「イラク戦争」関連年表 2003年8月

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主な出来事

  1. 米英軍や抵抗勢力が占領軍に協力的と見なした対象に対する攻撃が継続,多数の死者を出した大規模攻撃が頻発。
    バグダッドのヨルダン大使館前の爆発で17人死亡,60人以上負傷。
    バグダッドの国連現地本部に対する自爆テロで,デ・メロ国連代表含む24人死亡,100人以上負傷。
    ナジャフの聖廟の爆発でCPAの統治に協力的なSCIRI指導者ハキム師含む100人以上死亡。
  2. イラク憲法制定準備委員会発足。
  3. イラク統治評議会設置を歓迎し国連イラク支援団(UNAMI)を設立する国連安保理決議1500採択。
  4. イラクの治安悪化を受けて,米国主導を維持しつつ治安回復のため各国軍の参加拡大を促進する新たな国連安保理決議の検討が米国務省を中心に始まる。
  5. 英政府のイラクWMDの脅威誇張疑惑などの調査委員会審理始まり,ブレア首相が疑惑を全面否定。
  6. イスラエルとパレスチナ武装グループの6月末以来の停戦破れ,両者の攻撃と報復の連鎖が激化。

【イラクおよび周辺地図】 【用語集(人名・地名・組織名等】 【イラク戦争関連兵器】 【注釈一覧】

月日 イラク軍事情勢 イラク政治情勢 日本の対応 アメリカの対応 その他の国,
国際機関の対応
イラク周辺国情勢
8.1 バグダッド南西カディシヤ地区に近い高架道路で米軍車両が攻撃を受け爆発。(1)(7)
キルクークでRPG攻撃により米兵1人死亡,3人負傷。(3)(D)
アルジャジーラが,イラク国民に「米国の占領にあらゆる手段で抵抗せよ」と呼びかけるフセイン元大統領の声とされる音声テープを放送。(2)(4)
フセイン元大統領の長女が,「側近たちの裏切りが米軍によるバグダッド制圧を招いた」とアルアラビーヤのインタビューで述べる。(2)(3)
イラク復興支援法施行。内閣官房にイラク復興支援推進室,内閣府にイラク復興支援担当室をそれぞれ設置。(1)(4) バウチャー米国務省報道官が,フセイン元大統領が拘束された場合,イラク国民による裁判で裁くべきだとの考えを示す。(1)(4) UNSCOM元委員長のバトラー氏が,現国連安保理はWMD規制問題を取り扱うには限界があり,新たにWMD専門理事会を国連内に設けるべきだと提言。(2)
英政府のイラクWMDの脅威誇張疑惑に関し,BBCに情報提供したケリー博士が自殺した経緯を究明する独立司法調査委員会の審理が始まる。(2)(4)
ハンガリー国防相が,イラクの治安情勢悪化の場合,イラクに派遣中の同国部隊を撤収させる方針を示す。(4)
ヨルダン川西岸トルカレム自治区近郊で,イスラエル建設の分離壁に抗議する平和支援団体「国際連帯運動」(ISM)の活動家やパレスチナ人とイスラエル軍が衝突,11人負傷。(2)
8.2 #バグダッド市内で米兵の銃撃により民間人1人死亡。(1) ブレマーCPA代表が,フセイン元大統領の息子2人の居場所を通報した人物に懸賞金3000万ドルを支払い,安全確保のため家族とともに国外に移送したと発表。(2)(3)

