平成24年度「標準規格の拡大教科書等の作成支援のための調査研究」
結果:第2次調査

3.2.2 視力等のプロフィール

質問:担当しておられる当該弱視児童生徒のプロフィールを教えてください。

3.2.2.1 学年

質問:小学校(小学部)、中学校(中学部)の別および学年を教えてください。 [記述]

 表3.2.2.1に回答者の学年と学級別の弱視児童生徒の人数と比率を示した。通常学級には583人、弱視学級には189人、弱視学級以外の特別支援学級に229人、盲学校には259人の児童生徒が在籍していた。学級・学校の種別で比率を示した。小学1年生の割合をみると、弱視学級では13.8%と1割を超えるが、通常学級で6.2%、弱視学級以外の特別支援学級で5.7%、盲学校では5.0%と最も低くなっている。

表3.2.2.1 学年分布

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
小学1年生
36
6.2 %
26
13.8 %
13
5.7 %
13
5.0 %
0
0.0 %
88
7.0 %
小学2年生
48
8.2 %
27
14.3 %
22
9.6 %
15
5.8 %
0
0.0 %
112
8.9 %
小学3年生
69
11.8 %
24
12.7 %
25
10.9 %
24
9.3 %
0
0.0 %
142
11.2 %
小学4年生
82
14.1 %
20
10.6 %
31
13.5 %
26
10.0 %
1
33.3 %
160
12.7 %
小学5年生
86
14.8 %
27
14.3 %
41
17.9 %
20
7.7 %
0
0.0 %
174
13.8 %
小学6年生
89
15.3 %
25
13.2 %
36
15.7 %
25
9.7 %
1
33.3 %
176
13.9 %
中学1年生
66
11.3 %
16
8.5 %
19
8.3 %
48
18.5 %
0
0.0 %
149
11.8 %
中学2年生
48
8.2 %
9
4.8 %
20
8.7 %
39
15.1 %
0
0.0 %
116
9.2 %
中学3年生
58
9.9 %
15
7.9 %
22
9.6 %
49
18.9 %
1
33.3 %
145
11.5 %
無回答
1
0.2 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
1
0.1 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.2 性別

質問:当該児童生徒の性別を教えください。 [一つ選択]

 表3.2.2.2に回答者の性別の人数と比率を示した。全体としては、男子723人、女子532人、無回答8人であった。

表3.2.2.2 性別

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
316
54.2 %
111
58.7 %
143
62.4 %
152
58.7 %
1
33.3 %
723
57.2 %
264
45.3 %
76
40.2 %
84
36.7 %
107
41.3 %
1
33.3 %
532
42.1 %
無回答
3
0.5 %
2
1.1 %
2
0.9 %
0
0.0 %
1
33.3 %
8
0.6 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.3 視力

質問:良い方の目の視力(眼鏡等を利用している場合には矯正視力)を教えてください。視力の値が不明な場合には、学校における健康診断の区分(A=1.0以上、B=0.7〜0.9、C=0.3〜0.6、D=0.3未満)でご回答ください。なお、D区分の場合には、視力の値もご記入願います。

 表3.2.2.3.1に学級・学校と小数視力別の弱視児童生徒の人数と比率を示した。学校では小数視力が主流であるため、本調査では小数視力を調査したが、表にはlogMAR視力も併記した。学級・学校の種別でみると、小数視力0.1〜0.3未満の弱視児童生徒は通常学級では132人(22.6%)、弱視学級では59人(31.2%)、弱視学級以外の特別支援学級では40人(17.5%)、盲学校では84人(32.4%)であった。小数視力0.3〜0.7未満の弱視児童生徒は通常学級では58人(9.9%)、弱視学級では27人(14.3%)、弱視学級以外の特別支援学級では12人(5.2%)、盲学校では17人(6.6%)であった。いずれの学級・学校別においても小数視力0.1〜0.3未満(logMAR視力では0.5〜1.0 logMAR)の弱視児童生徒が拡大教科書を最も多く利用していた。

