「イラク戦争」関連年表 2004年4月

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主な出来事

  1. イラク各地で駐留軍,イラク警察・治安部隊と武装グループとの戦闘や爆弾攻撃などが継続し,双方に多数の死傷者。
  2. ファルージャで米国人男性4人の殺害事件に対する米軍の大規模な掃討作戦実施,4月末に部分的撤退。
  3. サドル師およびその支持者の反占領政策行動強まり,連合軍との衝突多発。
  4. 外国人拉致・人質事件が頻発しはじめる。日本人計5人拘束・自衛隊撤退要求(外国人人質事件関係はイラク政治情勢に記載)。
  5. 米英軍が拘束したイラク人を刑務所で虐待・拷問していたことが発覚。
  6. ファルージャでの米軍と地元代表者の停戦交渉でCPA副代表がザルカウィ氏のファルージャ潜伏の見方を示す。
  7. スペイン,ホンジュラス,ドミニカがイラク派遣軍隊の早期撤退決定,その他派遣部隊の任期満了撤退や削減の表明国相次ぐ。
  8. CPAがバース党の元党員の公職追放政策の運用を一部見直し,教職員らの復職と旧イラク軍幹部の新イラク軍への登用方針。
  9. イスラエル軍がハマス最高指導者のランティシ氏を殺害,パレスチナ側とイスラエル軍の報復攻撃の応酬が激化。

【イラクおよび周辺地図】 【用語集(人名・地名・組織名等】 【イラク戦争関連兵器】

月日 イラク軍事情勢 イラク政治情勢 日本の対応 アメリカの対応 その他の国,
国際機関の対応
イラク周辺国情勢
4.1 バクバでパトロール中のイラク人警察官の乗った車両が銃撃され3人死亡。(2)
ファルージャ近郊で米軍車列に攻撃,米海兵隊員1人死亡。(2)(D)
駐留米軍のキミット准将がファルージャの米国人殺害事件に関し,大規模な掃討作戦の実施を言明。(3)
サマワで市民ら数百人がCPAによる「西洋型教育」推進に反対デモ。(2) ファルージャの米国人殺害・遺体損壊事件の写真・映像を新聞・テレビなど主要メディアが報道。(2)(3) パウエル国務長官がイラクへの主権委譲前に,暫定政権に対する国連の承認・国連の枠組みによる多国籍軍の編成・選挙実施などでの国連の役割拡大などを含む,新たな国連決議採択の見通しを述べる。(2)(3)
4.2 バグダッドでIED攻撃により米兵1人死亡,1人負傷。(2)(D)
キルクークで自爆犯を止めたイラク人警備員2人死亡。(2)
サマワでオランダ軍がイラク人21人を拘束し銃や麻薬を押収。(2)
ナジャフでスペイン軍がサドル師系週刊誌の発行停止に抗議するサドル派幹部のムスタファ・ヤクビ師を拘束。(2)(3) 新加盟の中・東欧7カ国を加えた26カ国による北大西洋条約機構(NATO)外相理事会がブリュッセルで開催,対テロ戦強化をめざす「テロ宣言」を採択。(2)
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ南端のラファ難民キャンプに戦車などで侵攻,武装パレスチナ人との間で銃撃戦,パレスチナ人1人死亡。(1)
4.3 イラク戦争開戦以来の米兵死者600人を超える。(2)
バクバで米軍車列が通過した際に道路脇の車両が爆発,複数の米兵が負傷。(2)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米兵1人死亡。(2)(D)
バクバ北東ミクダディヤで米兵1人死亡,詳細調査中。(D)
バグダッド南約100kmの路上で,ムサンナ州副知事ら4人が武装強盗集団の銃撃に巻き込まれ死亡。(2)
4.4 クーファで占領統治への抗議デモ隊とスペイン軍など占領軍が銃撃戦,デモ隊ら22人死亡,約200人負傷,占領軍側のエルサルバドル兵4人死亡。(2)(3)
サドル・シティで米軍とマフディ軍団の衝突,民兵20人以上死亡,米兵8人死亡,20人以上負傷。(2)(3)(D)
