「イラク戦争」関連年表 2003年10月

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主な出来事

  1. イラク各地で駐留軍,イラク警察・治安部隊と武装勢力との戦闘や爆弾攻撃などが継続。大規模戦闘終了宣言後の反米攻撃による米兵死者が116人になり宣言前の115人を超える。
  2. イラクのWMD調査団長がWMDに関する証拠は未発見とする暫定報告書を下院に提出。
  3. ロシアのプーチン大統領が米国は長期にわたる泥沼化した戦争に巻き込まれる恐れがあると述べる。
  4. 米軍が採用・訓練した新イラク軍が発足。
  5. 国連安保理がイラクへの多国籍軍派遣や主権移譲を規定した米国案を決議1511として全会一致で採択。
  6. 米議会がイラクとアフガニスタン駐留経費や復興費として870億ドルの04年度補正予算を可決成立。
  7. イラク復興支援会議開催,各国・国際機関が拠出予定額を表明し総額330億ドル,仏・露は拠出せず。
  8. 赤十字国際委員会現地本部への自爆攻撃など治安悪化で国連がバグダッドから外国人要員を撤退。
  9. 日本政府が陸上自衛隊のイラク派遣候補地をサマワとナーシリヤの2ヵ所に絞る。
  10. イスラエル軍とパレスチナ武装勢力の攻撃と報復の連鎖が激化,イスラエル軍のシリア領内空爆など周辺へも拡大。
  11. 国連安保理でイスラエルの分離壁建設非難決議案が米国の拒否権で否決,総会で採択。

【イラクおよび周辺地図】 【用語集(人名・地名・組織名等】 【イラク戦争関連兵器】 【注釈一覧】

月日 イラク軍事情勢 イラク政治情勢 日本の対応 アメリカの対応 その他の国,
国際機関の対応
イラク周辺国情勢
10.1 ティクリートで米軍車列標的に道路脇の爆弾とRPG攻撃,米兵1人死亡,3人負傷。(2)(D)
サーマッラで米軍車両に道路脇の爆弾とRPG攻撃,米兵1人死亡。(2)(D)
カルバラで銃撃によりパトロール中の米兵1人死亡,1人負傷。(2)(D)
バグダッド中心部で未払い給与の支払いを求めて警官ら300人が警察署にデモ,署側の対応を不満として暴徒化し警察署側が威嚇射撃で強制的に群集を解散させる。(2)(3) 米政府がイラク復興の新たな国連安保理決議の修正案をまとめ,常任理事国に提示,1.国連の役割拡大,2.主権移譲の早期実現,3.多国籍軍の任務明確化などが柱。(2)(3) イスラエル軍がヨルダン川西岸自治区トルカレムの難民キャンプに侵攻,イスラム聖戦の活動家1人死亡,パレスチナ人3人負傷。(2)
イスラエル政府がヨルダン川西岸地区に建設中の分離壁について,西岸地区北西部とエルサレム近郊を結ぶ延伸ルートを閣議決定。(2)
10.2 イラクのWMD調査団長のデビッド・ケイCIA顧問が,WMDに関する証拠は未発見とする暫定報告書を下院の情報特別委員会(秘密会)で報告,その概要をCIAが公表。(2)(3)
イラクの石油施設の復興事業でハリバートン社の受注契約の評価額が過去2週間で12億5000万ドルから14億ドル急増,米政府の資料で明らかに。(3)
国連安保理の非公開協議で,米国提示のイラク新決議案に対しフランスなどから批判の声が相次ぐ。(3)
アナン国連事務総長がイラクの治安状況調査のため,調査団のバグダッド派遣を表明。(3)
世界銀行がイラク復興のために必要な資金が04年が93億ドル,05〜07年が263億ドル計356億ドルとの見積もりを発表,石油施設や治安など世銀の見積もり対象外の分野はCPA見積もりで194億ドル。(2)(3)
