第7章 拡大教科書や拡大補助具等に関する盲学校教員の意識調査

吉野 中・中野 泰志・花井 利徳・澤海 崇文・新井 哲也・大島 研介・草野 勉・山本 亮


7.1 目的

 拡大教科書の紹介や選定、また、授業の中での活用に関しては、教員が重要な役割を果たす。そこで、盲学校教員が拡大教科書に対してどのような意識を持っているかを郵送方式のアンケートで調査した。


7.2 方法

 盲学校に在籍している教員が拡大教科書や拡大補助具に関してどのような意識をもっているかに関して、郵送方式によるアンケート調査を実施した。調査対象者は、盲学校の小・中・高等部で児童生徒の教科指導に直接にかかわっているすべての教諭(理療科担当教諭は除く)であった。全国の盲学校70校に調査票を発送した。なお、調査用紙を巻末資料に示した。


7.3 結果

7.3.1 回収率

 調査票を発送した70校すべてから回答があり、1,848件の有効回答が得られた。


7.3.2 回答者のプロフィール

(1)所属学部

 所属学部は、幼稚部が131人、小学部が424人、中学部が373人、高等部が908人、その他が69人であった(重複回答者が57人あり)(表7.1、図7.1)。

表7.1 現在の所属(学部)

 
回答者数
比率(%)
総数
1848
100%
内訳
幼稚部
131
7.1%
小学部
424
22.9%
中学部
373
20.2%
高等部
908
49.1%
その他
69
3.7%
未回答
32
1.7%
1937
105%

図7.1 現在の所属(学部)
表7.1 現在の所属(学部)を棒グラフにしたもの

図7.1 現在の所属(学部)

(2)教職経験

 以下に、教員経験年数、盲学校、弱視学級での指導経験を学部別に示す。教員経験年数は20〜30年が577人、10〜20年が411人で多く、比較的教育経験が豊富なケースが多いことがわかった(表7.2、図7.2)。しかし、盲学校や弱視学級での視覚障害教育の経験年数は少なく5年未満というケースが多かった(表7.3、表7.4、図7.3、図7.4)。

表7.2 教員経験年数

教職経験
5年未満
5〜10年
10〜20年
20〜30年
30年以上
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
213
11.5%
194
10.5%
411
22.2%
577
31.2%
291
15.7%
162
8.8%
内訳
小学部
49
11.6%
42
9.9%
97
22.9%
144
34.0%
61
14.4%
31
7.3%
中学部
36
9.7%
37
9.9%
86
23.1%
128
34.3%
59
15.8%
27
7.2%
高等部
116
12.8%
95
10.5%
199
21.9%
267
29.4%
147
16.2%
84
9.3%
その他
17
8.5%
26
13.0%
39
19.5%
63
31.5%
32
16.0%
23
11.5%
218
11.8%
200
10.8%
421
22.8%
602
32.6%
299
16.2%
165
8.9%

図7.2 教員経験年数
表7.2 教員経験年数を棒グラフにしたもの

図7.2 教員経験年数

表7.3 盲学校での指導経験年数

盲学校経験
5年未満
5〜10年
10〜20年
20〜30年
30年以上
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
772
41.8%
442
23.9%
341
18.5%
134
7.3%
60
3.2%
99
5.4%
内訳
小学部
191
45.0%
120
28.3%
62
14.6%
22
5.2%
6
1.4%
23
5.4%
中学部
188
50.4%
94
25.2%
60
16.1%
12
3.2%
4
1.1%
15
4.0%
高等部
328
36.1%
192
21.1%
194
21.4%
96
10.6%
49
5.4%
49
5.4%
その他
82
41.0%
55
27.5%
37
18.5%
9
4.5%
3
1.5%
14
7.0%
789
41.4%
461
24.2%
353
18.5%
139
7.3%
62
3.3%
101
5.3%

図7.3 盲学校での指導経験年数
表7.3 盲学校での指導経験年数を棒グラフにしたもの

図7.3 盲学校での指導経験年数

表7.4 弱視学級での指導経験年数

弱視学級経験
5年未満
5〜10年
10〜20年
20〜30年
30年以上
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
80
4.3%
10
0.5%
5
0.3%
0
0%
0
0%
1753
94.9%
内訳
小学部
22
5.2%
6
1.4%
2
0.5%
0
0%
0
0%
394
92.9%
中学部
22
5.9%
4
1.1%
0
0%
0
0%
0
0%
347
93.0%
高等部
32
3.5%
0
0%
3
0.3%
0
0%
0
0%
873
96.1%
その他
7
3.5%
0
0%
0
0%
0
0%
0
0%
193
96.5%
83
4.4%
10
0.5%
5
0.3%
0
0%
0
0%
1807
94.9%

図7.4 弱視学級での指導経験年数
表7.4 弱視学級での指導経験年数を棒グラフにしたもの

図7.4 弱視学級での指導経験年数

(3)所有している特別支援学校教員免許状

 何らかの特別支援学校教員免許状を所有している教員は1499人、免許状をまったく有していない教員が349人であった(表7.5)。また盲学校(特別支援学校(視覚障害))教員免許を有している教員が854人であったのに対して、同免許を有していない教員は994人と、免許を有していない教員の方が多かった(図7.5)。

表7.5 所有している特別支援学校教員免許状

 
免許あり
全体
視覚
聴覚
知的
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
1499
81.1%
854
46.2%
221
12.0%
715
38.7%
内訳
小学部
371
87.5%
210
49.5%
74
17.5%
238
56.1%
中学部
290
77.7%
160
42.9%
41
11.0%
173
46.4%
高等部
712
78.4%
420
46.3%
82
9.0%
229
25.2%
その他
175
87.5%
94
47.0%
30
15.0%
100
50.0%
1548
81.3%
884
46.4%
227
11.9%
740
38.8%
 
