第12回 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム

UDブラウザの活用実践報告

中野 泰志(慶應義塾大学)


 我々は、弱視児童生徒にとって学びやすい環境を整えるために、ボランティアや教科書発行者の皆さんと一緒に、より使いやすい拡大教科書の作成や普及に関する活動を行っています。その一貫として、拡大教科書の問題点だと言われている可搬性・操作性を向上させるために教科書のデジタル化にも取り組んできました。そして、デジタル教科書をより使いやすくするために、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課の助成を受け、教科書・教材等閲覧アプリ「UDブラウザ」の開発研究等を実施してきました。現在、UDブラウザのダウンロード件数は増えており、2017年1月の時点で国内から1,270件、国外からも600件に到達しており、様々な方々に使っていただいています。教科書だけでなく、先生達が作成した自作教材や様々な電子書籍等を読む際にも活用されています。

 本シンポジウムでは、これまで私達が取り組んできた研究成果について、研究協力校でこれらのシステムを活用してくださっている先生方に実践報告をしていただきます。ぜひ、多くの方にご参加いただきたいと思います。



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