2015年2月12日
第8回 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム
-- iPadは拡大教科書の代わりになるか? --
中野 泰志(慶應義塾大学)
我々は、弱視児童生徒用の拡大教科書に関する取り組みの一貫として、拡大教科書の問題点である可搬性・操作性を向上させることを目的にデジタル教科書に関する取り組みを行ってきました。文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校(視覚障害等)高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」(通称、教科書デジタル・データ・プロジェクト)では、アクセシブルなPDFを制作し、iPadに入れて弱視生徒に試用していただく取り組みを2年間実施してきました。また、iPadに標準搭載されている教科書閲覧アプリが、弱視生徒にとって必ずしも使いやすくないという意見に着目し、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課委託開発事業(学習上の支援機器等教材開発支援事業)「視覚障害のある児童生徒が授業場面で有効活用できる教科書・教材等閲覧アプリの開発--盲、弱視、晴眼の児童生徒が共に学べるUDアプリを目指して--」(通称、UDブラウザ・プロジェクト)を受託し、教科書や教材を閲覧するためのUDアプリの開発にも着手してきました。
本シンポジウムは、これまで私達が取り組んできた研究成果を報告させていただき、広くご意見等を伺うために企画いたしました。「アクセシブルPDFを用いたデジタル教科書」や「PDFとHTMLを組み合わせたハイブリッド型教科書・教材閲覧UDアプリ」もご体験いただけます。ぜひ、多くの方にご参加いただきたいと思います。
日時:2015年2月28日(土)
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プログラム:
- 第1部 教科書デジタルデータとUDブラウザ体験会
- 11時45分 開場
- 12時00分〜12時30分 開発したデジタル教科書(UDブラウザを含む)体験会
- 第2部 研究成果発表会
- 12時45分〜13時 開会挨拶
- 13時00分〜13時10分 大分県立盲学校(佐藤 英彦 先生)
- 13時10分〜13時20分 神奈川県立平塚ろう学校(一ノ 賢司 先生)
- 13時20分〜13時30分 長野県松本盲学校(小布施 康子 先生・高籏 美華 先生)
- 13時30分〜13時40分 横浜市立盲特別支援学校(勝田 真 先生)
- 13時40分〜13時50分 広島県立広島中央特別支援学校(戸野 吉浩 先生)
- 13時50分〜14時10分 質疑応答
- 14時10分〜14時20分 休憩
- 14時20分〜14時30分 宮城県立視覚支援学校(伊藤 有一 先生)
- 14時30分〜14時40分 大阪府立視覚支援学校(山本 一寿 先生)
- 14時40分〜14時50分 東京都立文京盲学校(富田 彩 先生・阪本 悠香 先生)
- 14時50分〜15時10分 質疑応答
- 15時10分〜15時15分 閉会挨拶
<参加申込>
- 定員は100名です。入場は無料です。
- 参加を希望される方は、「慶應義塾大学・中野泰志研究室」宛に、「拡大教科書シンポ参加希望」とお書きの上、メール(info@nakanoy.econ.keio.ac.jp)もしくはファックス(045-566-1374)でお申し込みください。なお、定員に達した場合には、お断りさせていただく場合がありますので、ご了承ください。
- 日吉駅からの誘導が必要な方は、参加申込の際にお問い合わせください。
<その他>
- お車でのご来場はできません(車いすユーザで、お車でのご来場が必要な場合には、ご連絡ください)。
- シンポジウムを開催する建物は古いため、多機能トイレがありません。多機能トイレをご利用の場合には、「来往舎」をご利用くださるようお願いいたします。
- 本シンポジウムは、文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校(視覚障害等)高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課委託開発事業「学習上の支援機器等教材開発支援事業」、文部科学省科学研究費基盤研究(B)「視覚障害者の高等教育における合理的配慮のための教科書デジタルデータ活用システム」(課題番号25285261)より研究費の補助を受けて実施いたします。
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