アルファベートの練習は十分しましたか。もうスラスラ言えますか。えっ,まだですって?それならば,「ドイツ語のABC」に戻ってしっかり練習してからここに来てください。アルファベートにはドイツ語の基本的な発音がほとんど含まれていて,これからの練習の基礎になるとても大切なものなのです。では,もうすっかりOKだという人は前に進みましょう。

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(Übung[ユーブング]は「練習」という意味です。)
 
 
Übung 1 まずは次の略語を読んでみましょう。1つ発音しては音声ファイルを聴いて,答えの後で発音してみましょう。一通り終わったら始めに戻り,今度は音声ファイルと同時に発音して音声ファイルの発音と自分の発音を比べてください。
1.
ARD ドイツ公共放送連合
2.
BMW バイエルン自動車会社
3.
CD コンパクトディスク
4.
CDU キリスト教民主同盟
5.
FDP (ドイツ)自由民主党
6. GmbH 有限会社
7. SPD ドイツ社会民主党
8. 自分の名前のつづり

 どうですか,うまくいきましたか。せっかくドイツ語を習い始めたのですから,友達と車の話をするときも,BMWを「びーえむ」などと中途半端な言い方をしないで,しっかりとドイツ語で[ベー・エム・ェー]と言うようにしましょうね。

[備考] この教材では発音を[ベー・エム・ェー]のようにカタカナで書くことがありますが(太字はアクセント),これはあくまでも便宜的なものです。文字で実際の音を完璧に表すことは不可能ですから,あくまでも目安程度とお考えください。発音は正しいものを聴いて,それをまねする以外に上達する方法はありません。ぜひスピーカーマークの音声教材を活用してください。  

 さて,母音の練習は[アルファベート]のところで行いました。ここでは少し復習をしましょう。

 

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Übung 2 それでは,次のアルファベートを発音してみましょう。グループごとに同じ母音が含まれています。練習方法はÜbung1と同じです。  
1.
a-h-k
2.
b-c-e-g-p-t-w
3.
q-u
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Übung 3 次の母音字を各組の違いに気をつけながら発音してください。練習方法はÜbung 1と同じです。  
1.
i-e-ä-e-i
2.
o-u-o-u
3.
o-ö-o-ö
4.
u-ü-u-ü
5.
ö-ü-ö-ü
6. i-e-a-o-u

 

 この練習は,ほっぺたの筋肉の引き具合,唇の丸め具合を確かめる練習です。まず自分の筋肉の動きを感じること!この感覚を研ぎ澄まさないと外国語の上達はありません。それから唇の丸め方や突き出し方を鏡によって目で確かめることが重要です。人間は体全体でコミュニケーションをしています。言葉も身体表現の一部で,外国語学習は身体訓練なのです。このことをしっかりと念頭に置いて思い切り筋肉を動かしてください。

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短音ではeとäは同じ音


 上の練習のように,eとäは長く発音されるときは異なる音ですが,短く発音されるときは同じ音[ ]になります。次の対比を聴いてください。

Beeren イチゴ(複数)
--
Bären 熊(複数)
Kenner 専門家
--
Kännchen 小さいポット

 

 

発音上達法


 ここで,きれいな良い発音を身につけるとっておきの方法をお教えしましょう。それは上で練習したように,音声ファイルの発音の後について言うだけでなく音声ファイルの発音と同時に言ってみる,ということです。もちろん最初は後について発音してみるのですが,そこで音の感じをつかんだら必ず音声ファイルと同時に発音するようにしましょう。このことによって,自分の発音がネイティヴスピーカーの発音とどれくらい近いか(遠いか)がはっきりとわかります。それから,アクセントやイントネーション,間の取り方なども,この方法でとても良く身につくのです。もう一つ重要なのは,大きな声で練習するということです。このことによって筋肉の動きがよくわかりますし,耳にしっかりと音の印象を刻み込むことができるのです。言葉(母語である日本語を含めて)が上手な人は,例外なく大きな声の発音練習や音読を大切にしています。

