「イラク戦争」関連年表 2003年4月

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主な出来事

  1. 米英軍がバグダッドを制圧しフセイン政権が崩壊。
  2. 米英軍とクルド武装組織がモスル,キルクークを制圧,米軍がティクリートを制圧し,イラク全土を制圧。
  3. 米政府の大規模調査団による捜索にもかかわらずWMD未発見。
  4. イラク戦後体制構築で米英と仏・独・露などとの対立が顕在化。
    米英がイラク暫定政権を連合軍主導で作り国連を排除した長期占領の意向を表明。
    仏・独・露をはじめとする各国が国連中心のイラク復興を主張。
  5. フセイン政権下で亡命していた反フセイン勢力が次々に帰国し,暫定政権作りの試みが始まる。
  6. フセイン政権崩壊後も米英軍に対する小規模な攻撃継続,バグダッドなどで住民の暴動や略奪も相次ぎ治安が悪化。
  7. ファルージャの住民デモに米兵が発砲し死傷者多数。
  8. イスラエル・パレスチナ問題
    イスラエル軍とパレスチナ武装組織の攻撃と報復の応酬が続く。
    パレスチナ自治政府のアッバス内閣が正式発足,イスラエルに対する武装闘争放棄を新政権の基本路線とする。
    米・露・EU・国連が中東和平構想ロードマップをイスラエル,パレスチナ両政府に提示。

【イラクおよび周辺地図】 【用語集(人名・地名・組織名等】 【イラク戦争関連兵器】 【注釈一覧】

月日 イラク軍事情勢 イラク政治情勢 日本の対応 アメリカの対応 その他の国,
国際機関の対応
イラク周辺国情勢
4.1 #米英軍がヒッラ北郊バビロンを空爆し子供9人死亡,バグダッドで空爆により市民5人死亡,サハフ情報相発表。(3)
米軍がイラク戦車隊に対しクラスター爆弾を発射。(1)(5)
サマワでRPG攻撃により米兵1人死亡。(D)
ラマダン副大統領が,アラブ諸国からの義勇兵は数千人,うち半数近くが自爆攻撃の要員と発言。(2)(3)(5) ラムズフェルド国防長官が,フセイン政権と停戦交渉は一切行なっていないと述べ,イラクに無条件降伏を要求。(3)(5)
中央軍のブルックス准将が,イラクの捕虜になっていた陸軍兵士1人(ジェシカ・リンチ上等兵)をナーシリヤで救出したと発表,米軍が救出映像を公表。(D)(1)(3)
米国がイラクで米英軍にゲリラ攻撃を仕掛けて捕虜になった兵士や民兵はジュネーブ条約に基づく人道的扱いをする必要がないと主張,これに反対する英国側と対立,英タイムズ紙報道。(3)
4.2 カルバラからクートに広がる前線で米地上軍が大規模攻撃,バグダッド・モスル・ナジャフなどを空爆,カルバラ周辺の戦闘でイラク軍兵士約1200人死亡。(1)(3)
#ヒッラの住宅地を米軍が空爆,市民33人死亡。(3)
イラク北部で銃撃により米兵1人死亡。(D)
カルバラ付近で地上からの攻撃により米軍ヘリUH-60ブラックホークが墜落,米兵6人死亡,4人負傷。(D)(3)
日本に配備の米空母キティホークのFA18がカルバラ付近で撃墜,パイロット1人死亡。(D)(3)
サハフ情報相が国営テレビを通じてフセイン大統領の国民向けの声明を読み上げ,米英軍に対する徹底抗戦を呼び掛ける。(2)(3) 民主党のデニス・クシニチ下院議員,議会で「今すぐ戦争をやめよ」と演説。(6) 韓国国会が盧大統領提案のイラク派兵同意案を承認。(1)(3)(6)
WHOが米英軍のバグダッド郊外の病院施設空爆を非難し,病院施設の中立を要求。(1)
ヨルダンのアブドラ国王,ヨルダンが米英軍の領空使用を認めたことはないと言明,米英軍機がヨルダン領空からイラク攻撃との報道を否定。(3)
ヨルダン川西岸地区トルカレム難民キャンプにイスラエル軍が侵攻。(1)
4.3 バグダッドで米軍が「ブラックアウト爆弾(大量停電を引き起こす特殊兵器)」を含む空爆実施。(3)(5)(6)