10.3 CPAのスポークスマンが,イラクの電力供給が10月に入り,戦争前を上回る水準に復旧したと発表。(3) パウエル国務長官がイラク復興の安保理新決議案について,一部理事国からの異論を考慮し修正に柔軟姿勢を示す。(2)(3) シリアが,イラク駐留米軍が国連の指揮下に入るという条件で,米国の要請に応じてイラクに自国兵士を派遣し治安維持に当たる意思を表明。(3)
10.4 武装組織「イスラム解放軍」が統治評議会メンバーやイラクに進出する外国企業を攻撃対象とする警告声明を発表。(2)
キルクーク近郊アサダで米軍ブラッドレー戦闘車両にRPG攻撃,米兵1人死亡。(D)
イラク各地で給料支払いを求める元イラク軍兵士らと米英軍が衝突,駐留軍の発砲でイラク人少なくとも4人死亡,負傷者多数,米兵2人負傷。(2)
米軍主導の連合軍が採用,訓練してきた新イラク軍の第一大隊の卒業式,新イラク軍が事実上の発足。(3)
政府がイラク復興支援特別措置法に基づくイラクへの人的貢献策として,100人規模の陸上自衛隊先遣隊を12月にも派遣する方針を固める。(3) イスラエル北部ハイファのレストランで自爆テロ,少なくとも19人死亡,50人以上負傷。イスラム聖戦が,同組織所属でイスラエル軍に弟と婚約者を殺害された女性活動家が実行と認める。(2)
10.5 米英軍などに対する攻撃件数が5月〜8月の1日平均10件以下から9月は23件に急増,朝日新聞調べ。(2) キルクークで給与の支払いを求めて集まっていた元イラク兵らに米軍が発砲,2人死亡。(2) ブレア英首相が,イラクがWMDを持っていないことを知しりながら参戦したとする元閣僚の日記の要約が報道される。(2) イスラエル軍がシリア・ダマスカス西方のイスラム聖戦などの訓練施設を空爆と発表。(2)
イスラエル軍がガザ自治区の2カ所で武装ヘリによる空爆,負傷者数人,ハマスの武器庫を攻撃と説明。(2)
パレスチナ自治政府のアラファト議長が非常事態を宣言,クレイ首相による新内閣を自治評議会の手続きなしで承認する布告。(2)
国連安保理がイスラエル軍のシリア領内空爆に関し緊急協議,シリアが空爆非難決議案の即時採決を要求,米国の異議などで採決持ち越し。(2)
10.6 バビル州イスカンダリヤで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(2)(D)
バグダッドで道路脇の爆弾攻撃により米兵1人死亡,イラク人通訳1人死亡。(2)(D)
ラマディで偵察行動中の米兵への爆弾攻撃,米兵1人死亡。(D)
PUKのサリフ地域政府首相が,トルコ軍のイラク派遣について不快感を表明。(2) 大統領報道官が,政府内にライス補佐官をトップとするイラク安定化グループ(イラク復興の円滑な推進を目的)を設置したと発表。(3) ロシアのプーチン大統領が,米国がフセイン政権を倒した結果,同政権の残党とイスラム原理主義者という2つの敵に同時に相対し長期にわたる泥沼化した戦争に巻き込まれる恐れがあると述べる。(2)(3)
トルコ政府がイラクの治安維持のため同国軍の派遣を閣議決定。(2)(3)
ブッシュ米大統領がイスラエルのシリア領内空爆について,自衛権の範囲内との見方を示す。(2)
イスラエル北部レバノン国境付近でイスラエル軍と武装レバノン人の銃撃戦,イスラエル兵1人死亡。(2)
10.7 パウエル国務長官が,イラクのWMD調査団の暫定報告書に武力行使に踏み切る十分な内容があったとの見解を7日付のワシントン・ポスト紙に投稿。(2)
ブッシュ政権がトルコのイラク派兵について歓迎する一方,イラク統治評議会の反対論に配慮し,派兵計画の細部について評議会やトルコ政府と慎重に協議したいとの方針を表明。(3)
トルコ国会がイラクへの同国軍派遣の政府案を賛成多数で可決。(2)