表3.2.2.3.1 小数視力分布

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
0.02未満
(1.7logMARより大)
5
0.9 %
6
3.2 %
2
0.9 %
5
1.9 %
0
0.0 %
18
1.4 %
0.02〜0.04未満
(1.4〜1.7logMAR)
14
2.4 %
18
9.5 %
9
3.9 %
21
8.1 %
0
0.0 %
62
4.9 %
0.04〜0.07未満
(1.15〜1.4logMAR)
23
3.9 %
13
6.9 %
12
5.2 %
37
14.3 %
0
0.0 %
85
6.7 %
0.07〜0.1未満
(1.0〜1.15logMAR)
31
5.3 %
29
15.3 %
7
3.1 %
42
16.2 %
0
0.0 %
109
8.6 %
0.1〜0.3未満
(0.5〜1.0logMAR)
132
22.6 %
59
31.2 %
40
17.5 %
84
32.4 %
0
0.0 %
315
24.9 %
0.3〜0.7未満
(0.15〜0.5logMAR)
58
9.9 %
27
14.3 %
12
5.2 %
17
6.6 %
1
33.3 %
115
9.1 %
0.7〜1.0未満
(0〜0.15logMAR)
10
1.7 %
0
0.0 %
4
1.7 %
5
1.9 %
0
0.0 %
19
1.5 %
1.0以上
(0.1logMAR以下)
11
1.9 %
6
3.2 %
5
2.2 %
3
1.2 %
0
0.0 %
25
2.0 %
無回答
299
51.3 %
31
16.4 %
138
60.3 %
45
17.4 %
2
66.7 %
515
40.8 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %

 表3.2.2.3.2に学校の健康診断の区分(A = 1.0以上、B = 0.7〜0.9、C = 0.3〜0.6、D = 0.3未満)による視力分布(児童生徒の視力の値が不明の場合の回答)を示した。いずれの学級・学校においても「D」の弱視児童生徒が最も多くなっている。Dの区分の弱視児童生徒は、弱視学級で101人(53.4%)、通常学級で283人(48.5%)とほぼ半数を占めている。また盲学校で123人(47.5%)、弱視学級以外の特別支援学級でも89人(38.9%)と、いずれも最も多くなっている。

表3.2.2.3.2 視力分布(学校の健康診断の区分)

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
35
6.0 %
2
1.1 %
21
9.2 %
1
0.4 %
0
0.0 %
59
4.7 %
31
5.3 %
4
2.1 %
17
7.4 %
3
1.2 %
0
0.0 %
55
4.4 %
99
17.0 %
20
10.6 %
49
21.4 %
10
3.9 %
1
33.3 %
179
14.2 %
283
48.5 %
101
53.4 %
89
38.9 %
123
47.5 %
0
0.0 %
596
47.2 %
無回答
135
23.2 %
62
32.8 %
53
23.1 %
122
47.1 %
2
66.7 %
374
29.6 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.4 視力以外の見えにくさについて

質問:視力以外の見えにくさについて該当するものを選んでください。 [複数回答可]

 表3.2.2.4に視力以外の見えにくさを示した。「屋外等の明るいところは、まぶしくて見えにくい」という回答は、通常学級で191人(32.8%)、弱視学級で76人(40.2%)、弱視学級以外の特別支援学級で49人(21.4%)、盲学校では115人(44.4%)であった。「視野が狭い」という回答は、通常学級で171人(29.3%)、弱視学級で85人(45.0%)、弱視学級以外の特別支援学級で74人(32.3%)、盲学校では85人(32.8%)であった。「目が揺れてしまって見えにくい」という回答は、通常学級で133人(22.8%)、弱視学級では67人(35.4%)、弱視学級以外の特別支援学級で44人(19.2%)、盲学校では70人(27.0%)であった。全体としては、「屋外等の明るいところは、まぶしくて見えにくい」「視野が狭い」「目が揺れてしまって見えにくい」「薄暗くなると途端に見えにくくなる」という見えにくさを有している弱視児童生徒が多いことがわかった。

表3.2.2.4 視力以外の見えにくさ(複数回答あり)

