2015年2月12日

第8回 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム

弱視生徒に適した教科書デジタルデータの在り方

-- iPadは拡大教科書の代わりになるか? --

中野 泰志(慶應義塾大学)


 我々は、弱視児童生徒用の拡大教科書に関する取り組みの一貫として、拡大教科書の問題点である可搬性・操作性を向上させることを目的にデジタル教科書に関する取り組みを行ってきました。文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校(視覚障害等)高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」(通称、教科書デジタル・データ・プロジェクト)では、アクセシブルなPDFを制作し、iPadに入れて弱視生徒に試用していただく取り組みを2年間実施してきました。また、iPadに標準搭載されている教科書閲覧アプリが、弱視生徒にとって必ずしも使いやすくないという意見に着目し、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課委託開発事業(学習上の支援機器等教材開発支援事業)「視覚障害のある児童生徒が授業場面で有効活用できる教科書・教材等閲覧アプリの開発--盲、弱視、晴眼の児童生徒が共に学べるUDアプリを目指して--」(通称、UDブラウザ・プロジェクト)を受託し、教科書や教材を閲覧するためのUDアプリの開発にも着手してきました。

 本シンポジウムは、これまで私達が取り組んできた研究成果を報告させていただき、広くご意見等を伺うために企画いたしました。「アクセシブルPDFを用いたデジタル教科書」や「PDFとHTMLを組み合わせたハイブリッド型教科書・教材閲覧UDアプリ」もご体験いただけます。ぜひ、多くの方にご参加いただきたいと思います。



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