アマラでシーア派民兵と英軍の衝突,イラク人4人死亡。(2)(3)
ナーシリヤでデモ隊とイタリア軍が衝突,イタリア兵1人負傷。(2)
キルクークで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
モスルで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡,1人負傷(7日に死亡)。(D)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米兵4人死亡。(D)
ブラヒミ事務総長特別顧問が暫定政府作り支援のためバグダッドに到着。(2)
ナーシリヤでサドル師の支持者が韓国人の人権活動家2人を誘拐。(2)
ブッシュ大統領が9.11テロ直後にフセイン体制打倒を英首相に表明と英紙オブザーバー報道。(2)
上院外交委員長が6月末予定のイラクへの主権移譲について,治安状況理由に延期に言及。(2)
4.5 米軍ヘリがバグダッドのサドル師事務所を攻撃,多数の死傷者。(2)(3)
バスラとアマラで英軍とサドル師派民兵が交戦,イラク人3人死亡。(2)(3)
米軍がファルージャを攻撃,イラク人1人死亡。(2)(3)
米軍がサドル師とマフディ軍団が立てこもるクーファに進軍し包囲。(2)
ファルージャの米海兵隊支援に向かった新生イラク軍の部隊が,同胞であるイラク人と戦うことを拒否。(3)
アンバル州で敵対勢力の銃撃により米兵2人死亡。(D)
バグダッドでRPG攻撃などにより米兵2人死亡。(D)
バスラでサドル師支持者約1000人が州知事公舎を占拠,拘束されたサドル派幹部の釈放と週刊誌発行再開を要求,英軍との交戦でイラク人3人死亡。(2)(3)
CPAがイラク司法当局がサドル師に対する逮捕状を発行と発表。(2)(3)
サドル師が穏健勢力の聖職者らとの会談を拒否,クーファのモスクに立てこもり米国との対決姿勢を鮮明に。(2)(3)
ナーシリヤで英国人男性誘拐(11日に解放)。(2)
シンガポールがイラクに展開の同国部隊を派遣期間終了で完全撤退。(2) (現地4日深夜)イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部のユダヤ人入植地ネツァリム近くでパレスチナ人3人射殺。(1)
4.6 ナーシリヤでイタリア軍とマフディ軍団の交戦,イラク人15人死亡,イタリア兵12人負傷。(2)(3)
アマラで英軍とサドル師支持者が衝突,イラク人15人死亡,8人負傷。(2)(3)
ラマディで米軍とスンニ派との戦闘,米海兵隊12人死亡。(2)(7)(D)
ファルージャの中心部へ米軍戦車が侵攻。(3)
クートで戦闘,ウクライナ兵1人死亡,5人負傷。(3)
アシュラでRPG攻撃により米兵1人死亡。(D)
バラドの米軍監視所への迫撃砲攻撃により米兵1人死亡。(D)
サドル師がクーファからシーア派の聖地ナジャフへ移動。(2)
4.7 ファルージャ中心部に米海兵隊が突入,モスクへの米軍ヘリのミサイル攻撃などで40人以上死亡。(2)(3)
迫撃砲攻撃受け,キルクークのパイプライン炎上。(2)
キルクーク郊外で米軍とデモ隊が衝突,デモ参加者のイラク人13人死亡,20人負傷。(2)(3)
クートでウクライナ軍がシーア派武装勢力の攻撃を受け,守備していた行政府などを放棄し郊外に撤退。(3)
バグダッドでRPG攻撃と銃撃により米兵2人死亡。(D)
アンバル州で敵対勢力の銃撃により米兵2人死亡。(D)
バラドで銃撃により米兵1人死亡。(D)
サドル師派と駐留軍の戦闘に対し,シスターニ師が平和的解決呼びかける。(2)
サドル師のマフディ軍団に対して,駐留米軍キミット准将が「壊滅させる」と全面的な掃討方針を表明。(2)(3)
サマワ復興支援活動中,部隊に住民が投石するも,陸自は公表せず。(2)(7) カザフスタンの国防相がイラクに派遣している同国軍部隊について5月末の期限で任務を終了,撤退方針を示す。(2)