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
屋外等の明るいところは、まぶしくて見えにくい
191
32.8 %
76
40.2 %
49
21.4 %
115
44.4 %
0
0.0 %
431
34.1 %
薄暗くなると途端に見えにくくなる(夜盲がある)
103
17.7 %
31
16.4 %
30
13.1 %
54
20.8 %
0
0.0 %
218
17.3 %
視野が狭い(求心性視野狭窄がある)
171
29.3 %
85
45.0 %
74
32.3 %
85
32.8 %
1
33.3 %
416
32.9 %
中心部が見えにくい(中心暗点がある)
56
9.6 %
23
12.2 %
14
6.1 %
20
7.7 %
0
0.0 %
113
8.9 %
視野のところどころに見えにくいところがある
76
13.0 %
25
13.2 %
35
15.3 %
38
14.7 %
0
0.0 %
174
13.8 %
色の区別が難しい
61
10.5 %
29
15.3 %
26
11.4 %
38
14.7 %
0
0.0 %
154
12.2 %
目が揺れてしまって見えにくい(眼球振盪がある)
133
22.8 %
67
35.4 %
44
19.2 %
70
27.0 %
0
0.0 %
314
24.9 %
視力以外の見えにくさは特にない
135
23.2 %
26
13.8 %
47
20.5 %
39
15.1 %
2
66.7 %
249
19.7 %
その他
45
7.7 %
11
5.8 %
46
20.1 %
10
3.9 %
0
0.0 %
112
8.9 %
無回答
36
6.2 %
5
2.6 %
16
7.0 %
7
2.7 %
0
0.0 %
64
5.1 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.5 視覚以外の障害について

質問:視覚以外の障害について教えてください。 [複数回答可]

 表3.2.2.5に視覚以外の障害を示した。全体的にみると、視覚以外の障害はないは703人(55.7%)、聴覚障害は48人(3.8%)、肢体不自由が114人(9.0%)、知的障害が219人(17.3%)、発達障害が176人(13.9%)、その他が109人(8.6%)、無回答が45人(3.6%)であった。学級・学校別にみると、通常学級では視覚以外の障害はないが416人(71.4%)と7割以上となっている。一方、弱視学級以外の特別支援学級では知的障害119人(52.0%)および発達障害68人(29.7%)の児童生徒が多いことがわかった。視覚障害のみの単一障害は703人(55.7%)と、全体としては他の障害を併せ有するケースが半数近くあることがわかった。

表3.2.2.5 視覚以外の障害(複数回答あり)

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
視覚以外の障害はない
416
71.4 %
105
55.6 %
25
10.9 %
156
60.2 %
1
33.3 %
703
55.7 %
聴覚障害がある
19
3.3 %
3
1.6 %
17
7.4 %
9
3.5 %
0
0.0 %
48
3.8 %
肢体不自由がある
31
5.3 %
16
8.5 %
55
24.0 %
11
4.2 %
1
33.3 %
114
9.0 %
知的障害がある
29
5.0 %
36
19.0 %
119
52.0 %
33
12.7 %
2
66.7 %
219
17.3 %
発達障害がある
43
7.4 %
33
17.5 %
68
29.7 %
32
12.4 %
0
0.0 %
176
13.9 %
その他
57
9.8 %
14
7.4 %
22
9.6 %
16
6.2 %
0
0.0 %
109
8.6 %
無回答
22
3.8 %
1
0.5 %
3
1.3 %
19
7.3 %
0
0.0 %
45
3.6 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.6 よく利用している補助具

質問:よく利用している補助具を教えてください。[複数回答可]

 表3.2.2.6.1によく利用している補助具を示した。よく利用している補助具がないケースは全体では302人(23.9%)。弱視学級以外の特別支援学級で104人(45.4%)と最も多く、以下、通常学級、盲学校、弱視学級の順に少なくなっていることがわかった。よく利用されている補助具の種類は、ルーペ524人(41.5%)、単眼鏡486人(38.5%)、書見台322人(25.5%)、拡大読書器261人(20.7%)、傾斜机204人(16.2%)の順番であった。この結果から、拡大教科書を利用すれば、補助具が必要なくなるわけではないことがわかった。

表3.2.2.6.1 よく利用している補助具(複数回答あり)

