第12回 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム
我々は、弱視児童生徒にとって学びやすい環境を整えるために、ボランティアや教科書発行者の皆さんと一緒に、より使いやすい拡大教科書の作成や普及に関する活動を行っています。その一貫として、拡大教科書の問題点だと言われている可搬性・操作性を向上させるために教科書のデジタル化にも取り組んできました。そして、デジタル教科書をより使いやすくするために、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課の助成を受け、教科書・教材等閲覧アプリ「UDブラウザ」の開発研究等を実施してきました。現在、UDブラウザのダウンロード件数は増えており、2017年1月の時点で国内から1,270件、国外からも600件に到達しており、様々な方々に使っていただいています。教科書だけでなく、先生達が作成した自作教材や様々な電子書籍等を読む際にも活用されています。
本シンポジウムでは、これまで私達が取り組んできた研究成果について、研究協力校でこれらのシステムを活用してくださっている先生方に実践報告をしていただきます。ぜひ、多くの方にご参加いただきたいと思います。
日時:2017年2月25日(土) 11時00分〜15時30分
場所:慶應義塾大学日吉キャンパス第8校舎1階812教室
プログラム(敬称略)
- 10時45分 開場
- 11時00分〜11時05分 開会挨拶
- 11時05分〜11時20分 UDブラウザ最新版の説明1 弱視生徒用の機能を中心に(中野 泰志@慶應義塾大学)
- 11時20分〜11時30分 UDブラウザ最新版の説明2 VoiceOverでの利用を中心に(門脇 弘樹@広島大学)
- 11時30分〜11時40分 報告1 大分県立盲学校(高椋 規照)
- 11時40分〜11時50分 報告2 広島中央特別支援学校(戸野 吉浩)
- 11時50分〜12時00分 報告3 兵庫県立視覚特別支援学校(赤井 祐亮)
- 12時00分〜12時10分 報告4 大阪府立大阪南視覚支援学校(山本 一寿、中 義行)
- 12時10分〜12時20分 報告5 福井県立盲学校(三上 信雄)
- 12時20分〜12時30分 報告6 三重県立盲学校(藤井 安生)
- 12時30分〜13時30分 休憩(昼食)
- 昼食は各自ご用意ください。
- 会場周辺には食堂等が多数、ございます。
- 会場内でお召し上がりいただいても構いません。
- 13時30分〜13時40分 報告7 愛知県立名古屋盲学校(浜田 幸治)
- 13時40分〜13時50分 報告8 岐阜県立岐阜盲学校(田邉 安伸)
- 13時50分〜14時00分 報告9 長野県松本盲学校(島村 賢一)
- 14時00分〜14時10分 報告10 横浜市立盲特別支援学校(初鹿野 あや)
- 14時10分〜14時20分 報告11 東京都立文京盲学校(飯田 瑠璃、寺政 ひろみ)
- 14時20分〜14時30分 報告12 宮城県立視覚支援学校(伊藤 有一)
- 14時30分〜14時40分 休憩
- 14時40分〜14時50分 報告13 山形県立山形盲学校(遠藤 雄一郎)
- 14時50分〜15時00分 報告14 青森県立盲学校(本田 知也)
- 15時00分〜15時10分 報告15 北海道札幌視覚支援学校(松本 昌明)
- 15時10分〜15時25分 質疑応答
- 15時25分〜15時30分 閉会挨拶
参加申込
- 定員は100名です。入場は無料です。
- 参加を希望される方は、「慶應義塾大学・中野泰志研究室」宛に、「拡大教科書シンポ参加希望」とお書きの上、メール(info@nakanoy.econ.keio.ac.jp)もしくはファックス(045-566-1374)でお申し込みください。なお、定員に達した場合には、お断りさせていただく場合がありますので、ご了承ください。日吉駅からの誘導が必要な方は、参加申込の際にお問い合わせください。
その他
- お車でのご来場はできません(車いすユーザで、お車でのご来場が必要な場合には、ご連絡ください)。
- シンポジウムを開催する建物は古いため、多機能トイレがありません。多機能トイレをご利用の場合には、「来往舎」をご利用くださるようお願いいたします。
- 本シンポジウムは、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課委託開発事業「学習上の支援機器等教材開発支援事業」、文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校(視覚障害等)高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」、文部科学省科学研究費基盤研究(A)「通常の学級で学ぶ視覚障害児のための合理的配慮に関する支援システムの構築」(課題番号16H02072)より研究費の補助を受けて実施いたします。
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