4.8 ファルージャで米軍と住民との間で散発的な交戦。(3)
バグダッドとファルージャを結ぶ幹線道路を対戦車砲や銃で武装した数百人が制圧,米軍車列を攻撃し米兵8人死亡,1人負傷(翌日死亡)。(2)(D)
カルバラのタイ軍駐屯地近くに迫撃弾6発着弾。(2)
韓国の宣教師グループ7人がバグダッドの北で武装勢力に拉致される。(2)(3)
バグダッドへ移動中の日本人3人がファルージャ近くで拘束され,犯人グループが自衛隊撤退要求(15日に解放)。(2)(3)
バグダッドのアブグレイブ地区で,反米武装勢力がイタリア人4人,米国人2人拘束し人質に。(2)(3)
空自のC130輸送機,バスラへの輸送任務実施。(2)
小泉首相がイラクから「自衛隊撤退させない」との方針指示。(2)(3)
川口外相がパウエル米国務長官と電話協議,人質問題で支援要請。(2)
イラク情勢の悪化でニューヨーク商業取引所の原油先物価格上昇,1バレル=37.14ドル。(2)
4.9 カルバラでポーランド,ブルガリアの駐留軍とマフディ軍団の交戦,イラク人15人死亡。(2)(3)
ディヤラ州で自動車爆弾が爆発,少なくとも7人死亡,同州副知事含む17人負傷。(6)
バスラでマフディ軍団と英軍の交戦激化,英兵1人死亡,数人負傷。(3)(6)
バグダッド西方アブグレイブ付近で武装集団が米軍車列をRPGなどで襲撃,米兵2人(1人は24日に死亡確認)と米民間人数人を拉致。(2)(3)(D)
バグダッドでパトロール中の米軍車列にRPG・爆弾攻撃と銃撃,米兵5人死亡。(D)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員5人死亡。(D)
バイジで米軍車両へのRPG攻撃と銃撃により米兵3人死亡。(D)
拉致された韓国人7人解放,「3万ドルで解放」と米紙報道 。(2)
スンニ派とシーア派の武装勢力の一部で「反米」共闘の動き,駐留米軍のサンチェス司令官も認める。(2)(3)
イラク日本人人質事件でNGOなどが国会周辺で「人質を見殺しにするな」とデモ。(2)
小泉首相がイラクからの自衛隊撤退を改めて否定。(2)
パウエル国務長官がイラクの日本人人質事件で捜査,解決に向けて積極的に関与する姿勢を示す。(2) タイ首相がイラク治安情勢悪化でイラク派遣のタイ軍早期撤退の可能性を示唆。(2)
韓国政府が韓国人拉致事件を受けて事実上のイラク渡航禁止措置。(2)
アナン国連事務総長がイラクの日本人人質事件で犯行グループに早期解放を呼びかける声明を発表。(2)
4.10 米軍掃討作戦続くファルージャで住民の死者450人を超える。(2)(3)
駐留米軍,ファルージャで停戦呼びかけるも戦闘は止まず。(2)(3)
バクバで米軍と武装勢力の交戦,イラク人40人死亡,米兵少なくとも1人死亡,複数の負傷者。(2)(3)(D)
ファルージャで停戦を宣言した米軍が攻撃を再開,ヘリコプターなどで武装勢力を攻撃,市内の銃撃戦で米海兵隊員1人死亡。(3)(D)
バラドの米軍空港に迫撃砲攻撃,米空軍兵士1人死亡。(D)
バグダッドで米軍車両への爆弾攻撃により米兵2人死亡。(D)
サマワでオランダ軍撤退求めデモ,陸自への言及なし。(2)
統治評議会が駐留米軍にファルージャ攻撃を即時停止するよう求める声明を発表。(2)(3)
駐留米軍がファルージャでの停戦を武装勢力側に提案。(2)(3)
統治評議会のパチャチ評議員がUAEの衛星テレビに対しし,ファルージャでの米軍の攻撃を厳しく批判。(3)
外務省報道官,アルジャジーラに日本の支援説明。(2)
人質事件で逢沢副大臣がアンマンに到着し対策本部置く。(2)
民主党議員が議員27人署名の自衛隊撤退要求声明を発表,小沢代表代行,横路副代表も賛同。(2)
日本人人質事件に対し,一部報道機関や政治家などから自己責任論発言相次ぎ,家族への匿名の中傷・批判も。(2)(7)