10.8 米軍がカイムで反米勢力に対する掃討作戦を実施,112人を拘束と発表。(2) 政府がイラク復興支援特措法に基づく自衛隊派遣について,12月に陸上自衛隊の施設部隊と航空自衛隊の輸送部隊をイラクに送る案を軸に最終調整に入る。(2) ラムズフェルド国防長官が「イラク安定化グループ」の設置に不快感を表明,政権内の対立が再燃。(3) シュレーダー独首相とプーチン露大統領が,イラク安保理新決議案について,国連の役割拡大などの再修正を米国に求めることで一致。(3)
10.9 バクバで米軍車両へのRPG攻撃により米兵1人死亡。(2)(D)
バグダッド駐在スペイン外交官が銃撃により死亡。(2)(3)
サドルシティの警察署に自動車による自爆攻撃,警官ら12人死亡,64人負傷。(2)(3)
サドル・シティでパトロール中の米軍部隊にRPG攻撃,米兵2人死亡,4人負傷。(2)(D)
#サドル・シティで米軍とシーア派住民の衝突,住民2人死亡。(2)
イラクへの自衛隊派遣のための政府調査団が帰国。(3)
調査団の報告を受け,陸上自衛隊先遣隊の派遣先としてナーシリヤとサマワが有力な候補地に浮上。(2)(3)
下院歳出委員会が,政府要求のイラク復興予算203億ドルを17億ドル減額して04会計年度補正予算案を可決。(2)
10.10 キルクークで石油会社のバスが爆発,イラク人2人死亡,4人負傷。(3)
キルクークとバイジを結ぶ石油パイプラインが2カ所で爆発。(3)
サドル師が米軍の占領統治による暫定内閣とは別の内閣を発足させたと宣言。(2)(3) イラク復興支援費に04年は15〜20億ドル拠出する方針で外務省と財務省が合意。(2)(3) イラク復興援助のためEUが2億ユーロを拠出する方針に英仏独など加盟15カ国が支持を表明。(2) イスラエル軍がガザ自治区ラファ難民キャンプに侵攻,武装パレスチナ人との銃撃戦でパレスチナ人6人死亡,少なくとも50人負傷,エジプトからガザへの武器密輸トンネル摘発作戦と説明。(2)
10.11 カルバラの検問所に手榴弾攻撃,警官1人死亡,6人負傷。(3)
#ファルージャで米兵の銃撃によりイラク人3人負傷。(3)
ラマディの米軍基地に迫撃砲攻撃。(3)
イラクの原油生産が日量200万バレルに回復。(2) イスラエル軍のラファへの侵攻作戦継続,パレスチナ人の死者は計8人に増加。(2)
10.12 米軍関係者が駐留するバグダッド・ホテルに自動車による自爆攻撃,警官ら6人死亡,1人負傷。(2)(3)
バイジで米軍ブラドレー戦闘車両に対戦車地雷攻撃,米兵1人死亡。(D)
暫定内閣石油相の車に銃撃,石油相は無事。(2) 国連安保理の各理事国に対し,イラク復興などに関する新たな修正決議案を提示。(2)(3) シラク仏大統領,米国が国連安保理に提示したイラク復興新決議案について不十分と批判。(3)
10.13 バラドで道路脇の爆弾と銃撃により米兵1人死亡。(2)(D)
ティクリートでRPG攻撃により米兵1人死亡。(2)(D)
バグダッドで米軍車両にトラックが衝突し米兵2人死亡,詳細調査中。(D)
バスラ郊外の道路と英軍基地で爆発,英兵4人負傷。(2)
カルバラでサドル師派民兵とシスターニ師派支持者が衝突,10人近く死亡,数十人負傷。(2) 政府が陸上自衛隊の派遣先の最有力候補をサマワとナーシリヤの2都市に絞り込む。(2)(3) 英国際開発省がイラクの復興支援額として2004年度からの2年分で3億ポンドを拠出すると表明。(2)
10.14 バグダッド北東部のトルコ大使館近くの検問所で自動車による自爆攻撃,運転手死亡,警官ら6人負傷。(2) 国連安保理で米国提出のイラク復興修正決議案を討議,仏・独。・露の再修正要求を米が受け入れ再修正案を提出。(2)(3) 国連安保理が,イスラエルがヨルダン川西岸に建設中の分離壁を違法とする決議案を採決,10カ国が賛成,英・独・ブルガリア・カメルーンが棄権,米国の拒否権行使により否決。(2)