イラク復興支援特措法に基づく自衛隊派遣のため現地情勢把握目的で,衆院イラク復興支援特別委員会の現地調査団がバグダッド入り。(2)(3) ヨルダン川西岸地区ラマラの自治政府議長府で,パレスチナ治安警察がアルアクサ殉教者団の活動家約20人逮捕。(2)
レバノン・ベイルート南郊で車に仕掛けられた爆弾が爆発,運転席にいたシーア派過激派ヒズボラの活動家1人死亡。(2)
8.3 衆院イラク調査団がブレマーCPA代表やサンチェス駐留米軍司令官らと会談,イラク復興に関し米軍司令官から「任務は日本側で決めてほしい」と要請を受けたと発表。(2)(3)
産経新聞世論調査で,自衛隊のイラク派遣に反対52%,賛成28%。(4)
広島市で原水協主催の「原水爆禁止2003年世界大会国際会議」開催,ギャロウェイ英下院議員が広島・長崎への原爆投下とイラク攻撃を並べて「違法」と非難。(2)(4)
自衛隊のイラク派遣に関し,パウエル国務長官が「自衛隊の任務は日本側で」と発言。(1)(7) イスラエルがハマスやイスラム聖戦のメンバー計約200人を含むパレスチナ人政治犯442人の釈放を閣議決定。(2)(7)
8.5 ティクリートで米国人のトラックが爆弾により爆発,米ハリバートン社子会社社員の米国人1人死亡。(1)(3)
バグダッドで各国外交官らが宿泊のパレスチナホテルを警備する米軍戦車に手榴弾攻撃。(2)
平成15年度防衛白書がミサイル防衛を重要課題に位置づける。(1)(4)
政府が米英によるイラク武力行使に関し,「大量破壊兵器の拡散防止による平和と安全の維持」を支持表明の理由とする答弁書を閣議決定。(3)
リーカー国務省副報道官が,アラブ連盟の暫定機関・統治評議会を承認しない方針決定に対し,支援を表明するべきと方針変更を求める。(3) アラブ連盟外相級委員会がイラク派兵拒否し,米主導で設立されたイラク暫定統治機関・統治評議会を承認しない方針を決定。(1)(3)
国連人道調整官が,イラクの国家運営には2004年だけで少なくとも50億ドルの予算不足,支援国の拠出が必要と述べる。(3)(5)
8.6 米軍がティクリートで抵抗勢力掃討作戦実施,イラク人18人逮捕と発表。(5) イラク戦争で中断していたイラクとトルコを結ぶ鉄道が再開。(5)
ロンドン国際石油取引所(IPE)の北海石油先物価格が,一時1バレル=30・59ドルに上昇,イラクの大規模戦闘終了後の最高値。(5) イスラエルがパレスチナ人政治犯340人の釈放開始。(2)(7)
8.7 (現地6日夜)バグダット・ラシッド地区で米軍部隊に銃撃,米兵2人とイラク人通訳1人死亡。(2)(D)
バクダットのヨルダン大使館前で小型バス爆弾が爆発,警備員や民間人17人死亡,60人以上負傷。(2)(3)
米国がトルコにイラクへの平和維持部隊派遣を要請し,バルザーニKDP議長とタラバーニPUK議長にトルコ部隊派遣の承認を要請,両氏は拒否,英紙報道。(3) イラク復興支援法に基づく自衛隊の派遣に向け月内に予定していた政府調査団の派遣を先送り。(5) パウエル国防長官がイラクの治安維持を米軍からイラク人に移行させるべきと発言。(2)
8.8 #ティクリートで自動小銃を販売していたイラク人に米兵が発砲,イラク人6人死亡。(2)
#バグダッド北部スレイハ地区の住宅街の臨時検問所で,乗用車2台に米軍が銃撃,民間人少なくとも5人死亡。(3)
マフムード・アハマド元イラク内相が投降。(3)(7) 米軍が4月にイラクで発見し5月にCIAが移動式生物兵器製造設備と発表したトレーラーについて,現地調査した国防総省の専門家チームが気象観測用気球などのための水素生産設備の可能性が高いと判断とNYタイムズ報道。(3)(7) レバノンのシーア派武装組織ヒズボラがイスラエルとの国境地帯のイスラエル軍陣地に砲撃,イスラエル軍が報復空爆。(2)
8.9 アルアラビーヤが米兵襲撃の実行犯を名乗るグループの声明を放送,攻撃の継続と全外国軍が攻撃対象と警告。(2) 小泉首相,長崎市長が平和宣言で米英のイラク攻撃を非難したことに対し,「WMDの査察を受け容れなかったイラクに責任がある」としてイラク攻撃を正当化。(2)(3) CNNが7日のヨルダン大使館前爆弾事件はアルカイダによるものと報道。(1)
ブッシュ大統領が米国民向けラジオ演説で「イラクの経済復興は日々前進している」と語り,米主導で進めている復興事業の成果を強調。(5)
エイモス英国際開発相,英米両国がイラク復興のために新たな国連安保理決議を支持する用意があると表明。(3)