米軍がイラク北部に展開した空挺部隊に向け,トルコ南東部から支援物資の搬入を本格化。(2)
米英軍がナジャフをほぼ制圧と発表。(3)
バグダッド国際空港付近で米軍戦闘機F-15の誤射により米ロケット砲部隊の米兵3人死亡,5人負傷。(C)(D)
ハディサ・ダム近くの米軍検問所に自動車による自爆攻撃,自爆者2人と米兵3人死亡。(D)(CNN)
イラク中部で銃撃戦により米海兵隊員2人死亡。(D)
米軍が破壊したイラク軍戦車の破片で米兵1人死亡。(D)
小泉首相が米国のイラク攻撃支持表明にあたって,日米同盟を最重視したことを強調。(1)(6) パウエル国務長官が,NATOやEU加盟国の外相と意見交換し,イラクの戦後復興について「米英は主導的な役割を担わなければならない」と発言。(1)(5) ヨルダンのアブドラ国王が,「イラク人の婦女子を巻き添えにした」と米英軍の攻撃を批判,ラゲブ首相も駐ヨルダン米大使を呼び「米英政府はイラクの民間人が犠牲になっていることに責任がある」と強く抗議。親米派の国王が米英のイラクでの軍事行動をはっきりと非難したのは初めて。(5) ガザ地区ラファ難民キャンプにイスラエル軍が約30両の戦車と武装ヘリで侵攻しミサイル攻撃,パレスチナ人4人死亡。(1)
4.4 米英軍が3日夜からサダム国際空港に激しい地上戦と空爆を実施,現地時間4日午後までには空港をほぼ制圧,戦闘でイラク兵300人以上死亡。(1)(3)(6)
#バグダッド南東の検問所で車2台に米兵が発砲,子供3人含む7人死亡。(3)
アジジヤで米海兵隊ヘリAH-1Wスーパーコブラが墜落,海兵隊員2人死亡。(D)
イラク中部で戦闘中に米兵5人死亡。(D)
イラク中部での銃撃戦で米海兵隊員3人死亡。(D)
イラク国営テレビが,フセイン大統領がバグダッドの街頭に突然現れ,市民に熱狂的な歓迎を受ける映像を放映。(2)(3)
米軍がイラク北部に展開していたINC武装組織メンバー約1000人の南部への移送作戦を開始,米統合参謀本部副議長が彼らは「自由イラク軍」の基礎となると述べる。(3)
(現地3日)ブッシュ大統領がノースカロライナ州の海兵隊基地での演説で,フセイン大統領の第三国への亡命によるイラク戦争の決着は認めない方針を示す。(5) (現地3日)シュレーダー独首相が連邦議会での演説で,イラクでの早期の政権転覆が望ましいとの姿勢を示す。ドイツがアメリカ擁護の姿勢を示すのは初めて。(5)
4.5 米軍が空爆をともない共和国防衛隊バグダット師団を撃破しバグダッド中心部に侵攻,中央軍司令部報道官発表。(2)(3)
バグダッド侵攻作戦中に銃撃により米兵2人死亡。(D)
イラク中部の戦闘で4日に負傷した米兵1人死亡。(D)
サハフ情報相が米英軍のバグダット侵攻を否定,首都近郊の40km圏内には敵の侵入なしと表明。(3)(5) 仏・独・露外相会談で国連中心のイラク戦後復興で一致,アナン事務総長,中国外相も同調。(1)
赤十字国際委員会ICRCが,バグダッド市内で死者数十人,停電が続き多数の負傷者で対応が困難になりつつあると現地報告を発表。(3)
ヨルダン川西岸地区ジェニンでイスラエル兵の発砲により,国際連帯運動(ISM)の米国人とデンマーク人活動家計2人が負傷。(1)
4.6 米陸軍部隊が前日に続き空爆をともないバグダッド市内西部に侵攻し激しい砲撃,イラク軍と銃撃戦。(3)
#バグダッドから退避中のロシアの駐イラク大使車列に銃撃,4人負傷,ロシアのテレビは米軍による誤射,米軍は否定。(1)(3)(5)
戦闘中の銃撃により米兵3人死亡。(D)(CNN)
英軍がバスラ市街地に戦車部隊などで総攻撃,夜までに「旧市街地を除く市内の大半」を制圧,BBC放送。(5)
バスラで敵対勢力の銃撃により英兵3人死亡。(CNN)