発音とつづり


 さてここで,発音とつづりの関係について少しお話をしましょう。みなさんもご存じのように,言語音そのものは文字で書かれるより前にありました。長い歴史の中で,人間は自分たちの発音する音をどうやって記述するかを考え出し,徐々に書記体系を作り上げていったのです。その意味で文字は音の影と言えます。外国語としての言葉を学ぶときにも,まず音の世界に慣れてください。それからそれがどう書き表されているかを確かめながら学んでいきましょう。

 さて,ドイツ語でも英語と同じようなアルファベートを用いて単語を書くのですが,つづりと音の関係は英語よりもずっと簡単です。英語の場合,aという文字の名前は[ei]ですが,それとcatのaの発音[]はまったく関係ありません。hallでは[:]とまたまた違った音になってしまいます。一致するのはdate [deit]の時ですが,こうやって見ると[],[:],[ei]という異なった音がみな同じaという文字で表されているということになります。ところがドイツ語では,aという文字の名前[a:]はDame [da:m ーメ]のaのようにいつでもそのまま[a: アー]という発音になるのです。(違ってもせいぜい短母音[a ア]になる程度)。英語では音を聴いてもそのままではスペリングがわからないことが多いのですが,ドイツ語の場合は文字の読み方と単語の中の発音とがほとんど一致していますから,発音を聴いただけでほぼ完璧にスペリングがわかるのです。これを裏返していうと,ドイツ語ではアルファベートを習っただけで,どんどん単語が読めるのです。つまり,ローマ字読みでほとんどOKなのですね。なんと便利なことでしょう!それではためしにいくつか単語を読んでみましょう。

 

 

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Übung 5 先程聴いた単語ですが,今度はつづりを見ながら発音してください。その後で音声を聴いて答え合わせをしましょう。最後は一緒に発音することも忘れずに。
1.
Dame 婦人
2.
beten 祈る
3.
Käse チーズ
4. Rom ローマ
5. Übung 練習
6. Öl 油
7. Blume 花
8. Berlin ベルリーン

 

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名詞は大文字で始める

 さて,今まで出てきた単語で大文字で始まるものが多いことにお気づきになった方も多いと思います。実際ドイツ語の文章を読んでいると,英語よりもずっとたくさん大文字で始まる単語に出くわします。そのわけは,ドイツ語では固有名詞ばかりでなく,普通名詞も大文字で書き始めるからです。

 

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ちょっと注意すべき母音とつづり

 ドイツ語の二重母音は[aアイ],[aアオ],[オイ]の三つだけです。つづりはそれぞれai/ei(固有名詞などでay,eyと書かれるものもあります),au,eu/äu。[Uオ]は[uウ]よりも若干口がゆるんだ音で[o]とは異なる音ですが,カタカナ書きでは[オ]としておきます。

ai/ei [a アイ]  Kaiser 皇帝  Ei 卵
au [a アオ]  Auto 自動車 Baum 木
eu/au [ オイ] 
Euro ユーロ Bäume 木(複数)

 

 

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Übung 7 では,次の単語の発音練習をしてみましょう。 音声を何回も聴いて音の特徴をつかんでください。

 

1.
Mai 五月
2.
Eisen 鉄
3.
Maier/Meier/Mayer/Meyer マイアー(人名)
4. Aula 講堂
5. Leute ひとびと
6. Häufung 集積

 

長母音のつづり

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[i:]の発音を表すつづりにieがあります。これも要注意のつづりです。

Biene ミツバチ
Liege 寝椅子
sieben 7 Kiel キール(地名)

 

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単語の中に母音に続いてhという文字が現れてきたら,それはその前の母音を伸ばすという記号です。

Bohne 豆
Hahn 雄鳥
Kahn 小舟 dehnen 伸ばす

 

