今回は[r]の音を集中的に練習しましょう。[r]の音は第１号の「アルファベート」のところでお話ししたように，のどちんこ（のどひこ，口蓋垂）の震える音です。その後練習を続けていますか。のどちんこが「ハルルルル」と震えれば言うことなしですが，そうでなくとも喉の奥の方（風邪をひいたときに脱脂綿に含ませた赤い薬を塗るあたり）から「ガーッ」と摩擦音が出ていれば十分です。実際のドイツ人の発音を聴いていると，気楽に発音するときはのどちんこの震え音よりもこちらの摩擦音の方が多いくらいです。それでは一度長く，そしてその後で母音のaを付けて練習しましょう。

rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
ra ra ra ra ra

[r]が含まれる単語を練習しましょう。

語頭： Radio, Regen, Ring, Rom , Ruf, Rätzel, Römer, Rübe 語中： Gras, trennen, bringen, Aroma, Spruch, Strom, trösten, zurück 語末： （母音化する場合。第１号17ページ参照） klar, Karl, er, der, mir, Araber, Erzähler, Heer, hier, diskuktiert, vor, Tor, Uhr, Klausur, gehört, geführt,Tür.

　

　さて，ディクテーションをすると学習者がよく間違えるものに語末の-eと-erがあります。知らない単語ですと，本来-erと再現すべき所を-eと書いてしまったり，時には-aと書いてしまったりすることがあります。いずれも語末の-erの音に慣れていないことからくる間違いです。

次のペアを聴き比べ，その後で発音練習をしてください。