イスラエル軍がヨルダン川西岸地区トルカレムと隣接するパレスチナ難民キャンプに戦車などで侵攻,戦車に投石するパレスチナ人住民らに兵士が発砲し,11人負傷。(2)
10.15 イラク・ディナールの新紙幣が発行され旧紙幣との交換開始。(2)(3) 政府が2004年にイラクに15億ドルの無償資金協力を行なうと発表。(2)(3) 下院本会議が対シリア制裁法案を圧倒的多数で可決,WMD転用可能物品の貿易禁止,対シリア投資制限,シリア外交官の米国内の移動制限,外交関係の格下げなどの制裁を選ぶ権限をブッシュ大統領に与える内容。(2) パレスチナ自治区ガザ地区ベイトハヌーンで米外交官らの車列近くで爆発、在イスラエル米大使館警備担当者3人死亡,この後イスラエル軍の戦車部隊がガザに侵攻。(2)
ガザでの米外交官車列爆破事件で,アラファト議長が非難声明,イスラム聖戦,ハマス,アルアクサ殉教者団が事件への関与を否定する声明発表。(2)
10.16 #バグダッド郊外の検問所でヨルダン人旅行者4人の乗った車に米兵が発砲し,全員射殺。(3) 財務事務次官がイラク復興支援の財源はODA予算で対応する方針を発表。(2) 米軍準機関紙スターズ・アンド・ストライプスが,イラク駐留米軍兵士の士気が低いとする調査を発表。(2)(3)
上院本会議がイラク復興や駐留経費など総額870億ドルの補正予算案を審議,米拠出の復興費のうち92億ドルを無償でなく融資とする修正案を可決。(2)(3)
安保理が米国提案のイラクへの多国籍軍派遣や主権移譲に関する決議案を全会一致で採択,決議1511として登録。(2)(3) パレスチナ自治政府警察が,ガザでの米外交官への爆破事件でパレスチナ過激派組織「民衆抵抗委員会」メンバー8人逮捕,同委員会は実行を否定。(2)
10.17 (現地16日深夜)カルバラで米軍・ポーランド軍合同部隊とシーア派の武装集団の銃撃戦,米兵3人死亡,7人負傷,警官2人死亡。大規模戦闘終了宣言後,攻撃による米兵死亡者が101人。(2)(3)(D)
バグダッドで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
福田官房長官が安保理決議1511のイラクへの多国籍軍派遣について,自衛隊は多国籍軍に参加できないことは明白と発言。(2)
小泉首相と来日したブッシュ米大統領と会談,イラク復興や北朝鮮問題での連携一致,首相は国連重視を要望。(2)(3)
イラク関係の総額870億ドルの補正予算案が上下両院本会議で可決,上院は米拠出の復興費の一部を融資とし下院は全額を無償。(2)(3) スペイン経済相がイラク復興支援のため3億ドルを拠出と発表。(2)
10.18 キルクーク近郊アサダで米軍部隊へのRPG攻撃と銃撃により米兵2人死亡,1人負傷。(2)(3)(D) 政府がイラク復興支援のため2005〜7年の3年間に円借款計35億ドルを供与することを決定。(3) 韓国がイラクへの派兵方針を決定。イラク復興のために2004年からの4年間で2億ドルの支援も発表。(2)(3) アルジャジーラがビンラーデン氏の声明(CIAが本人の声と確認)を放送,日本など6ヵ国に対し,米国への協力を続ければ攻撃の標的になり得ると警告。(2)(3)
ガザ地区南端ラファ難民キャンプで,侵攻したイスラエル軍と武装パレスチナ人の間で銃撃戦,パレスチナ人3人死亡。(2)