  通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
 
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
ルーペ
247
42.4 %
109
57.7 %
49
21.4 %
118
45.6 %
1
33.3 %
524
41.5 %
拡大読書器
71
12.2 %
85
45.0 %
20
8.7 %
85
32.8 %
0
0.0 %
261
20.7 %
単眼鏡
223
38.3 %
104
55.0 %
19
8.3 %
140
54.1 %
0
0.0 %
486
38.5 %
机上灯
25
4.3 %
26
13.8 %
10
4.4 %
28
10.8 %
0
0.0 %
89
7.0 %
傾斜机
59
10.1 %
61
32.3 %
26
11.4 %
57
22.0 %
1
33.3 %
204
16.2 %
書見台
69
11.8 %
81
42.9 %
33
14.4 %
139
53.7 %
0
0.0 %
322
25.5 %
サングラス(遮光眼鏡)
73
12.5 %
32
16.9 %
9
3.9 %
60
23.2 %
0
0.0 %
174
13.8 %
iPad
28
4.8 %
17
9.0 %
8
3.5 %
23
8.9 %
0
0.0 %
76
6.0 %
利用している補助具は
特になし
161
27.6 %
15
7.9 %
104
45.4 %
22
8.5 %
0
0.0 %
302
23.9 %
その他
25
4.3 %
9
4.8 %
17
7.4 %
4
1.5 %
0
0.0 %
55
4.4 %
無回答
17
2.9 %
1
0.5 %
11
4.8 %
1
0.4 %
1
33.3 %
31
2.5 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %

 表3.2.2.6.2に視力とよく利用している補助具のクロス集計の結果を示した。視力別にもっとも多く使用されている補助具をみると、小数視力0.02未満および0.02〜0.04未満は拡大読書器、小数視力0.07〜0.1未満、0.1〜0.3未満は単眼鏡、小数視力0.04〜0.07未満、0.3〜0.7未満は、いずれもルーペを利用している割合が高い。なお小数視力0.7以上は利用している補助具は特になしの割合が高くなっており、視力帯により利用している人数の多い補助具が異なることがわかった。

表3.2.2.6.2 視力とよく利用している補助具のクロス集計(複数回答あり)

  0.02未満
(1.7logMARより大)
0.02〜0.04未満
(1.4〜1.7logMAR)
0.04〜0.07未満
(1.15〜1.4logMAR)
0.07〜0.1未満
(1.0〜1.15logMAR)
0.1〜0.3未満
(0.5〜1.0logMAR)
0.3〜0.7未満
(0.15〜0.5logMAR)
0.7〜1.0未満
(0〜0.15logMAR)
1.0以上
(0.1logMAR以下)
無回答
 
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
ルーペ
8
44.4 %
27
43.5 %
42
49.4 %
60
55.0 %
155
49.2 %
57
49.6 %
4
21.1 %
6
24.0 %
165
32.0 %
524
41.5 %
拡大読書器
10
55.6 %
40
64.5 %
39
45.9 %
43
39.4 %
63
20.0 %
16
13.9 %
0
0.0 %
4
16.0 %
46
8.9 %
261
20.7 %
単眼鏡
9
50.0 %
30
48.4 %
40
47.1 %
72
66.1 %
171
54.3 %
34
29.6 %
1
5.3 %
5
20.0 %
124
24.1 %
486
38.5 %
机上灯
5
27.8 %
10
16.1 %
13
15.3 %
7
6.4 %
26
8.3 %
8
7.0 %
0
0.0 %
3
12.0 %
17
3.3 %
89
7.0 %
傾斜机
5
27.8 %
19
30.6 %
22
25.9 %
31
28.4 %
57
18.1 %
23
20.0 %
2
10.5 %
3
12.0 %
42
8.2 %
204
16.2 %
書見台
7
38.9 %
30
48.4 %
40
47.1 %
40
36.7 %
105
33.3 %
31
27.0 %
3
15.8 %
3
12.0 %
63
12.2 %
322
25.5 %
サングラス(遮光眼鏡)
5
27.8 %
11
17.7 %
22
25.9 %
19
17.4 %
66
21.0 %
9
7.8 %
2
10.5 %
1
4.0 %
39
7.6 %
174
13.8 %
iPad
4
22.2 %
2
3.2 %
12
14.1 %
14
12.8 %
17
5.4 %
7
6.1 %
0
0.0 %
0
0.0 %
20
3.9 %
76
6.0 %
利用している補助具は特になし
2
11.1 %
2
3.2 %
5
5.9 %
9
8.3 %
43
13.7 %
20
17.4 %
8
42.1 %
11
44.0 %
202
39.2 %
302
23.9 %
その他
1
5.6 %
3
4.8 %
4
4.7 %
5
4.6 %
13
4.1 %
3
2.6 %
0
0.0 %
2
8.0 %
24
4.7 %
55
4.4 %
無回答
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
3
1.0 %
3
2.6 %
2
10.5 %
0
0.0 %
23
4.5 %
31
2.5 %
18
100.0 %
62
100.0 %
85
100.0 %
109
100.0 %
315
100.0 %
115
100.0 %
19
100.0 %
25
100.0 %
515
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.7 パソコンやタブレット端末等の電子機器の利用状況