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aaeeooのように,母音字を重ねても長音です。  

Paar ペア
Tee お茶 
Boot ボート

 

単語のアクセント


 すでにお話ししたように,ドイツ語では強弱アクセントをしっかりつけることと母音の長短を明確に区別して発音することがとても重要です。これがドイツ語のリズムの基礎になっているからなのですが,これをおろそかにすると人に理解される話し方が身につきませんし,またリズムに乗れず聴き取りでも苦労することになります。

さて,アクセントは母音にあり,2つ以上の母音がある単語の場合,原則として最初の母音(第1音節)にアクセントがあります。もちろん例外もあり,特に外来語には第1音節以外にアクセントがあるものもたくさんあります。(辞書ではアクセントの位置は「’」などの記号で示されています。)

 

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 第1音節にアクセントのあるもの:

kommen 来る
gehen 行く 
Lampe 電灯

 

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 第1音節以外にアクセントのあるもの:

interessant 興味深い
Kommode タンス
Trompete トランペット

 

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母音の長短


 原則として,アクセントのある母音の後に子音字が一つの場合,その母音は長く発音されます。また,子音字が2つ以上の場合,母音は短く発音されます。いずれにせよ,単語を学ぶときは,必ずアクセントの位置と母音の長短は確認するくせをつけましょう。その時,Übung8で示したように,・と−をアクセントのある母音字の下に打っておくととても便利です。

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Übung 9 では,次の単語のペアを発音してみましょう。その後で自分の発音があっていたのか,音声を聴いて答え合わせをしてください。
1.
kam 来た-- Kamm 櫛
2.
Ofen ストーブ-- offen 開いた
3.
tun する-- Tunnel トンネル

 

語頭の母音ははっきりと


 ドイツ語の母音に特徴的なのが,この「語頭でははっきりと発音される」ということです。例えば,ein Album アルバム1冊)は英語ではan albumですが,発音はanのnとalbumの語頭のaがつながって,[アルバム]のようになります。しかしドイツ語ではこのようなつながりは起こらず,[an albmアイン ルブム]と切って発音します。つまり,語頭の母音を発音する前にのどをいったん閉めて(声門閉鎖),それから勢い良くいっぺんに息を流すのです。このことが,ドイツ語らしい歯切れの良さを生んでいます。

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   in // Italien イタリアで am // Ende 最後に aus // einem // Auto 車の中から

 また、ドイツ語にはPost「郵便」+Amt「役所」=Postamt「郵便局」のような複合語も多いのですが、このような単語の場合も-amtのaと前のtを続けて[ポスタムト]とはせず、-amtの前で切って、そこから勢いよく[pst amt ポスト アムト]のように発音しましょう。

 

子音の発音とつづり


 みなさんはすでにアルファベートの勉強でドイツ語のほとんどの子音には慣れているはずです。おおかたは英語の子音の発音を思い出せば事足ります。また,つづりもほとんどローマ字式ですから問題ありません。とはいうものの,やはりドイツ語独特の発音やつづりがありますから,ここではそれを学びましょう。

語末の -b,-d,-g は [p],[t],[k]


   b,d,gはふつうは有声音[b],[d],[g]で発音されるのですが,語末の子音グループに入ったときだけは無声音[p],[t],[k]で発音されます。次のペアを発音してみましょう。

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lieben 愛する
--
lieb 愛らしい
bilden つくる
--
Bild 絵
fliegen 飛ぶ
--
Flug 飛行

   

語末の子音グループにある場合 :