8.10 バスラで民間警備会社の車に銃撃,ネパール人元兵士1人死亡。(2)(3)
#バスラでチェコ軍の車列が,投石を受けたため兵士が威嚇発砲,1人死亡。(3)
バグダッドで手投げ弾などによる攻撃で米兵5人とイラク人10人負傷。(5)
バスラで燃料不足に抗議する民衆デモが暴徒化,英軍の威嚇射撃などでイラク人2人死亡,8人負傷,英兵にも負傷者。(2)(3) ルーガー外交委員長がイラクの安定化と再建を進めるには,各国の支援を強化する新たな国連決議が必要と発言。(3)

エジプト,サウジアラビア,シリア3カ国外相会談で,イラク統治評議会は合法性がなく認知しないことで一致。(4) イスラエル北部シュロミにレバノン側から砲撃,1人死亡,4人負傷,イスラエル軍がレバノンのシーア派武装組織ヒズボラによる砲撃としてレバノン南部を武装ヘリで空爆。(2)
8.11 (現地10日)バクバで警察署警備中の米兵に爆弾攻撃,米兵1人死亡,2人負傷。(2)(4)(D) 新憲法の制定手続きを決める憲法制定準備委員会発足。(1)(5)
イラクの元国連大使が米国主導のイラク統治を批判し米英軍の早期撤退とイラク人による復興の必要性を強調。(3)
統治評議会がバスラ空港に発着する商業便の運航再開に,外国航空会社6社に許可を与えたと発表。(3)
米軍がフセイン元大統領と関係が深かったとされるイスラム教聖職者のサイド・アリ・カリム師をバクバで拘束。(3)
政府が国連の救援活動に必要な物資の空輸の完了を表明。(1)(7)
8.12 バグダッド北郊タージで米軍車両標的に爆弾攻撃,米兵1人死亡,2人負傷。(5)(D)
ラマディで米軍車両標的に爆弾攻撃,米兵1人死亡。(1)(3)(D)
米軍がティクリートで旧共和国防衛隊の師団長や元大統領の警護員らを拘束と発表。(3) 東京で国際こども会議開催。イラク戦争とアフガニスタン空爆,米同時多発テロで親を亡くした3カ国の遺児がこれ以上遺児を増やさないよう訴える。(2)(7) ニュージーランド政府がイラク復興支援で工科部隊派遣を決定。(2)
イスラエル中部ロシュハインとヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地で連続2件の自爆テロ,実行犯2人の他,イスラエル人2人死亡,10人以上負傷,アルアクサ殉教者団とハマス武装部門が実行声明。(2)(3)
イスラエル軍がヨルダン川西岸地区ナブルス近郊の難民キャンプで,同日の自爆テロ実行犯の自宅を破壊,数カ所で別の自爆テロを計画していたなどの疑いでパレスチナ人7人を拘束。(2)
8.13 ティクリートで米軍車列標的に対戦車地雷攻撃,米兵1人死亡,1人負傷。(2)(D)
米軍のヘリに投石したイラク人に対し米軍が発砲。(1)(5)
#サドル・シティで米軍への抗議行動をしていた住民に米軍が発砲,イラク人1人死亡,数人負傷。(2)(4)
外務省,日本人標的の可能性があるとしイラク渡航延期を再勧告。(2) イスラエルのシャロン首相が自爆テロに関して大規模軍事報復を控え,パレスチナ自治政府に過激派根絶を要求する政治圧力を強めることで対処する方針。(2)