免許あり
免許なし
肢体
病弱
その他
回答者数 比率(%) 回答者数 比率(%) 回答者数 比率(%) 回答者数 比率(%)
総数 n=
1848
468
25.3%
438
23.7%
245
13.3%
349
18.9%
内訳
小学部
161
38.0%
151
35.6%
41
9.7%
53
12.5%
中学部
100
26.8%
97
26.0%
29
7.8%
83
22.3%
高等部
158
17.4%
149
16.4%
156
17.2%
196
21.6%
その他
65
32.5%
56
28.0%
25
12.5%
25
12.5%
484
25.4%
453
23.8%
251
13.2%
357
18.7%

図7.5 盲学校(特別支援学校(視覚障害))教員免許状の有無
免許有りが、小学部210、中学部160、高等部420、その他94人。
免許無しが、小学部214、中学部213、高等部488、その他106人。

図7.5 盲学校(特別支援学校(視覚障害))教員免許状の有無

(4)教員自身の視覚障害の有無

 盲が136人、弱視が238人で、残りの1451人は視覚に障害のない教員であった(盲と弱視の重複回答者:9人、未回答:32人)(表7.6、図7.6)。

表7.6 教員自身の視覚障害の有無

 
弱視
視覚障害なし
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
136
7.4%
238
12.9%
1451
78.5%
23
1.2%
内訳
小学部
3
0.7%
12
2.8%
401
94.6%
8
1.9%
中学部
12
3.2%
19
5.1%
340
91.2%
2
0.5%
高等部
116
12.8%
202
22.2%
585
64.4%
5
0.6%
その他
7
3.5%
8
4.0%
178
89.0%
7
3.5%
138
7.2%
241
12.7%
1504
79.0%
22
1.2%

図7.6 教員自身の視覚障害の有無
表7.6 教員自身の視覚障害の有無を棒グラフにしたもの

図7.6 教員自身の視覚障害の有無

(5)拡大教科書を用いている生徒への指導経験の有無

 指導経験ありが1211名、経験なしが616名で、拡大教科書を用いている生徒への教科指導の経験がある教員が多かった(表7.7、図7.7)。

表7.7 拡大教科書を用いている生徒への指導経験の有無

 
経験あり
なし
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
1211
65.5%
616
33.3%
21
1.1%
内訳
小学部
243
57.3%
180
42.5%
1
0.2%
中学部
271
72.7%
100
26.8%
2
0.5%
高等部
648
71.4%
249
27.4%
11
1.2%
その他
79
39.5%
114
57.0%
7
3.5%
1241
65.1%
643
33.8%
21
1.1%

図7.7 拡大教科書を用いている生徒への指導経験の有無
表7.7 拡大教科書を用いている生徒への指導経験の有無を棒グラフにしたもの

図7.7 拡大教科書を用いている生徒への指導経験の有無

(6)補助具を用いている生徒への指導経験の有無

 指導経験ありが1395名、経験なしが423名と、補助具を用いている生徒への教科指導の経験がある教員が多かった(表7.8、図7.8)。

表7.8 補助具を用いている生徒への指導経験の有無

 
経験あり
なし
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
1395
75.5%
423
22.9%
30
1.6%
内訳
小学部
270
63.7%
149
35.1%
5
1.2%
中学部
284
76.1%
82
22.0%
7
1.9%
高等部
786
86.6%
113
12.4%
9
1.0%
その他
98
49.0%
92
46.0%
10
5.0%
1438
75.5%
436
22.9%
31
1.6%

図7.8 補助具を用いている生徒への指導経験の有無
表7.8 補助具を用いている生徒への指導経験の有無を棒グラフにしたもの

図7.8 補助具を用いている生徒への指導経験の有無

   


7.3.3 拡大教科書や補助具の選定や使い方の指導経験(自立活動だけでなく、教科での指導も含む)

(1)拡大教科書や補助具の選定・指導経験の有無

 拡大教科書や補助具の選定・指導を行った経験のある教員が973人であったのに対して、指導経験のない教員が843人であった(表7.9、図7.9)。半数以上(53%)の教員が拡大教科書や補助具の選定・指導を実施した経験があることがわかった。

表7.9 拡大教科書や補助具の選定・指導経験の有無

 
経験あり
なし
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
973
52.7%
843
45.6%
32
1.7%
内訳
小学部
232
54.7%
189
44.6%
3
0.7%
中学部
202
54.2%
166
44.5%
5
1.3%
高等部
471
51.9%
420
46.3%
17
1.9%
その他
103
51.5%
89
44.5%
8
4.0%
1008
52.9%
864
45.4%
33
1.7%

図7.9 拡大教科書や補助具の選定・指導経験の有無
表7.9 拡大教科書や補助具の選定・指導経験の有無を棒グラフにしたもの

図7.9 拡大教科書や補助具の選定・指導経験の有無

(2)選定・教科指導を実施した拡大補助具の種類

 拡大読書器が638件と最も多く、拡大教科書621件、ルーペ589件、書見台414件、PC298件であった(表7.10、図7.10)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.10 選定・教科指導を実施した拡大補助具の種類

 
拡大読書器
拡大教科書
ルーペ
書見台
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
638
65.6%
621
63.8%
589
60.5%
414
42.5%
内訳
小学部
145
62.5%
175
75.4%
145
62.5%
136
58.6%
中学部
129
63.9%
148
73.3%
123
60.9%
79
39.1%
高等部
322
68.4%
255
54.1%
280
59.4%
158
33.5%
その他
67
65.0%
67
65.0%
64
62.1%
59
57.3%
663
65.8%
645
64.0%
612
60.7%
432
42.9%
 