ワシントンなど全米各地約50カ所で反戦集会,ベトナムの二の舞懸念,イラクからの撤退の声相次ぐ。(3) イタリア首相がイタリア兵2500人が駐留するナーシリヤを電撃訪問し,駐留部隊を激励。(2)
4.11 バグダッド西部で米軍攻撃ヘリAH-64アパッチが地上からの攻撃で撃墜,乗員の米兵2人死亡。(2)(D)
ファルージャで統治評議会議員やスンニ派幹部の仲介により12時間の停戦成立。(2)(3)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員4人死亡。(D)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により作戦行動中の米兵1人死亡。(D)
サーマッラで米軍車両への攻撃により米兵1人死亡。(D)
アルジャジーラが日本人3人拉致の武装グループの「イスラム宗教者委員会の求めに応じ,24時間以内に3人を解放する」との声明を報道。(2)                        バグダッド近郊でチェコ人2人拉致(16日に解放)。(2)
デンマーク人男性1人バグダッド近郊で拉致(21日に死亡確認)。(2)
ファルージャ付近で中国人7人拘束(13日に解放)。(2)(3)
バグダッド南方の幹線道路でフランス人ジャーナリストが拉致(14日に解放)。(2)(3)
IAEAのエルバラダイ事務局長が,占領軍の管理不十分からイラクの核施設から機器や放射性廃棄物などが運び去られ,国外に流出している可能性を指摘する報告書を国連安保理に提出。(2)
4.12 ファルージャで一時停戦を12日夜までに延長。(2)
駐留米軍のキミット准将がバグダッドでの記者会見で,4月1日以降の連合軍兵士の死者数は約70人で,武装勢力側も約700人が死亡と発表(3)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員2人死亡。(D)
バグダッドでロシア系エネルギー会社工場を武装勢力が襲撃,従業員8人を拉致(13日に解放)。(2)(3)
ファルージャで武装集団が米民間警備会社で働くイタリア人4人を拉致,イタリア軍撤退を要求。(2)(3)
小泉首相が来日中のチェイニー米副大統領と会談,イラク戦争での米国への支持を強調,日本人人質事件で一層の協力を求める。(2)
小泉首相トルコ首相に情報提供など協力要請。(2)
中央軍のアビゼイド司令官が2個旅団1万人規模のイラクへの増派を要請。(2)(3)
4.13 アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員2人死亡。(D)
爆弾攻撃により米兵1人死亡,場所不明。(D)
9日に拉致された米国人とみられる4遺体をバグダッド西方で発見。(2)(3) ブッシュ大統領がイラク増派の方針,主権移譲の期日堅持を強調。(2) アナン事務総長が,イラク情勢について「現在の治安状況では,大がかりな国連支援チームを派遣することは出来ない」と述べ,国連がイラク復興の中心的な役割を担う上で,治安の悪化が制約になっているとの認識を示す。(2)
4.14 米軍がF15戦闘機でファルージャを攻撃,イラク人5人死亡,3人負傷,武装勢力の拠点攻撃と説明。(2)(3)
ファルージャで停戦期限を48時間の再延長。(2)(3)
バグダッドで米軍がサドル師側近のアラジ師を一時拘束。(2)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により作戦行動中の米兵1人死亡,1人負傷(20日に死亡)。(D)
バグダッド近郊で日本人フリージャーナリストら2人が拉致される(17日に解放)。(2)(3) 小泉首相がファルージャ情勢悪化と人質事件が密接に関連との見方示す。(2)(3) フィリピン大統領がイラク派遣部隊の撤退検討。(2) ブッシュ米大統領がシャロン・イスラエル首相とホワイトハウスで会談,ヨルダン川西岸自治区内のユダヤ人入植地を最終的にイスラエル側が維持し続けることを米大統領として初めて容認。(2)