8.14 バスラで英軍の救急車に道路脇の爆弾攻撃,英兵1人死亡,2人負傷。(2)(3) 政府がイラク文化財の保護問のため,バグダッドのイラク国立博物館に所属する保存修復研究所の再建に取り組む方針決定。(3)
日系商社がイラク国営石油公社との間でイラク産原油の長期購入契約を結んだことを発表。(5)
国連安保理が,米国提案のイラク統治評議会設置を歓迎し国連イラク支援団(UNAMI)を設立する決議案を賛成14,棄権1(シリア)採択,安保理決議1500として登録。。(2)(3)
8.15 バイジ近郊で石油パイプライン爆破され火災発生。(2)(3) タラバーニPUK議長が,「連邦制の民主国家建設がイラク復興への唯一の道である」とクルド人による独立国家創設を否定。(5) 川口外相がタラバーニPUK議長と会談,イラク新政府の樹立について引き続き支援する意向を表明。(5)(7) イスラエル国防相とパレスチナ治安担当国務相がエルサレムで会談,ヨルダン川西岸地区のエリコとカルキリヤの治安権限を自治政府に引き渡すことで合意。(2)(5)
8.16 バスラでパトロール中のデンマーク軍と武装集団が銃撃戦,デンマーク兵1人とイラク人2人死亡。(2)(3)
バグダッド市内で米兵2人が狙撃され負傷。(2)
バグダッド西部のアグレイブ刑務所に追撃砲攻撃,収容者4人死亡,59人負傷。(1)(7)
8.17 (現地16日夜)バイジ近郊で石油パイプライン再び爆破される。(2)(3)
バグダッド北部の送水管が爆破される。(1)(3)
#バグダッド西部のアブグレイブ刑務所で,撮影中のロイター通信のカメラマンが米軍戦車の発砲により死亡,カメラをRPGと誤認と米軍発表。(2)(3)
8.18 バクダット国際空港近くで道路脇の爆弾攻撃により米兵1人死亡,1人負傷。(3)(D) 憲法準備委員会が初会合,イラク憲法制定へ協議。(4)(7) PKO協力法に基づいて7月にイラク復興支援のため派遣され,物資輸送に当たってきた航空自衛隊の輸送機C130が任務を終え帰還。(3)(7) (現地17日夜)イスラエルが西岸パレスチナ自治区の治安権限引き渡しを直前で延期。(2)(7)
8.19 バグダッドの国連現地本部で大量の爆薬を積んだトラックによる自爆テロ,デ・メロ国連代表を含む国連職員ら24人死亡,100人以上負傷。(2)(3)
モスルでクルド兵がラマダン元副大統領を拘束,米軍に引き渡し。(2)(3)
8.20 バグダッドで爆弾攻撃により,米兵1人と米国人通訳1人死亡。(1)(D) 政府が自衛隊派遣のための政府調査団派遣を年明け以降に先送りにする方針。(1)(3)
小泉首相が国連バグダッド本部爆破事件について,「テロに屈すことなく,イラク国民への人道・復興支援のため,国連加盟国の一員として責任ある役割を果たしていかねばならない」と述べる。(2)(3)
パウエル国防長官がアナン国連事務総長と会談し,国連のイラクでの活動継続を求める。(1)(7)
ブッシュ大統領がバグダッドの国連本部爆破テロを強く非難。(2)(7)
政府が,フィリピン・ポルトガル・モルドバ・タイが新たにイラク駐留軍への参加を決定したと発表。(4)
ラムズフェルド国防長官がイラク駐留米軍の増強しない方針。(3)
EU欧州委員会,イラクへ派遣している復興支援調査団3人に出国するよう指示。(1)(7)
アナン国連事務総長が国連のイラクでの復興事業継続を強調。(1)(4)
エルサレム中心部で路線バスが自爆テロにより爆発,実行者の他に18人死亡,136人負傷,ハマスとイスラム聖戦が実行声明。(2)(7)
イスラエル政府がエルサレムでの自爆テロを受けて治安閣議を開き,パレスチナ過激派に対する報復攻撃を行なう方針決定。(2)(5)
アフガニスタンで作戦行動中の米兵1人死亡。(D)
8.21 ヒッラで銃撃により米海兵隊員1人死亡。(2)(D) 米軍がフセイン元大統領潜伏の情報からバクバの農家を急襲,元大統領は見つからず,5人拘束。(5)
米軍がアリ・ハッサン・アルマジド元国防相(通称ケミカル・アリ)を拘束。(2)(AP資料)
