文部科学省委託事業「障害のある児童生徒の学習上の支援機器等教材開発事業」

パスワード付きPDFデータをiPadで安全に利用する手順

--試験をUDブラウザで利用する際のセキュリティ対策--

CD(DVD)付きのPCからiPadへデータを取り込むための装置

中野 泰志

(慶應義塾大学経済学部)

更新日:2018年4月22日


  1. はじめに
  2.  以下、iPadでPDFデータを安心して利用するための手順について説明します。

     メディアは、安全性の高い3種類の方法について論じます。「UDブラウザ」では、ユーザの利便性を低下させずに、セキュリティを確保できるように設計されています。例えば、転送されたデータは、ユーザからは見えない領域に保管されますし、「UDブラウザ」からデータを転送できません。また、パスワード付きのPDFデータやZIPファイルにも対応しているため、例え、データが流出しても開くことができません。

  3. セキュリティを向上させる方法:PDFにパスワードを付ける
  4.  データのセキュリティを向上させるための方法として、PDFを暗号化する方法があります。PDFを暗号化し、パスワードを付けておけば、万が一、データが流出しても、パスワードがわからなければ、内容を見ることができないので安心です。また、パスワード付きPDFであれば、iPadごと紛失したとしても、データが抜き出される可能性は極めて低くなるため、事前にiPadにデータを入れておくことも可能になると考えられます。もちろん、科目ごとにCD(DVD)にパスワード付きPDFを入れて管理すれば、安全性をさらに向上させることが可能です。

  5. データ通信を使わずにiPadにデータを転送する方法
  6.  Wi-FiやBluetooth等のデータ通信を利用せずに、iPadにデータを取り込む方法としては、(1) CD(DVD)ドライブ付きのPCとLightningケーブルで接続する方法(図1)、(2) SDカードを使う方法(図2)、(3) Lightning対応のUSBメモリを使う方法(図3)の3つがあります。利用するメディアは、それぞれ、(1) CD(DVD)-R(以下、CD-Rと表記します)、(2) SDカード、(3) USBメモリです。

    図1 CD(DVD)付きのPCからiPadへデータを取り込むための装置の写真
    図1 CD(DVD)付きのPCからiPadへデータを取り込むための装置

    図2 SDカードからiPadへデータを取り込むための装置の写真
    図2 SDカードからiPadへデータを取り込むための装置

    図3 USBメモリからiPadへデータを取り込むための装置の写真
    図3 USBメモリからiPadへデータを取り込むための装置

  7. 取り込みの手順
  8.  教科ごとにパスワード付きのPDFファイルが用意されていることを前提として、iPadにデータを取り込む手続きについて説明いたします。

    1. データの事前準備
    2. iPadの事前準備
    3. 試験当日に行う準備

    4. 試験中

    5. 試験後

お問い合わせ先

 慶應義塾大学 中野泰志研究室 メールアドレス:info-nakano-group@keio.jp


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