4.15 ファルージャで48時間の停戦中に米軍がモスクを攻撃し尖塔破壊。(2)  イスラム宗教者委員会の説得が奏功し8日に拉致された日本人3人がバグダッドで解放され日本大使館に移る。(2)(3)
12日にイタリア人4人を拉致した武装集団がイタリア軍撤退要求拒否で人質の1人を殺害と声明。(2)(3)
ラムズフェルド国防長官がイラク駐留米軍のうち約2万人の当初の任期1年間を延長し,当面約13万5000人態勢を維持すると発表,中央軍司令官の要請に応える事実上の増派。(2)(3) スペイン社会労働党のサパテロ書記長が首相立候補演説でイラク派遣の自国軍について6月末までに撤退の公約をあらためて表明。(3)
イタリア首相がイタリア人人質の殺害に対してイタリア軍のイラク駐留を継続する考えを改めて強調。(2)
イスラエルのシャロン首相が05年末までにガザ撤退を完了などの「パレスチナ分離計画」の概要を発表。(1)
アルジャジーラがオサマ・ビン・ラーデン氏が欧州諸国に「停戦」を呼び掛ける録音テープを放送。(2)(3)
4.16 ファルージャで米軍と武装勢力の交戦,イラク人15人死亡,20人負傷。(2)(3)
ファルージャ で米軍・CPAと地元代表者が停戦交渉,米側は3月末の米国人4人殺害犯人の引き渡しを要求,ザルカウィ氏がファルージャに潜伏の見方示す。(2)
クーファで米軍とマフディ軍団の交戦,イラク人5人死亡。(2)
ティクリートで米軍車両が地雷を踏み米兵1人死亡。(D)
デンマーク人,オーストラリア人,中国人ら計7人が拉致されていたことが判明,うち5名はすでに解放,11日に拘束されたチェコ人記者ら3人解放。(2)(3) 与党や閣僚から人質解放の費用請求や人質の自己責任を問う発言が相次ぐ。(2) ブッシュ大統領が01年12月,すでにイラク攻撃計画の立案をフランクス中央軍司令官らに指示し,03年1月にパウエル国務長官にイラク攻撃決断を伝えていた疑いが浮上(ウッドワード氏近著),大統領は「覚えていない」と確認を避ける。(2)(3) 米英首脳会談でイラクの暫定政権づくりに国連が大きく関与するブラヒミ国連事務総長特別顧問の提案を支持することで合意。(2)(3)
4.17 サマワでオランダ軍とイラク人グループが銃撃戦,イラク人1人負傷。(2)
シリア国境近くのフサイバで米軍と反米武装勢力の戦闘,米海兵隊員4人死亡,少なくともイラク人10人死亡,約30人負傷。(2)(3)
ディワニヤで武装勢力が米軍車列を襲撃,米兵3人死亡。(2)(3)(D)
バグダッドでパトロール中の米軍への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
バグダッドで戦車輸送中のトラックが横転し米兵1人死亡,原因調査中。(D)
バビル州イスカンダリヤで爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
2500人規模の米軍が包囲するナジャフでサドル師と米軍側の交渉中断。(2)
14日に拉致された日本人2人がバグダッドで解放。(2)(3)
仏紙ルモンドが日本人元人質の行動を擁護の評論掲載。(2) イタリアで人質殺害事件後の世論調査,イラク駐留賛成が急減。(2)  パレスチナ自治区ガザ北端のエレズ検問所付近で自爆攻撃,イスラエル兵1人死亡,3人負傷,ハマスとアルアクサ殉教者団が実行を認める。(2)
4.18 アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D) スペインで左派社会労働党政権正式発足,サパテロ首相がイラク駐留スペイン軍1400人の早期撤退方針を表明し国防相に撤退命令。(2)(3) (現地17日夜)パレスチナ自治区ガザ市中心部でハマス最高指導者ランティシ氏が乗った車にイスラエル軍の武装ヘリがミサイルを発射,ランティシ氏と側近,運転手の計3人死亡,イスラエル政府はランティシ氏を狙った殺害作戦と認める。ハマス軍事部門は報復を宣言する声明を発表。(1)