米軍輸送機C130がサダム国際空港に初めて着陸,少なくとも7000人の米兵が空港に集結。(3)
(現地5日夜)イラク国営テレビが,フセイン大統領と政権幹部の会議を放映,2人の息子や副大統領,国防相らが出席。(3)(5)
チャラビINC代表が,INCの武装兵士約700人がナーシリヤ周辺に到着し米軍に合流してフセイン政権打倒のための作戦を開始と発表。(3)
イラク中部ツワイサの原子力施設でからイラク兵士が米軍接近で逃亡したため,精錬ウランの貯蔵庫が住民に略奪されたことが判明,付近はイエローケーキの放射能によって汚染。(2)(6)
WHO,バグダッドの病院が満杯になるなど,500万市民の健康の危機を警告。(1)
4.7 米地上軍が空爆支援の下でバグダッド中心部に突入,3つの大統領宮殿やラシッドホテルなどを占拠。(1)(3)
英軍のバリッジ司令官がバスラ市街のほぼ全てを制圧したと発表。(5)
#イラク北部で米軍機が米特殊部隊とクルド人民兵の車列を誤爆,10人以上死亡,BBC報道。(3)
戦闘中の銃撃やRPG攻撃により米兵2人死亡。(D)
イラク中部で米軍車両への砲撃により海兵隊員2人死亡。(D)
#米軍がバグダッドの住宅地マンスール地区にバンカーバスター4発を発射,10人以上死亡。(1)(5)(6)
ティクリート近郊で戦闘行動中の米空軍F-15Eが墜落し乗員の米兵2人死亡。(D)(CNN)
バグダッド南部でロケット砲攻撃により米兵2人死亡,15人負傷,報道陣2人死亡。(C)
             小泉首相が米英軍の首都侵攻について,「(イラクは)早く降伏すればいい。そうすれば犠牲者が少なくてすむ」と述べる。 (5) 政府がフセイン政権の人権侵害を国際法廷でなく米国の国内法で裁く方針を表明,フセイン政権首脳を「戦争犯罪人」として,自国の司法制度下で訴追することも視野に。(1)(5)
ブッシュ大統領がイラクの戦後復興など協議のため訪英しブレア英首相と会談。(3)
アナン国連事務総長が イラク問題担当特別顧問にアフメド氏を任命,特別顧問はイラクの将来や国連の役割について国連加盟国と共に検討すると語る。(5)
4.8 7日現在のイラク戦争での米兵死者85人負傷者150人以上,イラク兵7000人以上を捕虜,国防総省発表。(3)
米英軍がバグダッドで地上軍と空からの無差別爆撃,住宅や病院,ホテルも被害。(1)
バグダッドとイラク南部で戦闘中の銃撃やRPG攻撃により米兵5人死亡。(D)
バグダッド南東で狙撃により米海兵隊員1人死亡。(C)(D)
イラク戦争でのイラク民間人死者が最大1139人,最少961人。(IB)
#米軍機がアルジャジーラのバグダッド支局をミサイル攻撃,同社特派員1人死亡,1人負傷。(1)(3)(6)
#米軍戦車が海外報道陣使用のパレスチナホテルを砲撃,ロイター通信とスペインのカメラマン計2人死亡。(1)(6)
小泉がイラク戦争終結は近いとの見解を示し,福田官房長官は米英軍の作戦はきわめて順調と述べ,戦後の復興支援に関して具体的な支援のあり方を議論する時期に入ったとの認識を示す。(5) ブッシュ大統領とブレア英首相が,「イラク国民による暫定政権を可能な限り早期に樹立する」との方針で一致したと会見。(1)(3) アラブ諸国が,国連総会でイラク情勢を討議するよう求める書簡を議長に提出。(3)
イラン南西部の都市アバダンに米英軍が発射したとみられるミサイル着弾,少年1人死亡。イラン領内へのミサイル着弾は開戦後少なくとも三度目。(5)
4.9 米軍バグダッド市街全域に侵攻,チグリス川東岸で,一部住民が暴徒化,略奪発生。(1)(5)(6)
米中央軍ブルックス准将がバグダッド制圧と発表。(1)(3)(5)(6)
米英軍がイラク全土制圧に向けてティクリートやキルクークなどへの空爆を強化。(3)(5)
政府高官や職員が政府庁舎などから消え,サハフ情報相も消息を絶ち,フセイン政権が事実上崩壊。(1)(3)