PC
傾斜机
弱視眼鏡
机上灯
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
298
30.6%
219
22.5%
184
18.9%
138
14.2%
内訳
小学部
63
27.2%
70
30.2%
72
31.0%
46
19.8%
中学部
60
29.7%
44
21.8%
38
18.8%
27
13.4%
高等部
161
34.2%
86
18.3%
65
13.8%
56
11.9%
その他
24
23.3%
31
30.1%
19
18.4%
15
14.6%
308
30.6%
231
22.9%
194
19.2%
144
14.3%
 
遮光眼鏡
タイポスコープ
その他
 
 
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
 
 
総数 n=
973
127
13.1%
37
3.8%
26
2.7%
 
 
内訳
小学部
31
13.4%
13
5.6%
10
4.3%
 
 
中学部
24
11.9%
4
2.0%
1
0.5%
 
 
高等部
62
13.2%
14
3.0%
9
1.9%
 
 
その他
15
14.6%
7
6.8%
9
8.7%
 
 
132
13.1%
38
3.8%
29
2.9%
 
 

図7.10 選定・教科指導を実施した拡大補助具の種類
表7.10 選定・教科指導を実施した拡大補助具の種類を棒グラフにしたもの

図7.10 選定・教科指導を実施した拡大補助具の種類

(3)教員が重視する視機能

 視力が711件と最も多く、視野681件、最大視認力572件であった(表7.11、図7.11)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.11 教員が重視する視機能

 
視力
視野
最大視認力
まぶしさ
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
711
73.1%
681
70.0%
572
58.8%
502
51.6%
内訳
小学部
168
72.4%
156
67.2%
180
77.6%
130
56.0%
中学部
145
71.8%
142
70.3%
121
59.9%
101
50.0%
高等部
348
73.9%
336
71.3%
230
48.8%
229
48.6%
その他
77
74.8%
74
71.8%
70
68.0%
63
61.2%
738
73.2%
708
70.2%
601
59.6%
523
51.9%
 
読書効率
色覚
屈折
その他
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
474
48.7%
172
17.7%
85
8.7%
22
2.3%
内訳
小学部
135
58.2%
50
21.6%
32
13.8%
6
2.6%
中学部
98
48.5%
34
16.8%
13
6.4%
2
1.0%
高等部
206
43.7%
73
15.5%
31
6.6%
11
2.3%
その他
59
57.3%
20
19.4%
12
11.7%
3
2.9%
498
49.4%
177
17.6%
88
8.7%
22
2.2%

図7.11 教員が重視する視機能
表7.11 教員が重視する視機能を棒グラフにしたもの

図7.11 教員が重視する視機能

(4)読書効率の評価方法

 国際的な読書評価チャートであるMNREADを活用しているケースが316件と、最も多かった(表7.12、図7.12)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.12 読書効率の評価方法

 
MNREAD-J
LVC最適
文字サイズ検査
その他
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
316
32.5%
92
9.5%
145
14.9%
420
43.2%
内訳
小学部
106
45.7%
23
9.9%
34
14.7%
69
29.7%
中学部
72
35.6%
22
10.9%
15
7.4%
93
46.0%
高等部
109
23.1%
41
8.7%
83
17.6%
238
50.5%
その他
50
48.5%
7
6.8%
21
20.4%
25
24.3%
337
33.4%
93
9.2%
153
15.2%
425
42.2%

図7.12 読書効率の評価方法
表7.12 読書効率の評価方法を棒グラフにしたもの

図7.12 読書効率の評価方法

(5)教員が重視している視機能以外の要因

 「発達段階」が591人と最も多く、次いで「学年や年齢」、「他の障害」が多かった(表7.13、図7.13)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.13 教員が重視している視機能以外の要因

 
発達段階
学年や年齢
他の障害
児童生徒の希望
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
591
60.7%
451
46.4%
413
42.4%
297
30.5%
内訳
小学部
186
80.2%
118
50.9%
119
51.3%
73
31.5%
中学部
136
67.3%
81
40.1%
87
43.1%
60
29.7%
高等部
222
47.1%
216
45.9%
174
36.9%
146
31.0%
その他
77
74.8%
57
55.3%
53
51.5%
28
27.2%
621
61.6%
472
46.8%
433
43.0%
307
30.5%
 
進路
可搬性
その他
 
 
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
 
 
総数 n=
973
234
24.0%
118
12.1%
25
2.6%
 
 
内訳
小学部
31
13.4%
31
13.4%
7
3.0%
 
 
中学部
47
23.3%
26
12.9%
3
1.5%
 
 
高等部
143
30.4%
56
11.9%
12
2.5%
 
 
その他
17
16.5%
10
9.7%
4
3.9%
 
 
238
23.6%
123
12.2%
26
2.6%
 
 

図7.13 教員が重視している視機能以外の要因
表7.13 教員が重視している視機能以外の要因を棒グラフにしたもの

図7.13 教員が重視している視機能以外の要因

(6)指導の際の他機関等の協力

 「他の教員」が754人と最も多く、次に「眼科」が178人と続いた(表7.14、図7.14)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.14 指導の際の他機関等の協力

 
他の教員
眼科
教育相談施設
リハビリセンター
その他
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
754
77.5%
178
18.3%
56
5.8%
45
4.6%
52
5.3%
内訳
小学部
191
82.3%
61
26.3%
14
6.0%
14
6.0%
15
6.5%
中学部
177
87.6%
33
16.3%
12
5.9%
6
3.0%
6
3.0%
高等部
341
72.4%
65
13.8%
21
4.5%
15
3.2%
29
6.2%
その他
74
71.8%
29
28.2%
10
9.7%
13
12.6%
3
2.9%
783
77.7%
188
18.7%
57
5.7%
48
4.8%
53
5.3%