10.19 ファルージャで米軍トラックが銃撃され炎上,死傷者なし。(3) 国防総省がイラク駐留米軍を05年半ばをめどに5万人規模まで段階的に削減する計画を検討。(2)                                                                        国務省がイラク戦争開始前に多数のイラク人専門家を集めて,フセイン政権崩壊後の新たな統治体制づくりについて研究した報告書「イラクの未来プロジェクト」の内容が明らかにされる。フセイン体制崩壊直後の略奪や電力・水道の不足などの問題点を的確に予見。最近まで国防総省は無視。(2) ヨルダン川西岸自治区ラマラ近郊で武装パレスチナ人がパトロール中のイスラエル兵に銃撃,イスラエル兵3人死亡,アルアクサ殉教者団が実行声明。(2)
10.20 ファルージャで道路脇の爆弾と銃撃により米兵1人死亡。(D) イスラエル空軍の武装ヘリがガザ自治区ヌセイラト難民キャンプで走行中の車をミサイル攻撃,集まった住民にもミサイル発射,少なくとも10人死亡,約70人負傷。(2)
10.21 ラーソン国務次官が,米政府が拠出するイラク復興費約185億ドルについて,(国連と世界銀行が管理する)信託基金に投入しないと明言,米国主導で管理する方針を示す。(3) 世銀がイラク復興のため今後5年で最大50億ドルを融資する意向を表明。(2) 国連総会が,イスラエルがヨルダン川西岸に建設中の分離壁を国際法違反として,建設中止を要求する決議を賛成多数で採択,144カ国賛成,米・イスラエルなど4カ国反対,12カ国棄権,法的強制力はなし。(2)
10.23 バクバ近郊で米軍車列に爆弾攻撃,米兵1人死亡,2人負傷。(3)(D) ブッシュ大統領がオーストラリア連邦議会で演説し,自ら提唱した拡散防止構想(PSI)で米豪両国の連携強化を訴える。(2) マドリードでイラク復興支援国会議開催。(2)(3)
トルコ首相が同国軍のイラク派遣について,統治評議会の反対が強い現状では派兵しないとの考えを表明。(3)
ヨルダン川西岸パレスチナ難民キャンプでパレスチナ人2人の射殺体発見,イスラエルのスパイとして処刑された可能性大。(2)
10.24 サーマッラの米軍基地に迫撃砲攻撃,米兵2人死亡,4人負傷。(2)(D)
モスルの穀物貯蔵所を警備していた米兵1人が銃撃され死亡。(2)(D)
ウォルフォウィッツ米国防副長官がイラク入り。(2) 政府がマドリード会議で,イラク復興のため50億ドルの資金協力を正式表明,金額で米に次ぐ2位。(2)(3) イラク復興支援会議で各国・国際機関が復興資金拠出額を表明。拠出総額は,輸出信用供与や技術支援を除き,少なくとも330億ドル,最大で400億ドル。仏・露は拠出表明せず。(2)(3) ガザ地区のユダヤ人入植地ネツァリムで武装パレスチナ人の銃撃によりイスラエル兵3人死亡,2人負傷,応戦でパレスチナ人1人死亡。(2)
イスラエルのシャロン首相がヨルダン川西岸地区の東側(ヨルダン側)にも分離壁を建設する方針を表明。(2)
10.25 ティクリートで米軍ヘリにロケット弾攻撃,ウォルフォウィッツ米国防副長官が現地訪問後ヘリで出発した直後。(2) ワシントンとサンフランシスコでイラク駐留米軍の即時撤退を求める数万人規模の反戦デモ。(2) イスラエル軍パレスチナ自治区ガザ市近郊に侵攻し,パレスチナ自治政府警察署など4カ所で建物を爆破,前日のイスラエル兵殺害事件の報復。(2)
10.26 CPA関係者が滞在するバグダッドのラシッドホテルに10発前後のRPG攻撃,米兵1人死亡,15人負傷。宿泊中のウルフォウィッツ米国防副長官は無事。(2)(3)(D)
バグダッド西方アブグレブの警察署に迫撃砲攻撃,米兵1人死亡。(D)
バグダッドでパトロール中の米軍に道路脇の爆弾攻撃,米兵2人死亡。(D)
バグダッドの副市長が自宅近くで銃撃され死亡。(2) 防衛庁がイラク派遣の自衛隊弔慰金限度額を3000万円引き上げ9000万円にすることを決定。(2)
政府が年内にも公務員,民間技術者をイラクに派遣し,専門分野での活動に従事させる方針を決定。(3)