バグダッド中心部パレスチナホテル前広場で市民が米軍とともにフセイン大統領像を引き倒す。(1)(3)
サダムシティなど中心に暴動,住民が政府庁舎や倉庫などを襲撃,国連査察団が活動拠点としていた施設から車両などを略奪。(3)
小泉首相が米英の声明への支持を表明,川口外相が最大1億ドルのイラク人道支援方針発表。(1)(6) チェイニー副大統領がバグダット全域をほぼ制圧したと発表し,「フセイン政権が事実上崩壊した」との認識を示す。(1)(3)(5)(6)
チェイニー副大統領が,イラクでの軍事作戦は歴史に残る成功とし,先制攻撃の優位性を強調。(1)(6)
米英が共同声明で,イラク暫定政権を連合軍の援助の下で作り,国連を排除した長期占領の意向を表明。(1)(6)
ブレア英首相がイラクでの戦闘はまだ終わっていないと勝利宣言は時期尚早との見方を示す。(3)
ドイツのシュレーダー首相がフセイン政権の崩壊について歓迎の意向を示す。(3)
ヨルダン外相がイラク情勢について,ヨルダンは占領勢力は受け入れられないと強調,イラクは米国ではなくイラク人が統治すべきだとの考えを表明。(3)
イラン政府,米軍主導の新体制づくりを牽制。(1)
イスラエル外務省が「フセイン政権の排除は中東地域の安定化に寄与する」と歓迎。(1)
ガザ地区ガザ市の住宅街をイスラエル軍のF16がミサイル攻撃,パレスチナ人7人死亡,40人負傷。(1)
4.10 米英軍とクルド勢力がモスルを制圧。(1)(3)(6)
PUKの武装組織などが米軍の支援を受け北部主要都市へ進撃,キルクークを制圧。(3)(5)
バグダッド北部のモスク付近で銃撃戦,RPG攻撃により米兵1人死亡。(D)(3)
バグダッドで米軍車両への自動車による自爆攻撃により米兵1人死亡。(D)(CNN)
ガーナーORHA室長がイラク南部のウムカスル入り。(2)
バグダッドで住民による略奪続き,ドイツ大使館,フランス文化センター,ユニセフ事務所なども襲われる。(3)
海自イージス護衛艦「こんごう」など3隻が対米支援のため佐世保基地からインド洋に出航。(1)(5)(6) フライシャー大統領報道官,イラクでWMDが見つかっていないことについて,「必ず見つかるだろう」と自信を示す。(3)
ウォルフォウィッツ国防副長官がイラクの再建問題について,国連に主導権を渡すつもりがないことを明言。(2)
チェイニー副大統領がイラク暫定政権の立ち上げに向け,米政府とイラクの反政府指導者らによる会合を12日にもナーシリヤで開く計画を明らかにする。(5)    
シラク仏大統領が,イラクの政権崩壊を歓迎するとともに国連がイラク復興で中心的な役割を果たすべきだと強調する声明発表。(1)(3) ヨルダン川西岸地区北東部のイスラエル軍基地を武装パレスチナ人が襲撃,イスラエル兵との銃撃戦で双方の計4人死亡,アルアクサ殉教者団とPFLPが基地襲撃を認める声明。(1)
ガザ地区ガザ市でイスラエル軍の武装ヘリが車に数発のミサイル攻撃,イスラム聖戦ガザ地区幹部1人死亡, 巻き添えで12人負傷。(1)
4.11 サダム・シティ付近で米軍に対する自爆攻撃,米兵1人死亡,4人負傷。(3)(D)
#ナーシリヤ近くの米軍検問所で民間人の車に米兵が発砲,子供2人死亡,9人負傷。(2)(3)
カイム近郊で米英軍特殊部隊とイラク軍特別共和国防衛隊などの戦闘。(3)
SCIRIの支持者ら約200人がテヘランのイラク大使館を襲撃。(2)(3)
米中央軍ブルックス准将がフセイン政権幹部55人の手配リストを公表。(1)(3)
ブッシュ大統領がフセイン政権崩壊を初めて公式に確認,勝利宣言の時期は現地司令官の意向尊重。(3)(5)
ラムズフェルド国防長官がフセイン政権崩壊後の住民による略奪多発について,「略奪は自由への途上の過渡期的現象」とし,治安回復より戦闘優先を表明。(1)(3)