4.19 サドル師がスペインの駐留軍早期撤退表明を評価し,スペイン軍への攻撃中止を支持者に呼びかける。(2)
ファルージャで米軍と地元代表が本格的な停戦実現のための緊張緩和策に合意。(2)(3)
サマラで米軍基地を撮影していたイラクテレビの記者と運転手の2人が米兵に撃たれ死亡,カメラマンが重傷。(2)  仏紙ルモンドがイラクでの人質事件で自己責任を問う声が日本国内で広がっていることを皮肉をこめて紹介。(2) ブッシュ大統領がスペイン首相と電話で協議しスペイン軍の早期撤退決定を批判。(2)
大統領は主権移譲後の駐イラク大使にネグロポンテ国連大使を正式に指名。(2)(3)
ホンジュラス大統領がスペイン軍傘下で活動する同国イラク駐留部隊約370人の早期撤退を表明。(2)(3) パレスチナ自治区ガザの各地でイスラエル軍やユダヤ人入植地に対するロケット弾攻撃,ユダヤ人入植者1人が重傷。(1)
4.20 ファルージャで米海兵隊が武装勢力に迫撃砲攻撃,イラク人8人死亡。(2)(3)
バグダッド近郊のアブグレイブ刑務所に迫撃弾十数発の攻撃,少なくとも20人死亡,100人以上負傷。(2)(3)
モスルで米軍車列へのIED攻撃により米兵1人死亡,4月の米兵死者数は100人に。(2)(3)(D)
カナダ外務省が8日にカナダ人1人が武装グループに拉致されたこと発表。(2) パウエル国務長官がイタリアなどイラク派兵国14カ国の首脳にイラク復興への支援継続を求める。(2)(3)
ラムズフェルド国防長官がファルージャでの停戦交渉を打ち切り,米民間人殺害の実行犯の拘束・殺害のため軍事作戦を再開する可能性を示唆。(2)(3)
ドミニカ共和国がイラク駐留の同国部隊約300人の早期撤退を決定。(3) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区北部に侵攻,パレスチナ人5人死亡,約30人負傷,イスラエル兵5人負傷。(1)
4.21 バスラの警察施設4カ所で爆弾攻撃,60人以上死亡,100人以上負傷。(2)(3)
ファルージャで米海兵隊と武装勢力の交戦,民間人9人死亡,10人負傷,海兵隊員3人負傷。(2)(3)
旧フセイン政権を裁く特別法廷長官のサレム・チャラビ氏が判事7人・検察官5人の人選終了と発表。(2)(3) 中曽根元首相が米国のイラク占領政策を米国型民主主義押し付けと批判。(2) 国務省次官(経済担当)が,米英がイラクへの主権移譲に向けて国連安保理に提出する決議案に,石油収入の使途を復興などに限定する条項を盛り込む方針を明らかにする。(2) 安保理イラク新決議案として石油収入の使途限定を決定。(2)
ノルウェー外相がイラク駐留の同国部隊約150人の6月末の任期満了で撤退表明。(2)
イスラエル軍がパレスチナ自治区のガザ北部ベイトラヒヤをヘリコプターや戦車で攻撃,少なくともパレスチナ側の7人死亡,20人負傷。(1)
サウジアラビア・リヤドの内務省ビル前で自動車爆弾による自爆テロ,治安当局高官を含む10人以上死亡,100人以上負傷,イスラム武装勢力が実行声明。(2)(5)(BBC)
4.22 アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D) ウォルフォウィッツ国防副長官らが主権委譲後のイラク暫定政権の権限について,立法の権限なし,軍隊の指揮権も一部限定,米国が引き続き最終決定権を握ると米議会公聴会で証言。(2)(3) ポーランド国防相がイラク駐留の同国軍について,05年1月末まで現在の約2400人の兵力維持,同2月から大幅に削減する方針を表明。(3) アフガニスタンでパトロール中の米軍車両への攻撃により米兵1人死亡。(D)
4.23 サーマッラ近郊で米軍車列への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(2)(D)