Obst 果物 fliegt (彼が)飛ぶ

その他farblos 「無色の」= farb + losのような複合語の場合,-b-は語末ではなくても単語の構成要素の終わりにあるので,やはり無声音で発音されます。  

ch は [x]と[]


 ch はその前にどの文字があるかによって,二通りの発音があります。ach, och, uch, auchというようにa, o, u, auという母音字が前にある場合は[x],その他の場合には[]という発音になります。[x]の音を出すときは,その前にある母音の口の開きを保ったままで,喉の奥から強く息を吐き出してください。その時に出る喉の奥で擦れる音がこの[x]です。[h]の音にも近いのですが,[h]は喉の奥を息が穏やかに流れるのに対して,[x]は喉の奥を息が激しくぶつかりながら通っていきます。ちょうど50メートルダッシュをした後に出る「ハーッ,ハーッ,ハーッ」という息の音です。achでしたらaの口のままで,喉の奥を息で擦ります。カタカナで書くと[ハ]というような感じです。同様にochでしたら[ホ」,uchは[フ],auchは[オホ]となります.

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Bach 小川
Tochter 娘
Tuch 布 Bauch 腹

 []は舌の中程と口の中の天井(硬口蓋)との間でつくられる,狭い通路を空気が速く流れて出る摩擦音で,日本語の「ヒ」とほとんど同じと考えて差し支えありません。もっとも日本語より若干強めに出した方がより良い音になります。

Bäche 小川(複数) Töchter 娘(複数) Tücher 布(複数)  Bäuche 腹(複数)
ich 私 Technik 技術 Milch ミルク

 

もう一つの[](語末のつづりが-igの場合)

 語末のつづりが-igのときは,今習ったich と同じように[I イヒ]と発音します。

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König 王
ledig 独身の
sandig 砂の

   ただし,Königin「女王」のように-igの後に母音が来ると,-igのgは[g]と発音されますので注意しましょう。

s,ss,ßは[s]


 [s ス]の音に対応する文字にはs,ss,ßがあります。

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Maus ネズミ
Haus 家
fast ほとんど
Tasse カップ
Klasse クラス
messen 測る
Faß 樽
Kuß キス
Straße 通り

 次に述べるように,sは母音の前では[z]という有声音になりますが,その他の時は無声の[s]です。つづりssとßは必ず無声の[s]です。ssとßの書き分けは簡単で,ssは「短母音+ss+母音」の時だけで,その他の場合はßで書きます。ただし,1998年8月1日からドイツ語の書き方の規則(正書法)が変わり,この点に関して若干の変化があります。さてssですが,新正書法では「短母音+ss」という規則になりました。したがって,Faß [fas]はFass,Kuß [ks]はKussとなりますが,Straße [tra:s]はaが長母音のためそのままのつづりで残ります。

s+母音は[z ズ]


 これは簡単。sの後に母音が来たら必ず濁音で発音されます。

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Sahne クリーム
Häuser 家(複数)
senden 送る

 

sch および語頭のsp-,st-に含まれるsは[ シュ]


 [ シュ]はschとつづり,決して英語のようにshではありませんので注意してください。また,先ほど出てきたStraßeのように,語頭のsp-やst-もこの音を含みます。つまり[p シュプ],[t シュト]となるのです。[]は日本語の「シ」とは異なり,唇を丸めて口の奥の方で[シュ]と発音します。

 

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Schule 学校 komisch おかしな Sprache 言語
sprechen 話す Student 学生 studieren 大学で学ぶ

 

f,vは[f フ],wは[v ヴ]

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 [f]にはfとvの二通りの書き方があります。[v]は基本的にwでつづられます。この二つの音は,前歯が下唇に軽く当てられ,その隙間を空気が通るときにでる摩擦音です。摩擦音は擦れる音ですから,やろうと思えばいつまでも伸ばして発音することができます。これが[p],[t],[k],[b],[d],[g]といった閉鎖音(=破裂音)と異なる点です。閉鎖音は空気の流れを止めて,それを一気に解放するときに出る音ですから,一瞬しか出ません。それに対して,[s],[z],[f],[v]のような摩擦音は空気の流れを堰き止めるわけではないので,持続的に出すことができるのです。つまり,この[f]や[v]を発音するときには空気の流れを完全に遮断してはいけないのです。よくこれらの音を出すときに唇を強く噛む人がいますが,これはいけません。唇を噛んでは空気の流れを遮ることになり,摩擦音ではなくなるのです。この点に気をつけて練習をしてください。