国務省が,警官や司法関係者計26人を治安回復のための先遣隊として近くイラクに派遣すると発表。(2)
ブッシュ大統領・ラムズフェルド国防長官が,フセイン政権幹部らを保護しているとしてシリアを名指しで警告。(2)
プーチン露大統領がフセイン政権崩壊について歓迎を表明。(3)
仏・独・露首脳会談で,国連主導のイラク戦後復興や人道支援の緊急実施で一致。(1)(3)
赤十字国際委員会(ICRC)が緊急声明,バグダッドの医療システムを「事実上の崩壊」と表現。(1)
クルド人勢力のキルクーク制圧に対し,トルコのギュル外相がイラク北部への派兵も辞さない姿勢を示す。(5)
4.12 バグダッドの検問所で銃撃により米海兵隊員1人死亡。(3)(D)
イラク中部での戦闘中に米兵1人死亡。(D)
イラク戦争による米軍の死者は12日現在で114人,負傷者は少なくとも399人,国防総省発表。(3)
フセイン大統領顧問のアメル・アルサーディ氏がバグダッドで米軍に投降。(2) 塩川財務相が米財務省内でスノー財務長官と会談,長官がイラク戦後復興に対する日本の支援を要請。(2) シリアのシャラ外相がドビルパン仏外相との共同会見で,米国は第3の標的を探していると発言。(2)
4.13 米海兵隊がティクリート市内への侵攻を開始。(1)(5)(6)
米海兵隊がクートを掌握,宗教指導者らが海兵隊に支配権限を移譲することで合意。(3)
米軍がフセイン大統領の異父弟ワトバン・イブラヒム元内相をシリア国境付近で拘束。(2)(3)(5)
バグダッドの国立博物館長が,同館所蔵の古代メソポタミアの貴重な出土品が暴徒化した住民などに盗まれた可能性が大きいと発表。(1)(3)
ブッシュ大統領がシリアに対し,逃亡したイラク軍やバース党幹部の身柄引き渡しに応じるよう強く要求。(1)(3)
G7でイラクの戦後復興について,多国間の枠組みで支援に努めることを表明。(1)(5)(6)
4.14 米海兵隊がティクリートをほぼ無抵抗で制圧,これにより米英軍はイラク全土を制圧。(1)(3)(6)
イラク空爆担当の米海軍空母リンカーン,キティホーク,コンステレーションの任務終了で帰還開始。(3)
バグダッド付近で友軍誤射により米海兵隊員1人死亡。(C)(D)
米軍車両への手榴弾攻撃で米兵2人死亡。(D)
敵対勢力の攻撃により米兵1人死亡。(D)
山崎自民党幹事長が,米国要請のORHAへの文民要員派遣について,政府に早急な検討を要請。(2)(5)
林財務次官が,米国のイラク対外債務減免呼びかけについて,日本の対イラク債権が60億ドルに達するとして慎重な姿勢を示す。(1)(5)
ブッシュ大統領とラムズフェルド国防長官が,シリアがすでに化学兵器を保有しさらに独自に開発を進めているとの認識を示す。(2)(5)
統合参謀本部副作戦部長がティクリート制圧を受け,大規模戦闘段階が終了し小規模で激しい戦闘は継続との認識を示す。(3)
エジプトのムバラク大統領とヨルダンのアブドラ国王が会談,イラクからの米英軍の撤退を要求。(1)(5)
EU外相理事会が,イラクの戦後復興に関して国連が主要な役割を果たすべきとの立場を確認。(2)
シリア外務省報道官が,シリアは化学兵器を保有していないと発表。(2)
4.15 #モスルで米兵がイラク人群衆に発砲し死傷者数人,米軍は正当防衛主張。(2)(5) フセイン政権崩壊後の暫定統治機構作りを目指し,米国の主導で集められた国内外の反フセイン勢力各派がナーシリヤ近郊で初の会合。(2)(3) ラムズフェルド国防長官が,シリアをWMD捜索の標的にする可能性もあると語る。(1)(6)
政府高官が,イラクのフセイン政権を手助けしたとシリアを名指しで批判。(1)(5)

ドイツのシュレーダー首相とブレア英首相が会談,イラクの戦後復興は国連が中心となるべきだという考えで一致。(1)(5)