図7.14 指導の際の他機関等の協力
表7.14 指導の際の他機関等の協力を棒グラフにしたもの

図7.14 指導の際の他機関等の協力

(7)選定・指導方法を学んだ経験

 「実践を通して学んだ」が592人と最も多く、「盲学校や教育委員会主催の研修会」が481人、「同僚等の自主的な勉強会」が443人であった(表7.15、図7.15)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.15 選定・指導方法を学んだ経験

 
実践を通して学んだ
盲学校や教育委員会主催の研修会
同僚等との自主的な勉強会
大学や研究所主催の専門研修・公開講座
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
592
60.8%
481
49.4%
443
45.5%
279
28.7%
内訳
小学部
157
67.7%
111
47.8%
127
54.7%
97
41.8%
中学部
125
61.9%
110
54.5%
103
51.0%
58
28.7%
高等部
262
55.6%
221
46.9%
184
39.1%
105
22.3%
その他
72
69.9%
59
57.3%
51
49.5%
34
33.0%
616
61.1%
501
49.7%
465
46.1%
294
29.2%
 
書籍で独学
全く学んだことはない
その他
   
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
   
総数 n=
973
208
21.4%
97
10.0%
44
4.5%
   
内訳
小学部
69
29.7%
13
5.6%
9
3.9%
   
中学部
47
23.3%
16
7.9%
7
3.5%
   
高等部
70
14.9%
65
13.8%
22
4.7%
   
その他
32
31.1%
4
3.9%
9
8.7%
   
218
21.6%
98
9.7%
47
4.7%
   

図7.15 選定・指導方法を学んだ経験
表7.15 選定・指導方法を学んだ経験を棒グラフにしたもの

図7.15 選定・指導方法を学んだ経験

(8)選定や指導の知識・技術の向上に関して

 選定や指導の知識・技術をさらに向上させたいと回答した教員が877人と多かった(表7.16、図7.16)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.16 選定や指導の知識・技術の向上に関して

 
向上させたい
向上させる必要はない
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
877
90.1%
31
3.2%
65
6.7%
内訳
小学部
215
92.7%
3
1.3%
14
6.0%
中学部
189
93.6%
2
1.0%
11
5.4%
高等部
409
86.8%
25
5.3%
37
7.9%
その他
96
93.2%
1
1.0%
6
5.8%
909
90.2%
31
3.1%
68
6.7%

図7.16 選定や指導の知識・技術の向上に関して
表7.16 選定や指導の知識・技術の向上に関してを棒グラフにしたもの

図7.16 選定や指導の知識・技術の向上に関して

(9)さらに知りたい知識・技術の内容

 「視力・視野等の視機能評価法」が515人と最も多く、次いで「PCの拡大ソフトや音声化ソフトの操作法」が487人、「PCを用いた拡大教科書・拡大教材の作成法」が472人、「弱視レンズ等の拡大補助具の選定法」が440人と続いた(表7.17、図7.17)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験があると回答した者に対する割合である。

表7.17 さらに知りたい知識・技術の内容

 
視力・視野等の視機能
評価法
PCの拡大ソフトや
音声化ソフトの操作法
PCを用いた拡大教科書
・拡大教材の作成法
弱視レンズ等の拡大補助具の選定法
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
515
52.9%
487
50.1%
472
48.5%
440
45.2%
内訳
小学部
133
57.3%
118
50.9%
122
52.6%
121
52.2%
中学部
127
62.9%
104
51.5%
100
49.5%
100
49.5%
高等部
210
44.6%
237
50.3%
222
47.1%
182
38.6%
その他
65
63.1%
50
48.5%
52
50.5%
53
51.5%
535
53.1%
509
50.5%
496
49.2%
456
45.2%
 
MNREAD等の読書効率評価法
弱視レンズ等の拡大補助具の操作法
遮光眼鏡等のまぶしさを軽減する補助具の選定法
その他
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
973
399
41.0%
384
39.5%
292
30.0%
35
3.6%
内訳
小学部
105
45.3%
109
47.0%
72
31.0%
9
3.9%
中学部
90
44.6%
85
42.1%
60
29.7%
3
1.5%
高等部
172
36.5%
151
32.1%
136
28.9%
17
3.6%
その他
46
44.7%
54
52.4%
33
32.0%
9
8.7%
413
41.0%
399
39.6%
301
29.9%
38
3.8%

図7.17 さらに知りたい知識・技術の内容
表7.17 さらに知りたい知識・技術の内容を棒グラフにしたもの

図7.17 さらに知りたい知識・技術の内容

(10)自分で選定や指導を行っていない理由

 「選定・指導は他(別の人や機関)にまかせている」が345人、「(拡大教科書や補助具を必要とする幼児児童)生徒を担当したことが無い」が335人と多かった(表7.18、図7.18)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験がないと回答した者に対する割合である。

表7.18 自分で選定や指導を行っていない理由

 
選定・指導は
他にまかせる
生徒を担当した
ことが無い
選定・指導方法が
分からない
その他
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
843
345
40.9%
335
39.7%
124
14.7%
106
12.6%
内訳
小学部
40
21.2%
131
69.3%
20
10.6%
12
6.3%
中学部
73
44.0%
56
33.7%
30
18.1%
18
10.8%
高等部
223
53.1%
101
24.0%
68
16.2%
68
16.2%
その他
19
21.3%
58
65.2%
8
9.0%
9
10.1%
355
41.1%
346
40.0%
126
14.6%
107
12.4%

図7.18 自分で選定や指導を行っていない理由
表7.18 自分で選定や指導を行っていない理由を棒グラフにしたもの

図7.18 自分で選定や指導を行っていない理由

(11)選定・指導法の習得について

 選定・指導ができるようになりたいと回答した教員が693人であった(表7.19、図7.19)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験がないと回答した者に対する割合である。