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Fahne 旗 fünf 5 Vater 父
passiv 受け身の Volkswagen
フォルクスワーゲン
wenden 裏返す

 

tschは[t チュ]


 ちょっと長い4文字のつづりですが,一つの音ですから一気に発音してください。

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Deutsch ドイツ語
Tscheche チェコ人
tschüs バイバイ

 

その他注意すべき発音とつづり

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 [j ィ] の音に対応するのはjです。日本語の「ヤ、ユ、ヨ」よりも出だしの半母音を強く擦って「ィヤ、ィユ、ィヨ」と発音するようにしましょう(Japan 日本,Jubel 歓声など)。

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 [ks クス]という音に対応するのはxだけでなくchsもあります(Hexe 魔女,Fuchs 狐,sechs 6など)。

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 [pf プフ](つづりはpf)を発音するときは,[p]と[f]を分けずに発音します。上の歯を下唇にあてて[f]の準備をしておいてから唇を閉じ([p]の準備),一気に破裂させます(Pfeife パイプ,Apfel リンゴなど)。

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 [ts ツ]という音にはz,ts,ds,tzというつづりが対応します(Zunge 舌,stets 常に,abends 晩に,Katze ネコ)。

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 q という文字はドイツ語ではquという組み合わせでしか現れず,必ず[kv クヴ] と発音されます(Quelle 泉,Quittung 領収書など)。

 

rとlの発音


 rの発音については「アルファベート」の項でお話ししました。のどちんこを震わせる音でしたね。うまく出るようになりましたか?私の経験では,教室でこの発音を教えると80%の人が10分程度の練習でできるようになります。さほど難しいものではありません。のどちんこできれいに「コロコロ」と鳴らさなければ,などと神経質になる必要はありません。喉の一番奥が「ガーッ」といっている程度でもかまいません。要するにうがいの時の「雑音」が出ていればOKだと思ってください。実はrの発音にはもう一つ舌先を震わせる出し方(江戸っ子の「ベランメー」の「ラ」の音)もあるのですが,みなさんはなるべくのどちんこを震わすrを練習した方が良いでしょう。その理由として(1)ドイツ語の標準的な発音ではのどちんこをふるわすrであること,(2)lは舌先を使う音なので,同じ舌先のrだと混同が起こりやすく,音の印象を截然と区別して記憶するのが難しい,ということが挙げられます。
 さてlの発音です。これは舌先が上の歯の根元のところにべたっとついた状態で,舌の両脇を空気が流れて出る音です。舌の先端は歯についています。英語のcalllでは舌先はほんの軽く歯茎に触れるだけで,舌は低い位置にありますが(暗いl),ドイツ語のlは舌先が歯茎に接触している面積が広く,また舌が高い位置にあります(明るいl)。英語のlegallに近い発音です。

 

 

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Übung 10 では,次の単語のペアをまず音声でよく聴き,その後で発音しましょう。
1.
Laub 葉 -- Raub 強奪
2.
Lektor 講師 -- Rektor 学長
3.
halt 止まれ! -- hart 硬い
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母音化するr  
  1音節の語や前つづりの末尾のrは母音化して[ ア]になります。

er
der
ver-
zer-

 長母音に続くrも語末部分にあるときは軽く[ ア]と発音します。  

mir 私に
Spur 痕跡
Tor 門
Tür ドア
Pferd 馬

 また,語末に現れるアクセントのない-erも[ ア]になります。

Lager 陣営
Mutter 母
Flieger パイロット

 

 どうですか。ドイツ語の発音ってこんなもんなんだ,という感じがつかめてきましたか?これからは「発音・聴き取りレッスン」で生の音声を聴きながら,楽しく練習していってください。それでは,Viel Spaß und viel Erfolg!

 

 

 

Copyrighted by Kazumi Sakai @2002