スペインのアスナール首相が「シリアを米英軍の軍事攻撃の標的とすべきでない」と述べる。(3)
英国のショート国際開発相が,バグダッド陥落後の略奪と無秩序は占領軍に法秩序の維持を義務付けたジュネーブ条約などに違反と述べ,バグダッド駐留米軍を批判。(3)
ガザ地区とイスラエルの境界のカルニ検問所で武装パレスチナ人の発砲によりイスラエル人2人死亡,ハマスが実行声明,イスラエル兵が実行犯を射殺。(1)
4.16 ナーシリヤで3月23日に行方不明の米兵1人の死亡確認。(D) INCのチャラビ代表と「自由イラク軍」部隊約120人がバグダッド入り。(1)(3)
米中央軍のフランクス司令官がバグダッド入り。(3)
SCIRIのアブドルアジズ・ハキム師が亡命先のイランから23年ぶりにクートに帰国。(3)
ブッシュ大統領が,イラクは解放されたのだから,国連は経済制裁を解除すべきだと強調。(2)(3) シリアが中東をWMDの非保有地域とすることを目的とした決議案を国連安保理に提示。(2)
4.17 米軍がフセイン大統領の異父弟バルザン・イブラヒム大統領顧問を拘束と発表。(1)(3)(6)
SCIRI議長ムハンマド・ハキム師,米国主導の暫定政権づくりに反対しイラクの独立を守るため,聖地カルバラにイラク国民の結集を呼びかけ。(2)
政府がイラクのWMD捜索活動強化のため,約1000人の科学者や技術者らをバグダッドに派遣すると発表。(3)

EU首脳会議がイラクの戦後処理について,人道援助や復興支援などで国連が「中心的な役割」を果たすべきだとする議長声明を採択して閉幕。(1)(3)(6) シリアのシャラ外相がエジプトのムバラク大統領と会談後,米国が指摘するWMD保有疑惑について,「シリアは査察を認めない」と述べる。(2)(5)
4.18 バグダッドでチャラビINC代表が初めて記者会見,「暫定統治機構のいかなる地位の候補でもない,私の役割はイラク再建を助けることだ」と表明。(1) 政府が月内にもORHA要員派遣を正式決定。(1)(3) イラク周辺6カ国(湾岸協力会議GCC)の緊急外相会議が,イラク駐留米英軍の早期撤退と国連主導下でのイラク人による暫定政権早期樹立を要求する声明を採択。(3)(5)
4.19 バグダッド東部に展開していた米海兵隊が市内から撤退。(1)
パトロール中の米軍部隊に爆弾攻撃,米兵1人死亡。(D)
各地で米軍投下のクラスター爆弾の2次被害相次ぐ。(3)
バグダッドで子供が拾った不発弾が爆発,子供1人と米兵4人負傷(25日に1人死亡)。(C)
米軍が,アザウィ副首相兼財務相をバグダッド市内で18日に拘束と発表。(2)(5) ヨルダン川西岸地区ナブルスでイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人カメラマン1人死亡,イスラエル軍とパレスチナ人の衝突を取材中,他にパレスチナ人十数人負傷。(1)
4.20 治安悪化や略奪から逃れヨルダン国境で入国拒否されたイラク難民が20日夜までに1000人以上に。(1)
米軍が,フマム・アブデルハリク・アブデルガフル高等教育・科学相を拘束と発表。(2)(3)
ブッシュ大統領がイラク戦争の勝利宣言はフランクス中央軍司令官の判断を待って決めると述べる。(3) 世界食糧計画(WFP)の小麦粉1400tを積んだトラック約50台がバグダッドに到着。イラク開戦後,国連による初の首都への食料援助。(1)(6) (現地19日深夜)ガザ地区ラファにイスラエル軍が戦車やブルドーザーなど約50台で侵攻,少年2人含むパレスチナ人5人死亡,イスラエル兵1人死亡,武装組織の地下トンネルの破壊目的と説明。(1)
4.21 ガーナーORHA室長がバグダッド入り。(3)
バグダッドのパレスチナホテル前で米軍に逮捕されたシーア派指導者の釈放を求め,シーア派指導者と信徒約4000人が抗議デモ。(6)