表7.19 選定・指導法の習得について

 
習得したい
習得する必要はない
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
843
693
82.2%
105
12.5%
45
5.3%
内訳
小学部
169
89.4%
10
5.3%
10
5.3%
中学部
146
88.0%
15
9.0%
5
3.0%
高等部
319
76.0%
77
18.3%
24
5.7%
その他
79
88.8%
4
4.5%
6
6.7%
713
82.5%
106
12.3%
45
5.2%

図7.19 選定・指導法の習得について
表7.19 選定・指導法の習得についてを棒グラフにしたもの

図7.19 選定・指導法の習得について

(12)選定・指導の知識・技術を得るために望む方法

 「研修を受けたい」が467人と最も多く、「(授業研究会等実際の)指導場面が見たい」が288人と続いた(表7.20、図7.20)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験がないと回答した者に対する割合である。

表7.20 選定・指導の知識・技術を得るために望む方法

 
研修を受けたい
指導場面を見たい
教材が欲しい
その他
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
843
467
55.4%
288
34.2%
117
13.9%
25
3.0%
内訳
小学部
108
57.1%
78
41.3%
25
13.2%
6
3.2%
中学部
101
60.8%
51
30.7%
19
11.4%
2
1.2%
高等部
214
51.0%
128
30.5%
70
16.7%
17
4.0%
その他
56
62.9%
37
41.6%
9
10.1%
1
1.1%
479
55.4%
294
34.0%
123
14.2%
26
3.0%

図7.20 選定・指導の知識・技術を得るために望む方法
表7.20 選定・指導の知識・技術を得るために望む方法を棒グラフにしたもの

図7.20 選定・指導の知識・技術を得るために望む方法

(13)学校・家庭での学習においての指導

 学校、家庭いずれも「生徒の実態に合わせて自作の拡大教材を用意して指導」がもっとも多かった(表7.21、図7.21)。なお、表中の比率は、拡大教科書や補助具を使った教科指導の経験がないと回答した者に対する割合である。

表7.21 学校・家庭での学習においての指導

 
拡大教科書を
使うように指導
補助具を活用する
ように指導
生徒の実態に合わせて
自作の拡大教材を
用意して指導
その他
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
学校での学習において
523
28.3%
676
36.6%
829
44.9%
189
10.2%
家庭での学習において
382
20.7%
534
28.9%
839
45.4%
197
10.7%

図7.21 学校・家庭での学習においての指導
表7.21 学校・家庭での学習においての指導を棒グラフにしたもの

図7.21 学校・家庭での学習においての指導

   


7.3.4 拡大教科書に関する評価・要望について

(1)文部科学大臣による拡大教科書の標準規格(平成22年1月15日改正)

 「適切だと思う」が650人、「適切だと思わない」が201人で、適切だと思うと回答した教員が多かった(表7.22、図7.22)。

表7.22 拡大教科書の標準規格の妥当性について

 
適切だと思う
適切だと思わない
知らない
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
650
35.2%
201
10.9%
795
43.0%
内訳
小学部
162
38.2%
35
8.3%
167
39.4%
中学部
171
45.8%
27
7.2%
143
38.3%
高等部
279
30.7%
127
14.0%
424
46.7%
その他
66
33.0%
16
8.0%
81
40.5%
678
35.6%
205
10.8%
815
42.8%

図7.22 拡大教科書の標準規格の妥当性について
表7.22 拡大教科書の標準規格の妥当性についてを棒グラフにしたもの

図7.22 拡大教科書の標準規格の妥当性について

(2)教科書デジタルデータの高等学校等への提供(平成22年3月18日改正)の制度

 「適切だと思う」が927人、「適切だと思わない」が115人で、適切だと思うと回答した教員が多かった(表7.23、図7.23)。また適切だと思う理由としては、「高等学校は拡大教科書の供給が少ないので適切」が539人ともっとも多かった(表7.24、図7.24)。

表7.23 教科書デジタルデータの高等学校等への提供について

 
適切だと思う
適切だと思わない
知らない
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
927
50.2%
115
6.2%
622
33.7%
184
10.0%
内訳
小学部
184
43.4%
28
6.6%
158
37.3%
54
12.7%
中学部
186
49.9%
25
6.7%
134
35.9%
28
7.5%
高等部
514
56.6%
54
5.9%
272
30.0%
68
7.5%
その他
74
37.0%
13
6.5%
72
36.0%
41
20.5%
958
50.3%
120
6.3%
636
33.4%
191
10.0%

図7.23 教科書デジタルデータの高等学校等への提供について
表7.23 教科書デジタルデータの高等学校等への提供についてを棒グラフにしたもの

図7.23 教科書デジタルデータの高等学校等への提供について

表7.24 教科書デジタルデータの高等学校等への提供が適切(または不適切)だと思う理由

 
高等学校は拡大教科書の供給実績が少ないので
適切
デジタルデータを提供
されても拡大教科書を
作成できないので不適切
小中学校にも提供して欲しいので不適切
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
539
29.2%
75
4.1%
66
3.6%
1168
63.2%
内訳
小学部
100
23.6%
15
3.5%
20
4.7%
289
68.2%
中学部
110
29.5%
16
4.3%
17
4.6%
230
61.7%
高等部
308
33.9%
40
4.4%
20
2.2%
540
59.5%
その他
42
21.0%
6
3.0%
12
6.0%
140
70.0%
560
29.4%
77
4.0%
69
3.6%
1199
62.9%

図7.24 教科書デジタルデータの高等学校等への提供が適切(または不適切)だと思う理由
表7.24 教科書デジタルデータの高等学校等への提供が適切(または不適切)だと思う理由を棒グラフにしたもの