アビザイド中央軍司令官がイラクの治安状況について「テロリスト問題が最大の脅威」と指摘し,米軍が対応を急いでいることを明らかに。(1)(5)
パウエル国務長官が,より広範な国際社会がイラクの治安維持活動に参加できるようにする,新たな国連安保理決議の採択を目指す方針を示す。(1)(7)
米英両国,国連安保理会でイラクの復興支援活動に関する情勢を報告,ネグロポンテ米大使が米国が新生イラク軍の創設のため兵員の訓練を開始したことを報告。(3)(7) イスラエル軍がヨルダン川西岸地区ジェニン,ナブルス,トルカレムに戦車や装甲車で侵攻,パレスチナ人2人死亡。(2)
ガザ市中心部でイスラエル軍の武装ヘリが車にミサイル攻撃,ハマス最高幹部の1人アブシャナブ氏と護衛2人死亡。(2)
ハマスとイスラム聖戦が6月末から実施してきた停戦の破棄を宣言。(2)
8.22 キルクーク南方トゥズフルマトで,トルクメン人のシーア派施設をクルド人が破壊,抗議のデモを始めた数百人のトルクメン人とクルド人が銃撃戦,8人死亡。(2)(3) アナン国連事務総長がイラクの治安維持強化のための安保理決議について,米英主導の連合軍を拡大して多国籍軍とすることは可能とし,実現には米国が指揮権の独占を放棄する必要があるとの見解を示す。(3)(7) (現地21日夜)ハマスがイスラエルへのロケット弾攻撃を再開,ガザ地区近くのイスラエル・スデロットと周辺にロケット弾8発,ガザ地区南部のユダヤ人入植地に28発の迫撃弾,ハマスが実行声明。(2)
ヨルダン川西岸自治区ナブルスに侵攻したイスラエル軍がパレスチナ人3人殺害,アルアクサ殉教者団の活動家と説明。(2)
8.23 バスラで英軍車両に銃撃と手榴弾による攻撃,英兵3人死亡,11人重傷,英軍の応戦でイラク人女性と子供2人負傷。(2)(3) #米軍がトゥズフルマトを封鎖,パトロール中の米軍にトルクメン人グループが発砲,米軍の応戦でトルクメン人2人死亡。(2)
キルクークでトルクメン人とクルド人の衝突,警官の発砲でトクルメン人2人死亡。(2)(3)
ケリー博士の死の真相を究明する英独立司法委員会(ハットン委員会)が委員会のホームページに,政府高官やBBC放送など関係者が提出した膨大な証拠文書を公開。(2)
8.24 ナジャフで大アヤトラ(シーア派最高位法学者)ムハンマド・サイード・ハキム師の事務所で手製爆弾が爆発,護衛3人死亡,ハキム師含む11人負傷。(2)(3)
シリアとの国境付近で銃撃により米兵1人死亡。(3)(7)
政府がイラク戦争前に生物・化学兵器の散布用としていたイラクの無人航空機について,WMD調査団が偵察用との結論に達したとAPが報道。(3) 英サンデー・テレグラフ紙の世論調査で,英政府のイラクWMDの脅威誇張疑惑で,「政府が誇張した」の回答が61%,「誇張していない」が23%。(2)
8.25 (現地24日夜)ガザ市西部でイスラエル軍の武装ヘリが走行中の車をミサイル攻撃,ハマス軍事部門幹部シュタウイ氏らパレスチナ人4人が死亡,子ども含む8人負傷,ハマスの精神的指導者ヤシン師が「イスラエルは代償を払う」と報復を宣言。(2)
8.26 バグダッド西方アマリヤで米軍車列に爆発物による攻撃,米兵1人死亡,2人負傷。5月1日以降の攻撃による米兵死者は65人に。(2)(D)
「イラク・イスラム軍」を名乗る武装グループがイタリア人記者を殺害。(2)
ブッシュ大統領が演説でイラク情勢について,「テロに直面して撤退すれば,さらに激しい攻撃を招く。撤退はあり得ない」と述べ,14万人規模の駐留米軍の展開を維持する姿勢を強調。 (2)(3) ヨルダン川西岸地区ナブルスでイスラエル軍がアルアクサ殉教者団の地区幹部ら2人逮捕。(2)
ガザ自治区南部のユダヤ人入植地にハマスが迫撃砲攻撃。(2)
イスラエル軍の殺害作戦強化を受け,ハマスが活動家に潜伏を指示。(2)
8.27 ヒッラで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
ファルージャで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
