訳として働くイラク人女性2人が帰宅途中に殺害。(6)
バグダッド西部アミリヤ地区で米軍とイラク警察の車列に爆弾攻撃,イラク人2人死亡。(2)
オランダ国会下院がサマワでの同国軍の駐留期限(当初7月15日)を05年3月中旬まで延長する閣議決定を賛成多数で承認,政府側は駐留期限の再延長せず撤退させるとの基本方針を正式に表明。(2)
6.23 #米軍がファルージャを空爆,市民4人死亡,6人負傷(20人死亡の情報も),ザルカウィ氏グループのいる建物を攻撃と説明。(5)(6)
バグダッド中心部で米軍車列を狙った爆弾攻撃,巻き添えで子供1人を含むイラク人2人死亡。(2)(6)
(現地22日)武装グループに拉致されていた韓国人が,首を切断され殺害。(2)(3)
ザルカウィ氏を名乗る人物がアラウィ首相の殺害を予告する声明をイスラム系ウェブサイトに流す。(2)(3)
ブッシュ大統領が韓国人殺害を受けて,韓国政府が予定通りイラクに追加派兵をするよう要求。(2) 韓国政府が緊急の国家安全保障会議を開き,8月のイラク追加派兵を予定通り進めていくことを再確認。(2)(3)
6.24 モスル,バグダッド,バクバ,ラマディ,ファルージャの5都市で米軍や警察署などを狙った自動車爆弾や銃撃など同時多発攻撃。少なくとも80人以上死亡,200人以上負傷,ザルカウィ氏グループが実行声明。(2)(3)(6)
モスルの米軍監視所に自動車爆弾攻撃,米兵1人死亡,1人負傷(7月1日に死亡)。(D)
バクバで米軍のブラッドリー戦闘車両にRPG攻撃と銃撃,米兵2人死亡。(D)
イラク国防省,内務省など11省庁がCPAから権限を移譲され,全26省庁の権限移譲が完了。(2)(6) 主権移譲後に展開する多国籍軍司令官に就任予定のケーシー陸軍副参謀長が,上院軍事委員会でイラク駐留米軍を現在の13万8000人規模から増やす方向で検討していることを明らかに。(2)(3) アフガニスタンで敵対勢力の銃撃により米海兵隊員2人死亡。(D)
6.25 #米軍がファルージャを空爆,20〜25人死亡,ザルカウィ氏グループの隠れ家を精密誘導兵器で攻撃と説明。(2)(6) 米英両国,国連安保理の非公式会合でイラク主権移譲に関する決議草案の修正案を提示し多国籍軍の撤退を2005年12月と修正。(3)(5)
6.26 イラク北部のクルド人地区で自動車爆弾が爆発,1人死亡,40人が負傷。(5)
バクバ近郊で武装勢力が政党事務所や警察署など計4カ所を連続して襲撃,地元警官らとの交戦で計9人死亡。(2)
バグダッドでパトロール中の米軍にRPG攻撃と銃撃,米兵1人死亡。(D)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D)
ザルカウィ氏グループが拉致したトルコ人3人の映像をアルジャジーラが放映。(2)(3) イスラエル軍がヨルダン川西岸パレスチナ自治区ナブルスの旧市街で大規模な過激派掃討作戦,軍報道官によるとハマスやアルアクサ殉教者団などパレスチナ武装組織の地区幹部を含むパレスチナ人8人を殺害。(2)
6.27 (現地26日)ヒッラで自動車爆弾とみられる大規模な爆発,イラク人少なくとも23人死亡,52人負傷。(2)(3)
バグダッド国際空港を飛び立ったC130輸送機が地上から攻撃を受け,乗員1人死亡。(2)(6)
バグダッドの米軍基地にロケット弾攻撃,米兵1人死亡。(D)
米海兵隊員を人質にとり,米軍に拘束されたすべてのイラク人収容者が釈放されなければ,首を切って殺害すると主張する武装グループのビデオをアルジャジーラが放映。(2)(3) パレスチナ自治区ガザ南部のイスラエル軍基地で爆発,兵士1人死亡,5人重軽傷。(2)
6.28 バスラ近郊で英軍の車列が爆弾攻撃され英兵1人死亡。(2)
(現地27日)チグリス川の河川敷に迫撃砲2発が着弾,子ども2人死亡,8人負傷。(2)
バグダッドでCPAのブレマー行政官が当初予定を2日間前倒し,イラクへの主権移譲文書を暫定政権代表に渡す。CPAは同日解散,フセイン政権崩壊から14ヵ月余りにわたった連合軍の占領統治は法的に終了,連合軍は多国籍軍に移行。(3)(5)(7) イラク暫定政府を28日付で承認するとのアラウィ首相宛の小泉首相の書簡を送付。(5) エネルギー情報局がイラクの2004年の石油輸出収入が前年比85%増の177億ドル(約1兆9000億円)に回復するとの見通しをまとめる。(5)
NATOがイスタンブールで首脳会議を開き,治安部隊の訓練でイラク政府を支援する共同声明を採択。部隊派遣は行なわない方針。(2)
6.29 バグダッド,マハムディア,キルクークでIED攻撃や銃撃,米海兵隊員3人を含む7人死亡。主権移譲後初の死者。(2)(3)(D) 武装グループの人質になっていたトルコ人3人が解放されたとアルジャジーラが報じる。(2)
武装グループに拉致されたとみられる米兵1人が射殺されたとするビデオをアルジャジーラが放映。(2)
イラク復興支援の一環として,発電機や病院の医療機材など計約319億円の緊急無償資金協力の実施を決定。(7) 仏外相,イラク暫定政府と早期に国交を回復する用意があるとの声明を出し,暫定政府の主要閣僚にパリ訪問を呼び掛ける。(5)(6)
ロシア外相がイラク軍再建支援にロシアが加わる考えはないことを明らかにする。(5)
6.30 #米軍がファルージャを空爆,4人死亡,ザルカウィ氏グループの拠点目標と説明。(2)(3)
バグダッド国際空港近くの米軍基地に,武装勢力から少なくとも10発の迫撃弾攻撃,兵士11人負傷。(2)(6)
サマワ中心部で自動車爆弾爆発,4人負傷。(3)(6)
ヤワル大統領が,占領下で停止されていた死刑と国家安全法の復活を暫定政府が決めたと語る。(5)
駐留米軍に拘束されていたフセイン元大統領と旧政権高官11人がイラク側の司法権の下に移管される。(2)(3)
イスラエル最高裁がパレスチナ人の土地を強制収用して建設中の分離壁に関し,建設は妥当と判断,ただしパレスチナ人への人道上の配慮から政府と軍に建設ルートの再考を命じる。(2)

#:連合軍兵士の「誤射」・「誤爆」または過剰防衛によると見られる事件。

[出典]
(1)朝日新聞データベース:http://dna.asahi.com:7070/hscdoc/asa-start.html
(2)asahi.com:http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/
(3)共同通信:http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/iraq4/
(4)Sankei Web:http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq_list.html
(5)NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/
(6)MSN-Mainichi INTERACTIVE:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/
(7)YOMIURI ON-LINE:http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/
(D)米国防総省:http://www.defenselink.mil/releases/archive.html
(BBC)BBC放送:http://news.bbc.co.uk

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