米軍が,ムハマド・ハムザ・アル・ズバイディ・イラク軍司令官・元首相を拘束と発表。(2)(3)
パレスチナ自治政府組閣人事をめぐりアラファト議長と首相就任予定のアッバス氏が対立,アッバス首相がアラファト議長との会談を拒否。(1)
4.22 クートでRPG操作訓練中の爆発により米兵3人死亡。(D) 国連安保理非公式会合が,ブリクスUNMOVIC委員長を呼び査察の再開について協議,米政府は国連による査察再開を不要とし経済制裁の速やかな解除を要求,他の理事国の多くは米の姿勢に反発しWMD保有の判断は国連に委ねられるべきだと主張。(1)(3)(6)
4.23 米軍が,サッタル軍情報局長,ハッサン防空部隊司令官,サレハ貿易相の3人を拘束と発表。(2) 茂木外務副大臣がORHAへの要員派遣として,在英大使館参事官と在イラク大使館2等書記官バグダットへ派遣と発表。(1)(5)
小泉首相がUNMOVICのイラク査察再開について,査察可能な状況になれば査察団が入るのが望ましい」と発言。(1)
エジプトのムバラク大統領が米英軍によるイラク占領状態を早急に終わらせるために両軍の早期撤退を求める。(1) アラファト自治政府議長がアッバス氏の人事案に同意,EUやロシア特使が圧力,エジプト情報部長官の説得。(1)
4.24 19日にパトロール中の米軍への爆弾攻撃により負傷した米兵1人死亡。(D) アジス副首相がバグダッドで米軍に出頭し拘束。(1)(3)
ガーナーORHA室長が来週中にイラクの政府機能を再開させる方針を発表。(1)(3)
政府高官がフランスへの事実上の「報復」として,イラク復興に関係するNATOの重要政策を決定する場合,フランスを排除する構想があると発表。(3)
ドビルパン仏外相とイランのハラジ外相が,イラクの復興や暫定政権作りで国連が中心的役割を果たすべきだという見解で一致。(1)
国連安保理がイラクの「石油・食料交換計画」を6月3日まで延長することを全会一致で決定。(3)
イスラエル・テルアビブ近くクファルサバの鉄道駅で爆発,警備員1人死亡,13人負傷,アルアクサ殉教者団の自爆攻撃の可能性。(1)
ヨルダン川西岸地区ラマラ近郊でパレスチナ人高校生の投石に対しイスラエル軍が発砲,高校生と近くにいた男性計2人死亡。(1)
4.25 ブッシュ政権が5月末までにイラク暫定統治機構を樹立する方針を固める。(1) アフガニスタン南部パキスタン国境近くで米軍へのロケット砲攻撃,米兵2人死亡,5人負傷(28日に1人死亡)。(C)(D)
4.26 バグダッド南東ザファラニヤの米軍武器集積場で,米軍と武装勢力が交戦,爆発が起き,周辺住民6人以上死亡,10人以上負傷。(2)(3)(6) 石油省などが業務を再開。(3) ブッシュ政権がイラクのWMD調査団要員を1500人に増員する方針,米紙報道。(3)
4.27 バグダッドでパトロール中の米軍車両に銃撃,米兵4人負傷。(C)
ティクリートで米軍部隊に迫撃砲攻撃,死傷者なし。(C)
ホサム・アミン査察監督局長(国連査察のイラク側窓口の責任者)を拘束と米国が発表。(1) 訪欧中の小泉首相がブレア英首相と会談,イラク復興支援について国連の関与と国際協力が重要という考えで一致。(1)(5)(6) ラムズフェルド国防長官がアフガニスタンで,米軍駐留を当面続ける考えを示す。(1)(3)(6)
4.28 バグダッドで米軍への銃撃2件,イラク人1人死亡,1人負傷,8人逮捕,米兵に死傷者なし。(C)
クートで米軍への攻撃2件,米海兵隊員1人負傷。(C)
バグダッドでイラクの暫定政権作りのための反フセイン各派の会議,「暫定政権設立に向けた全国会議を4週間以内に開くために全力を挙げる」とする声明を発表。(1)(3)(6) 小泉首相がスペインのアスナール首相と会談,イラク復興について国連の役割を重視すべきという考えで一致。(1)(5)(6)