質問:パソコンやiPad等のタブレット端末等の電子機器を利用していますか?[一つ選択]

 表3.2.2.7にタブレット端末の利用状況を示した。全体的にみると、利用しているは326人(25.8%)、利用していないは889人(70.4%)であった。学級・学校別にみると、盲学校では利用しているが114人(44.0%)と、他の学級と比較して特に多い。なお、タブレット端末を利用しているのは弱視学級50人(26.5%)、弱視学級以外の特別支援学級51人(22.3%)、通常学級111人(19.0%)となっていた。

表3.2.2.7 タブレット端末利用の有無

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
利用している
111
19.0 %
50
26.5 %
51
22.3 %
114
44.0 %
0
0.0 %
326
25.8 %
利用していない
447
76.7 %
136
72.0 %
169
73.8 %
135
52.1 %
2
66.7 %
889
70.4 %
無回答
25
4.3 %
3
1.6 %
9
3.9 %
10
3.9 %
1
33.3 %
48
3.8 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.8 教科書・書籍等の読書への利用状況(電子機器利用者のみ)

質問:パソコンやiPad等のタブレット端末等の電子機器を利用している人に質問です。教科書や書籍等を読む際に利用していますか? [一つ選択]

 表3.2.2.8にタブレット端末利用者が教科書や書籍を読む際に利用しているかを示した。全体的にみると、利用しているは74人(22.7%)、利用していないは200人(61.3%)、利用したいと思っているが、使い方がよくわからないので十分には利用できていないは45人(13.8%)であった。学級・学校別にみると、弱視学級では利用しているが16人(32.0%)と、他の学級と比較して特に多かった。なお、タブレット端末を教科書や書籍を読む際に利用しているのは、弱視学級以外の特別支援学級で12人(23.5%)、通常学級25人(22.5%)、盲学校21人(18.4%)であった。

表3.2.2.8 タブレット端末を教科書や書籍を読む際に利用しているか

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
利用している
25
22.5 %
16
32.0 %
12
23.5 %
21
18.4 %
0
0.0 %
74
22.7 %
利用したいと思っているが、使い方がよくわからないので十分には利用できていない
13
11.7 %
12
24.0 %
11
21.6 %
9
7.9 %
0
0.0 %
45
13.8 %
利用していない
72
64.9 %
22
44.0 %
26
51.0 %
80
70.2 %
0
0.0 %
200
61.3 %
無回答
1
0.9 %
0
0.0 %
2
3.9 %
4
3.5 %
0
0.0 %
7
2.1 %
111
100.0 %
50
100.0 %
51
100.0 %
114
100.0 %
0
0.0 %
326
100.0 %


3.2.2.9 電子教材の利用意向

質問:教科書や書籍等が、好きな倍率に自由に拡大したり、白黒反転したり出来る電子教材として提供された場合、利用したいと思いますか? また、その理由を教えてください。[一つ選択][記述]