イラク警察が21日のバスラの爆破事件関与でイラク人5人逮捕。(2)
カルバラでブルガリア軍部隊の車列に攻撃,同軍兵士1人死亡。(2)
CPAのブレマー行政官がイラク国民向けの演説で,バース党の元党員の公職追放政策の運用を一部見直し,教職員らの復職と犯罪行為への関与のない旧イラク軍幹部を新イラク軍に登用する方針を発表。統治評議会旧バース党員追放問題担当のチャラビ評議員が強く反発。(2)(3)
4.24 バスラ沖の連合軍管理下の石油積み出し施設に接近した小型船計3隻が爆発,米水兵2人と沿岸警備隊員1人死亡,5人が負傷。(2)(3)(D)
カルバラでポーランド軍と武装勢力の銃撃戦,イラク人5人死亡。(2)(3)
バグダッド北郊タージの米軍駐屯地に迫撃砲弾2発が着弾,米兵4人死亡,6人負傷。(2)(3)(D)
ティクリートの米軍駐屯地付近で自動車爆弾による攻撃,警官4人死亡,12人負傷。(2)(3)
クートで米軍車列にロケット弾攻撃,米兵2人死亡,1人負傷。(2)(3)
サドル・シティで計3件のロケット弾または迫撃弾による爆発,イラク人13人死亡,30人以上負傷。(2)(3)
バグダッドで9日に武装勢力の襲撃で拉致された米兵1人の死亡確認。(D)
4.25 サマワに迫撃弾3発着弾,付近にはCPA事務所とオランダ軍宿営地。(2)(3)
バグダッドで米軍車両に爆弾攻撃と銃撃,米兵1人死亡,3人負傷,米軍と武装勢力の銃撃戦となり,
#米兵の発砲でイラク人の子ども4人死亡,5人負傷。(2)(3)(D)
モスルで病院,ホテル,警察施設などにロケット弾攻撃,従業員ら4人死亡,13人負傷。(2)(3)
ディワニヤでスペイン軍と武装勢力が交戦,イラク人2人死亡。(2)
ファルージャで米軍と地元代表者が現在の停戦状態を当面延長することで一致。(2)(3)
暫定内閣石油相が24日のバスラの石油積み出し施設への自爆攻撃の影響で,約100万バレルの輸出が停止,2800万ドルの損害と発表。(2)
4.26 ファルージャ近くで米海兵隊と武装勢力の交戦,米海兵隊員1人とイラク人8人死亡。(2)(3)(D)
バグダッド北部ワジリヤ地区の建物で爆発,この建物を捜索中の米兵2人死亡,5人負傷。(2)(3)(D)
ナジャフのエルサルバドル軍部隊の駐屯地に迫撃砲攻撃,同国兵士1人負傷。(2)
アルアラビーヤが,武装勢力の人質になっているイタリア人3人の映像と「イタリアでイラク派兵に反対するデモをしなければ5日以内に3人を殺害する」との武装勢力の声明を放送。(2) 中山太郎元外相をイラク問題の首相特使として国連本部に派遣することを決定。(2) 政府がイラク主権委譲後に関する国連安保理決議案の骨格−イラク統治評議会が採択したイラク基本法の大部分を廃止,駐留米軍の法的な保護を明記,主権移譲後も米国が実質的な権限を維持,UNMOVICを解散しWMDに関する最終的な報告は米国が行なう−を固める。(3) 元大使らが英首相を批判,イラク問題などで軌道修正要求。(2)
4.27 ナジャフ近郊で米軍とマフディ軍団の戦闘,民兵ら64人死亡。(2)(3)
ファルージャ北東部を米軍が空爆。(2)(3)
タルアファルで米軍部隊に銃撃,1人死亡,3人負傷。(2)(D)
バグダッドでパトロール中の米軍部隊への狙撃により米兵1人死亡。(D)
統治評議会が国民議会選挙の準備などを指揮する「独立選挙委員会」の設置を了承。(2) ブラヒミ国連事務総長特別顧問がイラク主権委譲後の選挙管理に当たる実務者型の暫定政府作成構想を安保理に報告。(2)(3) シリアのダマスカスで数回の爆発の後,武装した4人と治安部隊との間で銃撃戦,4人死亡,2人重傷。(2)
4.28 ファルージャ北西部を米軍がAC130攻撃機,ヘリコプター,戦車などで攻撃,宗教組織や政党が停戦破りと厳しく非難。(2)(3)
バグダッド南方スワイラでウクライナ軍部隊に迫撃砲攻撃,同国兵士2人死亡。(2)