CPAが保健省集計のイラク戦争中の民間人死者数を公表しないよう指示していたことが明らかになる。(3)
ブレマーCPA代表が,イラクの社会基盤整備や経済再建のため今後1年間に海外から数百億ドルの支援が必要になるとの見通しを表明。(3)
アーミテージ国務副長官がイラクへの多国籍軍派遣問題で,米国人が司令官を務めることを条件に「国連の統率下」の多国籍軍を認める案を米府が検討し始めたことを明らかに。(3)(5) ガザ市北部でイスラエル軍の武装ヘリが地上の車に3発のミサイル攻撃,車のそばにいたパレスチナ人1人死亡,約20人負傷。(2)(3)
8.28 パール前国防政策委員長が米国のイラク占領政策の不備を指摘し早期にイラクへ権限移譲すべきとの認識を示す。(3) ブレア英首相がハットン委員会で証言,政府のイラクのWMDの脅威誇張疑惑に関して全面的に否定。(2)(3) イスラエル軍がガザ地区北部に戦車と軍用ブルドーザーで侵攻,ハンユニスでイスラエル武装ヘリの攻撃によりハマス活動家1人殺害。(2)
パレスチナ自治政府がヤシン師設立の「イスラム協会」などハマス系慈善団体9団体の銀行口座凍結。(2)
8.29 ナジャフのイマーム・アリ廟で大量の爆薬を積んだ自動車が爆発,CPA統治に協力的なSCIRI指導者のムハンマド・バキル・ハキム師を含む100人以上死亡,200人以上負傷。(2)(3)
バビル州スワイラでRPG攻撃により米兵1人死亡。(D)
チャラビINC代表が米軍に対し,国内の治安対策をイラク人にゆだねるべきと発言。(5) 旧フセイン政権が日本の金融機関に持つ凍結資産約116億円をイラク開発基金に移管と財務省発表。(2) シラク仏大統領が大規模テロが相次ぐイラク情勢について,「混乱を避けるために,米国は早期にイラク人に政権を移譲するべき」と演説。(2) アフガニスタンで武装組織捜索中の米兵1人死亡。(D)
8.30 バクバで米軍車両が横転し水路に転落,米兵1人死亡,原因調査中。(D) ナジャフの爆弾事件で,警察がアラブ人容疑者4人逮捕,アルカイダと関係と発表。(2)(7)
統治評議会メンバーのセイイド・ウルーム師が評議会への参加を見送るとの声明(6)
ガザ地区中部ブレイジ難民キャンプ付近でイスラエル軍の武装ヘリが地上の車にミサイル攻撃,ハマス軍事部門活動家2人死亡。(2)
8.31 ナジャフの爆弾事件で,警察が新たに15人の男を拘束。(2)(7) ルーガー上院外交委員長がイラク運営経費について,米軍駐留経費以外に5年間で300億ドル必要と見通し。(2)(3) アフガニスタンでパトロール中の米兵に銃撃,米兵2人死亡。(D)

#:連合軍兵士の「誤射」・「誤爆」または過剰防衛によると見られる事件。

[出典]
(1)朝日新聞データベース:http://dna.asahi.com:7070/hscdoc/asa-start.html
(2)asahi.com:http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/
(3)共同通信:http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/
(4)Sankei Web:http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq_list.html
(5)NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt57/
(6)MSN-Mainichi INTERACTIVE:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/
(7)YOMIURI ON-LINE:http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/
(D)米国防総省:http://www.defenselink.mil/releases/archive.html

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