図7.24 教科書デジタルデータの高等学校等への提供が適切(または不適切)だと思う理由

(3)プリント等の自作教材について

 a. 自作教材の利用頻度

 「ほとんど毎回利用する」が747人、「ときどき利用する」が767人であった(表7.25、図7.25)。

表7.25 自作教材の利用頻度

 
ほとんど毎回利用する
ときどき利用する
ほとんど利用しない
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
747
40.4%
767
41.5%
165
8.9%
170
9.2%
内訳
小学部
153
36.1%
152
35.8%
56
13.2%
64
15.1%
中学部
150
40.2%
182
48.8%
25
6.7%
16
4.3%
高等部
406
44.7%
392
43.2%
58
6.4%
52
5.7%
その他
62
31.0%
68
34.0%
32
16.0%
38
19.0%
771
40.5%
794
41.7%
171
9.0%
170
8.9%

図7.25 自作教材の利用頻度
表7.25 自作教材の利用頻度を棒グラフにしたもの

図7.25 自作教材の利用頻度

 b. 自作教材の作成方法

 PCで自作教材を作成している教員が1520人と最も多かった(表7.26、図7.26)。

表7.26 自作教材の作成方法

 
手書き
PC
その他
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
266
14.4%
1520
82.3%
60
3.2%
2
0.1%
内訳
小学部
106
25.0%
301
71.0%
25
5.9%
0
0.0%
中学部
54
14.5%
332
89.0%
4
1.1%
0
0.0%
高等部
81
8.9%
809
89.1%
27
3.0%
0
0.0%
その他
38
19.0%
130
65.0%
5
2.5%
27
13.5%
279
14.6%
1572
82.5%
61
3.2%
0
0.0%

図7.25 自作教材の利用頻度
表7.25 自作教材の利用頻度を棒グラフにしたもの

図7.26 自作教材の作成方法

 c. 自作教材の判サイズ、文字サイズ、書体

 判サイズはA4が1194人、B4は306人であった(表7.27、図7.27)。文字サイズは21-22ポイントが514人と、書体はゴシック体が1170人ともっとも多かった(表7.28、表7.29、図7.28、図7.29)。

表7.27 自作教材の判サイズ

 
B5
A4
B4
その他
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
39
2.1%
1194
64.6%
306
16.6%
294
15.9%
15
0.8%
内訳
小学部
7
1.7%
225
53.1%
58
13.7%
50
11.8%
84
19.8%
中学部
5
1.3%
245
65.7%
66
17.7%
65
17.4%
0
0.0%
高等部
25
2.8%
660
72.7%
165
18.2%
170
18.7%
0
0.0%
その他
2
1.0%
97
48.5%
28
14.0%
20
10.0%
53
26.5%
39
2.0%
1227
64.4%
317
16.6%
305
16.0%
17
0.9%

図7.27 自作教材の判サイズ
表7.27 自作教材の判サイズを棒グラフにしたもの

図7.27 自作教材の判サイズ

表7.28 自作教材の文字サイズ

 
12pt以下
13-14pt
15-16pt
17-18pt
19-20pt
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
48
2.6%
76
4.1%
413
22.3%
313
16.9%
403
21.8%
内訳
小学部
7
1.7%
8
1.9%
20
4.7%
28
6.6%
43
10.1%
中学部
7
1.9%
13
3.5%
46
12.3%
61
16.4%
98
26.3%
高等部
32
3.5%
53
5.8%
326
35.9%
218
24.0%
251
27.6%
その他
3
1.5%
5
2.5%
31
15.5%
16
8.0%
24
12.0%
49
2.6%
79
4.1%
423
22.2%
323
17.0%
416
21.8%
 
21-22pt
23-24pt
25-26pt
27-28pt
29-30pt
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
514
27.8%
318
17.2%
227
12.3%
182
9.8%
127
6.9%
内訳
小学部
73
17.2%
61
14.4%
63
14.9%
53
12.5%
49
11.6%
中学部
119
31.9%
82
22.0%
56
15.0%
38
10.2%
22
5.9%
高等部
304
33.5%
166
18.3%
94
10.4%
76
8.4%
46
5.1%
その他
29
14.5%
18
9.0%
23
11.5%
24
12.0%
16
8.0%
525
27.6%
327
17.2%
236
12.4%
191
10.0%
133
7.0%
 
31-32pt
33-36pt
37-40pt
41-50pt
51-100pt
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
94
5.1%
101
5.5%
69
3.7%
51
2.8%
45
2.4%
内訳
小学部
33
7.8%
34
8.0%
29
6.8%
19
4.5%
20
4.7%
中学部
20
5.4%
24
6.4%
18
4.8%
13
3.5%
7
1.9%
高等部
37
4.1%
39
4.3%
20
2.2%
15
1.7%
15
1.7%
その他
9
4.5%
11
5.5%
6
3.0%
8
4.0%
8
4.0%
99
5.2%
108
5.7%
73
3.8%
55
2.9%
50
2.6%
 
100pt以上
その他
未回答
       
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
       
総数 n=
1848
17
0.9%
131
7.1%
404
21.9%
       
内訳
小学部
5
1.2%
34
8.0%
159
37.5%
       
中学部
5
1.3%
24
6.4%
56
15.0%
       
高等部
5
0.6%
63
6.9%
119
13.1%
       
その他
3
1.5%
15
7.5%
82
41.0%
       
18
0.9%
136
7.1%
416
21.8%
       

図7.28 自作教材の文字サイズ
表7.28 自作教材の文字サイズを棒グラフにしたもの

図7.28 自作教材の文字サイズ

表7.29 自作教材の書体

 
教科書体
明朝体
ゴシック体
その他
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
193
10.4%
171
9.3%
1170
63.3%
235
12.7%
79
4.3%
内訳
小学部
97
22.9%
12
2.8%
200
47.2%
38
9.0%
77
18.2%
中学部
32
8.6%
26
7.0%
270
72.4%
42
11.3%
3
0.8%
高等部
54
5.9%
126
13.9%
645
71.0%
143
15.7%
0
0.0%
その他
26
13.0%
9
4.5%
87
43.5%
19
9.5%
59
29.5%
209
11.0%
173
9.1%
1202
63.1%
242
12.7%
139
7.3%