4.29 #(現地28日夜)ファルージャで米軍が司令部として占拠する小学校に米軍の退去を要求する住民200人規模のデモ,米兵が無差別に発砲し,住民少なくとも13人死亡,53人負傷。(1)(3)(6)
バグダッドで銃撃により米兵1人負傷。(C)
米軍が,ラシッド石油相代理を拘束と発表。(2)(3) 山崎自民党幹事長が自衛隊のイラク派遣について「要請があれば検討する」と発言。(1)
小泉首相がシラク仏大統領会談,イラク復興について国際協調体制が重要との認識で一致。(2)(3)
ブレア英首相とプーチン露大統領が会談,プーチン大統領がアフガニスタン復興を例に国連の中心的役割を改めて強調。(1)(5)(6) 川口外相がラマラのパレスチナ自治政府議長府でアラファト議長と会談,議長が外相の要請に応じてアッバス新内閣への協力を約束。(1)
ヨルダン川西岸地区ラマラで自治評議会特別会を開催しアッバス氏が閣僚人事を提案,アッバス氏はイスラエルに対する武装闘争放棄を新政権の基本路線にする考えを示す。(1)
パレスチナ自治評議会がアッバス氏を首相とする新内閣を51対18の賛成多数で承認。(1)
ハマスなど主要武装組織がアッバス首相の武装闘争放棄演説を批判,武装解除に応じないと明言。(1)
4.30 #ファルージャで28日の住民デモへの米兵発砲事件に抗議する1000人規模のデモ,米兵が再び発砲し住民2人死亡,数人負傷。(1)(3
バスラ近郊で地雷により英兵1人死亡。(CNN)
バグダッドで反フセイン派組織のトップ4人が会合,出席者は,チャラビINC代表,バルザーニKDP議長,タラバーニPUK議長,SCIRI幹部アブドルアジズ・ハキム師。(3) ラムズフェルド国防長官,バスラ,バグダッドを突然訪問。(2)(5) ドイツ首相府がイラク戦争の協力問題で対立した米国との関係修復に本格的に取り組む方針を表明。(3) パレスチナ自治政府のアッバス内閣が正式発足。(1)
米・露・EU・国連が中東和平構想ロードマップをイスラエル,パレスチナ両政府に提示。(1)
イスラエル・テルアビブのバーで自爆テロ,3人死亡35人負傷,実行者は英国籍の2人。(1)

#:連合軍兵士の「誤射」・「誤爆」または過剰防衛によると見られる事件

[出典]
(1)朝日新聞データベース:http://dna.asahi.com:7070/hscdoc/asa-start.html
(2)asahi.com:http://www2.asahi.com/special/iraqattack/
(3)共同通信:http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/
(4)Sankei Web:http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq_list.html
(5)NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt57/
(6)MSN-Mainichi INTERACTIVE:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/
(7)YOMIURI ON-LINE:http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/
(C)米中央軍司令部:http://www.centcom.mil/
(D)米国防総省:http://www.defenselink.mil/releases/archive.htm
(IB)Iraq Body Count:http://www.iraqbodycount.net/database/

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