高島外務報道官が記者会見で,イラク駐留米軍がファルージャを空爆し停戦状態が破られたことについて「やむをえない行動」と述べる。(2) 米CBSテレビがアブグレイブ刑務所でイラク駐留米軍兵士が拘束したイラク人男性を全裸にして虐待している写真などを放映。(2)(3) パレスチナ自治区ガザ中部でユダヤ人入植地の方角に進む車にイスラエル兵が発砲,車が爆発しパレスチナ人1人死亡,イスラエル兵4人負傷。(2)
4.29 バビル州マハムディヤ(米軍発表はバグダッド)でパトロール中の米軍部隊に自動車による自爆攻撃,米兵8人死亡,4人負傷。(2)(3)(D)
バグダッドでパトロール中の米軍部隊へのRPG攻撃により米兵1人死亡。(D)(2)(3)
バクバで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)(2)(3)
#ファルージャ郊外の検問所付近で小型バスに米兵が発砲,乗客の民間人4人死亡。(3)
ファルージャで米海兵隊現地司令官が,イラク人主体の治安組織が治安維持にあたり海兵隊員約2000人が段階的に撤退することで地元代表らと合意に達したと発表。(2)(3) 小泉首相の特使・中山太郎元外相が国連本部でアナン事務総長,ブラヒミ事務総長特別顧問と個別に会談,イラクの暫定政権づくりで国連が中心的役割を果たすことに支持を表明。(2)(3) イタリア・ローマで,イラクで武装勢力の人質になっているイタリア人3人の家族の呼びかけに応じ,宗教団体や市民ら数千人が人質解放を求めるデモ。(2) シリアのアサド大統領が28日放映のアルジャジーラのインタビューで,イラクで続く対米武装闘争を正当な「抵抗運動」だと評価。(3)
4.30 米軍,ファルージャから撤退開始,キミット准将はファルージャ周辺の海兵隊配置は継続すると表明し部分的な撤退であることを強調(3)(6)。
米軍一部撤退後,ファルージャ近郊で車爆弾により米海軍兵士3人死亡,6人が負傷。(2)(3)(D)
サマワ近郊ルメイサのオランダ軍宿営地に迫撃弾3発着弾。(2)
ティクリートで米軍車両に爆弾攻撃,米兵1人負傷(翌日に死亡)。(D)
ファルージャ情勢について,ウルフォウィッツ国防副長官が米軍は地元代表との間で最終合意に達していないと説明。(2)(3)

#:連合軍兵士の「誤射」・「誤爆」または過剰防衛によると見られる事件。

[出典]
(1)朝日新聞データベース:http://dna.asahi.com:7070/hscdoc/asa-start.html
(2)asahi.com:http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/
(3)共同通信:http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/iraq4/
(4)Sankei Web:http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq_list.html
(5)NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/
(6)MSN-Mainichi INTERACTIVE:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/
(7)YOMIURI ON-LINE:http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/
(D)米国防総省:http://www.defenselink.mil/releases/archive.html
(BBC)BBC放送:http://news.bbc.co.uk

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