図7.29 自作教材の書体
表7.29 自作教材の書体を棒グラフにしたもの

図7.29 自作教材の書体

(4)教科書発行者による拡大教科書の増加についての認知

 教科書発行者による拡大教科書が増えていることについて、「話は聞いたことがあるが具体的な数値までは把握していない」が1148人と最も多く、「関心を持ってホームページ等をチェックしているのでよく知っている」が233人、「知らない」が360人であった(表7.30、図7.30)。

表7.30 教科書発行者による拡大教科書の増加についての認知

 
よく知っている
具体的には
把握していない
知らない
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
233
12.6%
1148
62.1%
360
19.5%
107
5.8%
内訳
小学部
91
21.5%
232
54.7%
66
15.6%
35
8.3%
中学部
47
12.6%
228
61.1%
81
21.7%
17
4.6%
高等部
78
8.6%
608
67.0%
190
20.9%
32
3.5%
その他
32
16.0%
113
56.5%
32
16.0%
23
11.5%
248
13.0%
1181
62.0%
369
19.4%
107
5.6%

図7.30 教科書発行者による拡大教科書の増加についての認知
表7.30 教科書発行者による拡大教科書の増加についての認知を棒グラフにしたもの

図7.30 教科書発行者による拡大教科書の増加についての認知

(5)拡大教科書作成の代わりにボランティアに担当して欲しい取り組み

 これまでボランティアが供給していた拡大教科書が発行者から供給されるようになった結果、その拡大教科書をボランティアが作成する必要がなくなる可能性がある。その場合にボランティアに担当して欲しい取り組みについて、最も回答が多かったのが「教科書発行者が出していない教科書を担当して欲しい」であった。次に 「教科書発行者が出していない教科書を担当して欲しい」、「標準規格にないプライベートサービスを担当して欲しい」の回答が多かった(表7.31)。

表7.31 ボランティアに担当して欲しい事の順位

 
教科書発行者が出していない教科書を担当して欲しい
標準規格にないプライベートサービスを担当して欲しい
教科書発行者が出している教科書をもっと見やすくして欲しい
教科書以外の補助教材等を担当して欲しい
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
1位
487
26%
331
18%
210
11%
547
30%
2位
226
12%
225
12%
143
8%
314
17%
3位
161
9%
206
11%
154
8%
239
13%
4位
112
6%
174
9%
156
8%
151
8%
5位
103
6%
137
7%
160
9%
65
4%
6位
72
4%
88
5%
202
11%
35
2%
7位
 
 
 
 
5
0%
1
0%
NA
687
37%
687
37%
818
44%
496
27%
 
就学前の子供達のために絵本や漫画等を担当して欲しい
一般の書籍を担当して欲しい
その他
 
 
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
 
 
1位
163
9%
189
10%
38
2%
 
 
2位
160
9%
119
6%
1
0%
 
 
3位
172
9%
172
9%
2
0%
 
 
4位
178
10%
169
9%
2
0%
 
 
5位
263
14%
160
9%
1
0%
 
 
6位
155
8%
309
17%
1
0%
 
 
7位
3
0%
1
0%
61
3%
 
 
NA
754
41%
729
39%
1742
94%
 
 

(6)指導の際、ゴシック体で困ること

 「困ることは全くない」が814人と最も多く、「書き方指導の際に困る」と回答した教員が473人であった(表7.32、図7.31)。

表7.32 指導の際にゴシック体で困ること

 
困ることは全くない
書き方指導の際に
困る
その他
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
814
44.0%
473
25.6%
345
18.7%
216
11.7%
内訳
小学部
100
23.6%
186
43.9%
69
16.3%
69
16.3%
中学部
201
53.9%
99
26.5%
49
13.1%
24
6.4%
高等部
478
52.6%
151
16.6%
200
22.0%
79
8.7%
その他
58
29.0%
66
33.0%
33
16.5%
43
21.5%
837
43.9%
502
26.4%
351
18.4%
215
11.3%

図7.31 指導の際にゴシック体で困ること
表7.32 指導の際にゴシック体で困ることを棒グラフにしたもの

図7.31 指導の際にゴシック体で困ること

(7)新たに開発を望む書体

 新しい書体が開発できるとしたらどんな書体を望むか、について、「太字・教科書体」と回答した教員が最も多く831人であった。次いで「太字・ゴシック体」が334人、「太字・明朝体」が226人であった(表7.33、図7.32)。

表7.33 新たに開発を望む書体

 
太字・教科書体
太字・ゴシック体
太字・明朝体
その他
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
831
45.0%
334
18.1%
226
12.2%
208
11.3%
249
13.5%
内訳
小学部
247
58.3%
37
8.7%
21
5.0%
45
10.6%
74
17.5%
中学部
187
50.1%
73
19.6%
37
9.9%
22
5.9%
54
14.5%
高等部
337
37.1%
206
22.7%
161
17.7%
113
12.4%
91
10.0%
その他
99
49.5%
25
12.5%
11
5.5%
33
16.5%
32
16.0%
870
45.7%
341
17.9%
230
12.1%
213
11.2%
251
13.2%