 表3.2.2.9に電子教材の利用意向を示した。全体的にみると、ぜひ利用したいが586人(46.4%)、やや利用したい385人(30.5%)、合計971人(76.9%)が利用したいと答えていた。学級・学校別に「ぜひ利用したい」+「やや利用したい」人数をみると、弱視学級で156人(82.5%)、盲学校で205人(79.2%)、弱視学級以外の特別支援学級で175人(76.4%)、通常学級で432人(74.1%)と、弱視学級で利用意向が最も高かった。全体でぜひ利用したいが586人(46.4%)、やや利用したい385人(30.5%)と合わせると、利用したい割合は76.9%と全体の約4分の3を占めていた。

表3.2.2.9 電子教材の利用意向

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
ぜひ利用したい
248
42.5 %
109
57.7 %
103
45.0 %
126
48.6 %
0
0.0 %
586
46.4 %
やや利用したい
184
31.6 %
47
24.9 %
72
31.4 %
79
30.5 %
3
100.0 %
385
30.5 %
あまり利用したくない
79
13.6 %
15
7.9 %
30
13.1 %
14
5.4 %
0
0.0 %
138
10.9 %
全く利用したくない
31
5.3 %
7
3.7 %
8
3.5 %
6
2.3 %
0
0.0 %
52
4.1 %
無回答
41
7.0 %
11
5.8 %
16
7.0 %
34
13.1 %
0
0.0 %
102
8.1 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.10 拡大教科書利用開始学年

質問:拡大教科書を何年生から利用していますか?[1つ選択&記述]

 表3.2.2.10.1に拡大教科書利用開始時期を示した。全体的にみると、小学校1年からが433人(34.3%)、小学校2年からが197人(15.6%)、小学校3年からが222人(17.6%)、小学校4年からが131人(10.4%)で、これらを合わせると小学校4年までに利用開始している児童・生徒が983人(77.8%)であった。全体としては、小学校1年からが433人(34.3%)と最も多かった。学級・学校別にみると、弱視学級と盲学校で小学校1年から拡大教科書を利用開始する割合が高いことがわかった。

表3.2.2.10.1 拡大教科書利用開始時期

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
小学校1年
154
26.4 %
103
54.5 %
61
26.6 %
115
44.4 %
0
0.0 %
433
34.3 %
小学校2年
102
17.5 %
32
16.9 %
29
12.7 %
33
12.7 %
1
33.3 %
197
15.6 %
小学校3年
115
19.7 %
27
14.3 %
44
19.2 %
36
13.9 %
0
0.0 %
222
17.6 %
小学校4年
73
12.5 %
11
5.8 %
28
12.2 %
18
6.9 %
1
33.3 %
131
10.4 %
小学校5年
53
9.1 %
5
2.6 %
25
10.9 %
13
5.0 %
1
33.3 %
97
7.7 %
小学校6年
24
4.1 %
2
1.1 %
14
6.1 %
7
2.7 %
0
0.0 %
47
3.7 %
中学校1年
26
4.5 %
3
1.6 %
16
7.0 %
30
11.6 %
0
0.0 %
75
5.9 %
中学校2年
17
2.9 %
2
1.1 %
6
2.6 %
4
1.5 %
0
0.0 %
29
2.3 %
中学校3年
3
0.5 %
1
0.5 %
2
0.9 %
1
0.4 %
0
0.0 %
7
0.6 %
無回答
16
2.7 %
3
1.6 %
4
1.7 %
2
0.8 %
0
0.0 %
25
2.0 %
583
100.0 %
189
100.0 %
229
100.0 %
259
100.0 %
3
100.0 %
1,263
100.0 %

 表3.2.2.10.2に学年別の拡大教科書利用開始時期のクロス集計を示した。拡大教科書利用開始時期が回答児童・生徒の学年と同じ児童・生徒を今年度から拡大教科書を利用開始したとみなすとすると、今年度拡大教科書を利用開始した児童・生徒は、小学校1年は87人(98.9%)、小学校2年は34人(30.4%)、小学校3年生は37人(26.1%)、小学校4年生は31人(19.4%)と小学校4年まではいずれの学年も2割程度以上は今年度から拡大教科書を使い始めていることがわかった。同様に小学校5年から中学校2年までにおいても、いずれの学年でも1割以上が今年度から拡大教科書を利用し始めていることがわかった。

