〜 第6回 Öは丸い唇で 〜

 
 

 

♪ リズムコーナー ♪
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 今回のパターンは弱弱強弱です。まずこのda-da-jam-baを繰り返して発音してみてください。daで2回弱く,jamで強く,そしてbaで弱く手を打ちながら発音します。次に単語や文の発音を練習しましょう。文字の数に関係なくすべて4音節(母音が4つ)で,同じda-da-jam-baのリズムです。手を打ち,拍手のところに一つずつ母音があることを感じることがとても大切です。

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1.
Nach der Shule!
放課後に!
2.
Mit dem Wagen!!
車でだよ!
3.
Ich bin Lehrer.
私は教師です。
4.
Da kommt Friedrich.
あそこにフリードリヒが来るよ。
5.
Sie sucht Thomas.
彼女はトーマスを探しています。 
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♪ 発音クリニック ♪
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 今回はÖの音を練習しましょう。この音については第1号の「アルファベート」のところでもお話ししましたが,Oの唇の丸みとE(もしくはI)の舌の高さを併せ持った音です。大昔にはOIとつづられてそのように発音されたようですが,時とともに一つの音として発音されるようになりました。つまりOの発音のときにすでにIの高さに舌が用意されるようになって今の音になったのです。この方が経済的なのですね。後にこのIがEと書かれるようになってOEというつづりになり,そのEの筆記体であるがOの上に乗り,今の字体ができました。ちょうど嶋に対する嶌の字のようなものです。(Üについても事情はまったく同じです。)この字は詩人のGoetheのように分けて書く場合もあります。さて,こう考えると「油」という単語がこの音の成立しなかった英語の場合oilで,ドイツ語ではÖlになるのも頷けますね。
 それはさておき,まずこの音を長く伸ばして発音してみましょう。

 うまくいかないときは,Eを長く伸ばして発音しながら唇を丸めていってみてください。

 うまくいきましたか。この音のポイントは,唇が必ずOの丸唇になっていることです。絶対に日本語の「う」のような平たい唇ではいけません。これを確認するのは鏡を見るのが一番ですから,どうぞ練習のときには鏡を目の前に置いてください。それでは,Oの丸唇がキープできているかどうか試すために,OとÖを交互に発音しましょう。

ÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖ
eeeeeee → ÖÖÖÖÖÖÖÖÖ
oÖ oÖ oÖ oÖ

うまくできましたか。それでは今度はこの音の含まれる語句や文で練習してみましょう。

語頭:
öffnen, Ölbaum, Österreich, Ökonomie, Öffentlichkeit
語中:
möchte, lösen, französisch, Söhne,
Größe, Röntgen, Königsberg,Töne,
in der Französischen Revolution,
Ich möchte das Problem lösen.
Der König zögert mit der Antwort.

 どうですか。教室で教えていると,単音ではうまく発音できるのに,単語や文の中に入ったとたん,このÖがうまく発音できない人がでてきます。どんなに速く発音しても,必ず唇を丸めることを忘れないようにしてください。

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