ミシガン州デトロイトで民主党の大統領選候補者9人による討論会開催。(2)(3) イスラエル軍がガザ自治区内の軍基地や入植地に近づこうとしたパレスチナ人3人を射殺。(2)
パレスチナ自治政府のクレイ首相がハマスに武装闘争停止のための対話を申し入れ,ハマスが受け入れ。(2)
10.27 バグダッド中心部の赤十字国際委員会(ICRC)現地本部近くで自動車爆弾が爆発,イラク人職員ら11人以上死亡,その後市内の警察署4カ所で爆発,米兵2人含む7人以上死亡,一連の爆発で34人死亡,224人負傷とCPA発表。(2)(3)(D) 警察が,バグダッドでの連続爆破テロ事件でシリア国籍のパスポートを持った男1人を逮捕と発表。(2)(3)
10.28 ファルージャの警察署近くで自動車による自爆攻撃,犯人と市民5人死亡。(2)(3)
バスラで道路脇の爆弾によりニュージーランド兵3人負傷。(2)(3)
バクバで米軍戦車に道路脇の爆弾攻撃,米兵2人死亡。(D)(2)
大規模戦闘終了宣言後の反米攻撃による米兵死者が116人になり宣言前の115人を超える。(2)
ブッシュ米大統領,イラクの治安回復が困難に直面しているとの認識を示し,シリアとイラン両国からイラク側へのテロリストの流出を阻止するよう要請。(2)(3)
10.29 赤十字国際委員会(ICRC)がイラク駐在職員を外国人,イラク人ともに削減,活動は継続と発表。(2) 上下両院協議会でイラク復興費約185億ドルを全額無償供与とすることを合意。(2)(3)
10.30 インドの外務次官がイラクへの派兵協力は現段階ではありえないと強調。(2)
アナン国連事務総長がバグダッドから外国人国連要員の「一時撤退」を決定,治安回復ないかぎり再常駐なし。(2)(3)
イスラエルのシャロン首相がパレスチナ自治政府のクレイ首相といつでも首脳会談を行なう用意があると言明。(2)
10.31 ファルージャでパトロール中の米軍部隊への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D) 議会下院が186億ドルのイラク復興予算案を可決,ブッシュ大統領の203億ドル要求を17億ドル減額。(2)

#:連合軍兵士の「誤射」・「誤爆」または過剰防衛によると見られる事件。

[出典]
(1)朝日新聞データベース:http://dna.asahi.com:7070/hscdoc/asa-start.html
(2)asahi.com:http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/
(3)共同通信:http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/
(4)Sankei Web:http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq_list.html
(5)NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt57/
(6)MSN-Mainichi INTERACTIVE:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/
(7)YOMIURI ON-LINE:http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/
(D)米国防総省:http://www.defenselink.mil/releases/archive.html
(UN)国連:http://www.un.org/documents/

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