表3.2.2.10.2 拡大教科書利用開始時期の学年別クロス集計

小学校1年 小学校2年 小学校3年 小学校4年 小学校5年 小学校6年 中学校1年 中学校2年 中学校3年 無回答
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
小学校1年〜
87
98.9 %
77
68.8 %
62
43.7 %
52
32.5 %
44
25.3 %
37
21.0 %
29
19.5 %
17
14.7 %
28
19.3 %
0
0.0 %
433
34.3 %
小学校2年〜
0
0.0 %
34
30.4 %
41
28.9 %
34
21.3 %
28
16.1 %
20
11.4 %
15
10.1 %
9
7.8 %
16
11.0 %
0
0.0 %
197
15.6 %
小学校3年〜
0
0.0 %
0
0.0 %
37
26.1 %
41
25.6 %
50
28.7 %
31
17.6 %
30
20.1 %
12
10.3 %
20
13.8 %
1
100.0 %
222
17.6 %
小学校4年〜
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
31
19.4 %
27
15.5 %
32
18.2 %
15
10.1 %
14
12.1 %
12
8.3 %
0
0.0 %
131
10.4 %
小学校5年〜
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
20
11.5 %
28
15.9 %
28
18.8 %
11
9.5 %
10
6.9 %
0
0.0 %
97
7.7 %
小学校6年〜
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
22
12.5 %
9
6.0 %
10
8.6 %
6
4.1 %
0
0.0 %
47
3.7 %
中学校1年〜
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
19
12.8 %
26
22.4 %
30
20.7 %
0
0.0 %
75
5.9 %
中学校2年〜
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
15
12.9 %
14
9.7 %
0
0.0 %
29
2.3 %
中学校3年〜
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
0
0.0 %
7
4.8 %
0
0.0 %
7
0.6 %
無回答
1
1.1 %
1
0.9 %
2
1.4 %
2
1.3 %
5
2.9 %
6
3.4 %
4
2.7 %
2
1.7 %
2
1.4 %
0
0.0 %
25
2.0 %
88
100.0 %
112
100.0 %
142
100.0 %
160
100.0 %
174
100.0 %
176
100.0 %
149
100.0 %
116
100.0 %
145
100.0 %
1
100.0 %
1,263
100.0 %


3.2.2.11 高校での拡大教科書の利用希望(中学生のみ)

質問:中学生のみに質問です。高等学校に進学した際、拡大教科書を利用したいと思いますか? また、その理由を教えてください。 [一つ選択][記述]

 表3.2.2.11に高校進学の際の拡大教科書利用意向を示した(中学生のみを対象に質問)。全体的にみると、利用したいと思うが249人(60.6%)。思わないが67人(16.3%)、わからないが88人(21.4%)となっていた。学級・学校別にみると、高校進学の際の拡大教科書を利用したいと思う生徒は盲学校で105人(77.2%)と最も多く、以下、弱視学級26人(65.0%)、弱視学級以外の特別支援学級33人(54.1%)、通常学級85人(49.1%)となっていた。全体としては249人(60.6%)が高校でも拡大教科書を使いたいと「思う」と回答していた。特に盲学校の生徒に高校での拡大教科書の利用意向が高いことがわかった。

表3.2.2.11 高校での拡大教科書利用意向(中学生のみ)

通常学級 弱視学級 弱視学級以外の特別支援学級 盲学校 盲学校以外の特別支援学校
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
人数
比率
思う
85
49.1 %
26
65.0 %
33
54.1 %
105
77.2 %
0
0.0 %
249
60.6 %
思わない
42
24.3 %
4
10.0 %
12
19.7 %
8
5.9 %
1
100.0 %
67
16.3 %
わからない
45
26.0 %
10
25.0 %
14
23.0 %
19
14.0 %
0
0.0 %
88
21.4 %
無回答
1
0.6 %
0
0.0 %
2
3.3 %
4
2.9 %
0
0.0 %
7
1.7 %
173
100.0 %
40
100.0 %
61
100.0 %
136
100.0 %
1
100.0 %
411
100.0 %


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