みなさん,こんにちは!さあ,これからドイツ語を勉強しましょう。まずはじめはアルファベートです。えっ,アルファベットじゃないかって?いえ,ドイツ語ではAlphabetと書いて[アルファベート]と読むんです。[]のところを強く長く発音してくださいね。ドイツ語の発音では,アクセント(強弱)と長短の区別がとっても大切で,これがドイツ語のリズムを作っています。リズムが身につかないと,人の話を理解したり,自分の言いたいことを人に分かってもらうのが難しくなりますから,初歩のうちからこの点に注意して,しっかりと発音の練習をしましょう。

 発音の練習には,自分がどのように唇や舌や顎や顔の筋肉を動かしているのかを観察することが重要です。それでは鏡を出してください。いいですか?まずウォーミングアップです。母音の発音を練習しましょう。音声をよく聴き,下の絵を見ながら説明どおりに口の形を作って(鏡で確認!),はっきりと大きな声で発音してみましょう。

 

 

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A a [a:]
口をしっかり開けて[アー]とはっきり言えばOKです。
 
E e [e:]
この音は日本語の標準的な発音にはありませんので,要注意。[イー]と[エー]の中間くらいの音です。唇の両端をクッとに横に引いて,鋭く[エー]と発音してください。
I i [i:]
はっきりと[イー]と発音。上の[エー]よりももっと強く唇を横に引っ張ってください。唇の幅がより狭くなっていますね。
 
O o [o:]
まず音声を聴いてください。日本語の「お」とは感じが違いますね。唇を丸くして突き出して,のどの奥の方で[オー]と言ってください。[オウ]となってはだめです。
 
U u [u:]
この音も日本語の「う」とは違いますね。唇を思い切り突き出して[ウー]と言ってください。[オー] も[ウー]も丸唇が特徴です。(鏡で確認!)
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Ä ä[:]
この音はカタカナで書くとEと同じになってしまいますが,まったく違う音です。口を縦に開いて[エー]とまっすぐに言ってみましょう。[エイ]ではありません。その発音がそのまま文字の名前です。便宜上「アー・ウムラウト」とも言います。
 
Ö ö[:]
よく聴いてみましょう。初めての音ですね。「うー」のようにも聞こえるでしょうか。この音は,Oを発音するように唇を丸く突き出して,そのまま[エー]と言ってください。(カタカナでは書きようがないのですが,[エー]とします。)これも同じくその発音がそのまま文字の名前ですが,便宜上「オー・ウムラウト」とも言います。
 
Ü ü[y:]
Uを発音するようにひょっとこ口にして,[イー]と言ってみてください。これも初めての音ですね。その発音がそのまま文字の名前ですが,便宜上「ウー・ウムラウト」とも言います。この音もカタカナでは書きようがないのですが,一応「ユー」と表記します。

 

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さて,いよいよアルファベートを順に発音してみましょう。よく聴いてまねをしてください。アルファベートの中には,ドイツ語の重要な音がほとんど含まれていますから,毎日何回も何回も練習してください。

 

 

 どうですか,うまくいきましたか?カタカナはあくまでも補助手段ですから,頼りすぎてはいけません。母音だけでなく子音もはっきりと強めに発音することがコツです。特にK,P, Tなどの破裂音は勢いよく!口の前に垂らしたティッシュが跳ね上げられるようだったら合格です。B,C,D,G,P,T,Wに含まれる母音はEの音ですから,上の要領を思い出してください。Nは舌先を上の歯の付け根にべったり付けて[ヌ]くらいで発音してみましょう。Yの頭の[]はÜの音です。Rの[ル]は「のどちんこ」がふるえる音。うがいの「ガラガラ」の「ラ」です。肩の力を抜き,うつむき加減でハーッと息をのどのおくにぶつけてください。「ハルルルル」とふるえたらそれでOKです。

 ßは小文字しかなく,筆記体では右のように書きます。辞書ではÄはAの後,ÖはOの後,ÜはUの後に置かれ,ßはssと見なしています。ワープロや電子メールなどで字が表示できないときはä -> ae,ö -> oe,ü -> ue,ß -> ssと書きます。

 

 

 

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