本報告書は、平成22年度文部科学省「標準規格の拡大教科書等の作成支援のための調査研究」の研究成果をまとめた資料です。
拡大教科書に関する弱視児童生徒のニーズ調査では、都道府県市町村の教育委員会、弱視児童生徒が在籍している小中学校の校長先生と弱視児童生徒担当教員、弱視児童生徒並びに保護者にご協力いただきました。盲学校における調査では、全国盲学校長会の澤田晋先生、文部科学省特別支援教育課の吉田道広調査官を始め、担当の先生、弱視児童生徒、保護者の皆さんのご協力をいただきました。発達障害のある人達のヒアリングにおいては、NPO法人エッジの藤堂栄子氏のご協力をいただきました。また、教科書発行者やボランティアの拡大教科書製作実態調査では、社団法人教科書協会、全国拡大教材製作協議会、拡大教科書発行者、拡大写本ボランティアグループにご協力いただきました。拡大教科書選定評価キットの中の読書効率評価チャートの作成においては、東京女子大学の小田浩一先生、福岡教育大学の氏間和仁先生にご協力をいただきました。調査の実施とデータの取りまとめは、株式会社富士ゼロックス、株式会社ピュアスピリッツに依頼いたしました。拡大教科書選定支援キットの編集・印刷等は株式会社キューズに依頼しました。本研究の実施・整理にあたっては、慶應義塾大学自然科学研究教育センター研究員の新井哲也氏、大島研介氏、澤海崇文氏、山本亮氏、花井利徳氏、吉野中氏、そして、事務員の岩田いづみ氏、盛田ゆかり氏、小西麻貴子氏、藤島弥子氏、そして、学生アルバイトの皆さんから献身的な協力を得ました。最後に、本調査研究の実施に際しては、文部科学省教科書課より、多大なご助力をいただきました。ここに記して謝意を表します。
本報告書を作成していた2011年3月11日に東北関東大震災が発生しました。被災された方々に対して心からお見舞い申し上げます。被災地の弱視児童生徒が一日も早く日常を取り戻し、拡大教科書等を使った学習が始められるようになることを祈っています。