図7.32 新たに開発を望む書体
表7.33 新たに開発を望む書体を棒グラフにしたもの

図7.32 新たに開発を望む書体

(8)拡大や音声化が出来るデジタル教科書について

 デジタル教科書に「賛成である」と回答した教員は1263人と、「反対」の25人よりも多かった。また「わからない」は449人であった(表7.34、図7.33)。

表7.34 デジタル教科書について

 
賛成
反対
わからない
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
1263
68.3%
25
1.4%
449
24.3%
111
6.0%
内訳
小学部
261
61.6%
5
1.2%
122
28.8%
36
8.5%
中学部
244
65.4%
8
2.1%
107
28.7%
14
3.8%
高等部
680
74.9%
11
1.2%
176
19.4%
41
4.5%
その他
117
58.5%
2
1.0%
60
30.0%
21
10.5%
1302
68.3%
26
1.4%
465
24.4%
112
5.9%

図7.33 デジタル教科書について
表7.34 デジタル教科書についてを棒グラフにしたもの

図7.33 デジタル教科書について

(9)拡大教科書に代えてデジタル教科書の活用について

 授業等でデジタル教科書を拡大教科書代わりに活用したいと回答した教員は、1129人と、「したくない」と回答した282人を上回った(表7.35、図7.34)。

表7.35 拡大教科書に代えてデジタル教科書の活用について

 
活用したい
したくない
未回答
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
回答者数
比率(%)
総数 n=
1848
1129
61.1%
282
15.3%
437
23.6%
内訳
小学部
225
53.1%
72
17.0%
127
30.0%
中学部
225
60.3%
61
16.4%
87
23.3%
高等部
607
66.9%
136
15.0%
165
18.2%
その他
102
51.0%
28
14.0%
70
35.0%
1159
60.8%
297
15.6%
449
23.6%

図7.34 拡大教科書に代えてデジタル教科書の活用について
表7.35 拡大教科書に代えてデジタル教科書の活用についてを棒グラフにしたもの

図7.34 拡大教科書に代えてデジタル教科書の活用について

(10)拡大教科書や補助具についての意見・要望

 拡大教科書や補助具についての意見・要望を自由回答で調査した。「拡大教科書のオーダーメイド性・個別化・多様化」や「教科書のデジタル化」、「拡大教科書の中身の改善」についての意見・要望が多く挙げられた(表7.36)。

表7.36 拡大教科書や補助具についての意見・要望

 
代表例
回答者数
1)
拡大教科書の
中身の改善
文字の白黒をはっきり、ページの通し番号が欲しい、レイアウトを工夫、図や絵はカラーにするなど生徒の楽しみを残す工夫、文字サイズや図の細部が小さい、(それとは逆に)文字サイズが大きいと視野が狭い生徒にとっては逆に見にくい、ゴシック体を望む、(それとは逆に)漢字が正確な形をしていないゴシック体は避ける
43
2)
拡大教科書
作成上の改善
重い、持ち運びで疲れる、軽量化を目指して欲しい、分冊にして欲しい、教科書が厚くて姿勢が悪くなる、耐久性が低い、リングとじは扱いにくく壊れやすい
22
3)
拡大教科書の
統一
一人一人の障害の程度に合わせるのは出版社の負担が大きくなったりと難しい、妥協も大事、字体や紙の色やフォントが異なり使いづらい、会社が競い合って作成する状況を避けられると良い、出版社によって版サイズが違うので統一して欲しい
8
4)
(3とは反対に)
拡大教科書のオーダーメイド制・個別化・多様化
当事者からのニーズやフィードバックを反映すべき、対応しきれない部分をボランティアがカバーする、中心暗転・ディスレクシア・学習障害への個別対応、生徒が学びやすい方法を選べると良い
53
5)
教科書の
デジタル化
iPadの活用、デジタル化を希望、一人一人のニーズに合わせられる、書き込めるデジタル教科書が良い、コストパフォーマンスが劇的に増加する
45
6)
(5とは反対に)
デジタル化
における不足
手間がかかって現場では難しいことが多い、自筆の読み書きが軽視されないようにしたい、デジタルに点字機能が不足している、点字離れを加速させないか心配、デジタル教科書をいつも使うことは出来ない、データと教科書はどちらも必要
10
7)
拡大教科書
の全種類作成
主要5教科以外では拡大が進んでいない、地図・資料集・音楽・家庭科・小1の教科書・幼児用の絵本・国家試験の出題内容の教材の拡大版作成
15
8)
補助具の
改善・作成
携帯拡大読書器の軽量化、ピント合わせと手ぶれ補正機能がついた拡大読書器、書きやすい書見台、スムーズにしゃべる音声、拡大教科書を使いやすい机、2種あるデイジーの統合、デジカメ機能を利用した補助具の開発
15
9)
社会全体への
啓蒙・普及
盲学校だけでなく社会全体や通常校や保護者への啓発が必要、一般社会の中でも障害のある生徒や高齢者が拡大教科書や補助具を使いやすい環境が必要、大きいポイント数の教科書が見えやすいと誤解されている、MNREAD-Jなどの検査を周知する必要
17
10)
生徒へのリテラシー・トレーニング
高等部以上では生徒に拡大教科書と補助具を併用させる、ルーペや単眼鏡が使用できないと困る、社会生活への適応のため、すべての書物が拡大されているわけではない
31
11)
教員へのリテラシー・トレーニング
拡大教科書や補助具選定の事例集が欲しい、自身の知識不足、補助具が指導できるようになりたい、初心者が参加できるような研修会を望む、一部の関心ある教員しか知識がない
30
12)
財政・法律等の
システム改善
拡大教科書や補助具は高いので経済的支援が必要、需要が増えれば安価になるのではないか、拡大教科書は無償が原則、選定の事務処理を簡素化、外国と比べると対応が遅れている、通常学級籍だと申請できない、スムーズな配布で年度始めに拡大教科書が揃うことを望む
38
13)
その他の
意見・要望
生徒の気持ちに配慮して欲しい、晴眼者と同じ学習環境を提供して欲しい、今回のアンケート自体の改善
25

   


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