節電が視覚障害のある人の安全・安心に及ぼす影響に関する調査

――2012年度全国調査の結果――

研究代表者:中野 泰志(慶應義塾大学)

2013年6月1日版

はじめに

 私達の研究グループでは、長年、視覚障害者の安全・安心についての研究・活動を実施してきた。2011年度は、交通エコロジー・モビリティ財団の助成を受け、「東日本大震災後の節電が視覚障害のある人への影響についての調査」を実施し、視覚障害者の窮状を国土交通省等に提言した。特に、2011年夏の節電終了後も困っている視覚障害者が多いことを重視し、マスコミ等にも訴えを続けてきた。2011年の夏以降、節電は緩和されてきたように思われているが、照明が暗いままになっている場所は少なくない。加えて、原子力発電所の安全性確保の問題は、全国的で中長期の国家的課題となり、2012年も全国規模で節電要請が出されている。そこで、我々は、2012年の調査を発展させ(緊急時や帰宅困難時の対策を含む)、全国規模で問題点を把握し、引き続き、国土交通省等の関係団体に提言するために本調査を計画・実施した。



調査班 研究協力機関

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