3.緊急時の対応について

 東日本大震災(2011年3月11日)の当日や緊急時の対応等について教えてください。


3.1 3月11日の地震発生時に居た場所はどこでしたか?

 表3.1.1に3月11日の地震発生時に回答者が居た場所を、表3.1.2に電力会社の管轄区域別にみた地震発生時に回答者が居た場所を示した。

 回答者が被災した場所が、家である場合が51.0%(639人)と最も多く、次いで家以外の建物内(学校、職場、スーパー、図書館等)が30.9%(387人)、他は10%未満であり、ほとんどが建物内にいたことが明らかとなった(表3.1.1)。電力会社の管轄区域別で大きな違いはなかった(表3.1.2)。

表3.1.1 東日本大震災時に居た場所

3月11日の地震発生時に居た場所はどこでしたか 件数 (全体)%
家に居た
639
51.0
家以外の建物内(学校、職場、スーパー、図書館等)に居た
387
30.9
移動中で外(道路、電車、バス等)に居た
79
6.3
その他
50
4.0
無回答
97
7.7
1252
100

表3.1.2 電力会社の管轄区域別にみた東日本大震災時に居た場所

北海道電力
東北電力
東京電力
北陸電力
中部電力
関西電力
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家に居た
16
43.2%
67
51.1%
212
51.2%
26
52.0%
82
52.9%
90
48.6%
家以外の建物内(学校、職場、スーパー、図書館等)に居た
12
32.4%
46
35.1%
131
31.6%
19
38.0%
48
31.0%
59
31.9%
移動中で外(道路、電車、バス等)に居た
1
2.7%
6
4.6%
37
8.9%
1
2.0%
12
7.7%
11
5.9%
その他
2
5.4%
5
3.8%
24
5.8%
0
0.0%
5
3.2%
7
3.8%
無回答
6
16.2%
7
5.3%
10
2.4%
4
8.0%
8
5.2%
18
9.7%
37
100.0%
131
100.0%
414
100.0%
50
100.0%
155
100.0%
185
100.0%

中国電力
四国電力
九州電力
沖縄電力
無回答
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家に居た
29
42.6%
38
61.3%
65
53.3%
3
37.5%
11
55.0%
639
51.0%
家以外の建物内(学校、職場、スーパー、図書館等)に居た
22
32.4%
9
14.5%
32
26.2%
3
37.5%
6
30.0%
387
30.9%
移動中で外(道路、電車、バス等)に居た
3
4.4%
2
3.2%
5
4.1%
0
0.0%
1
5.0%
79
6.3%
その他
2
2.9%
2
3.2%
3
2.5%
0
0.0%
0
0.0%
50
4.0%
無回答
12
17.6%
11
17.7%
17
13.9%
2
25.0%
2
10.0%
97
7.7%
68
100.0%
62
100.0%
122
100.0%
8
100.0%
20
100.0%
1252
100.0%

3.2 3月11日の地震発生後、帰宅困難になりましたか?

 表3.2.1に3月11日の地震発生後、帰宅困難になったかを、表3.2.2に電力会社の管轄区域別にみて地震発生後、帰宅困難になったかを示した。

 帰宅困難になった回答者は全体の11.7%(146人)、帰宅困難にならなかった回答者は73.1%(915人)であった(表3.2.1)。電飾会社の管轄区域別では、帰宅困難者になった回答者の割合は、東北電力(19.8%)と東京電力(24.2%)で特に多く、その他の区域は6%未満であった(表3.2.2)。

表3.2.1 帰宅困難の経験の有無

3月11日の地震発生後、帰宅困難になりましたか 件数 (全体)%
はい
146
11.7
いいえ
915
73.1
無回答
191
15.3
1252
100

表3.2.2 電力会社の管轄区域別にみた帰宅困難の経験の有無

 
北海道電力
東北電力
東京電力
北陸電力
中部電力
関西電力
人数
人数
人数
人数
人数
人数
はい
1
2.7%
26
19.8%
100
24.2%
0
0.0%
8
5.2%
6
3.2%
いいえ
28
75.7%
88
67.2%
270
65.2%
46
92.0%
131
84.5%
155
83.8%
無回答
8
21.6%
17
13.0%
44
10.6%
4
8.0%
16
10.3%
24
13.0%
37
100.0%
131
100.0%
414
100.0%
50
100.0%
155
100.0%
185
100.0%

中国電力
四国電力
九州電力
沖縄電力
無回答
人数
人数
人数
人数
人数
人数
はい
1
1.5%
1
1.6%
1
0.8%
0
0.0%
2
10.0%
146
11.7%
いいえ
50
73.5%
39
62.9%
93
76.2%
5
62.5%
10
50.0%
915
73.1%
無回答
17
25.0%
22
35.5%
28
23.0%
3
37.5%
8
40.0%
191
15.3%
68
100.0%
62
100.0%
122
100.0%
8
100.0%
20
100.0%
1252
100.0%

3.3 帰宅困難になった時、どのような対応をしましたか?

 表3.3.1に帰宅困難になった回答者が、どのような対応をしたかを、表3.3.2に電力会社の管轄区域別にみて帰宅困難になった回答者が、どのような対応をしたかを示した。

 「徒歩で帰った」が22.6%(33人)と最も多く、次いで「電車・バスが動くのを駅等で待った」と「会社・学校等の活動場所で宿泊した」が18.5%(27人)、「家族等に迎えに来てもらった」が17.8%(26人)で、ホテルや避難場所で過ごした回答者は少なかった(表3.3.1)。電力会社の管轄区域別、特に東北電力と東京電力では、区域ごとの大きな違いは見られなかった(表3.3.2)。

表3.3.1 帰宅困難時の対応[複数回答]

帰宅困難になった時、どのような対応をしましたか 件数 (全体)%
家族等に迎えに来てもらった
26
17.8
徒歩等で帰った
33
22.6
電車・バスが動くのを駅等で待った
27
18.5
小学校等の避難所で過ごした
3
2.1
会社・学校等の活動場所で宿泊した
27
18.5
ホテル等に宿泊した
9
6.2
その他
37
25.3
無回答
7
4.8
146
100

表3.3.2 電力会社の管轄区域別にみた帰宅困難時の対応[複数回答]

 
北海道電力
東北電力
東京電力
北陸電力
中部電力
関西電力
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家族等に迎えに来てもらった
0
0.0%
9
34.6%
14
14.0%
0
0.0%
2
25.0%
0
0.0%
徒歩等で帰った
0
0.0%
7
26.9%
22
22.0%
0
0.0%
0
0.0%
1
16.7%
電車・バスが動くのを駅等で待った
0
0.0%
3
11.5%
18
18.0%
0
0.0%
3
37.5%
2
33.3%
小学校等の避難所で過ごした
0
0.0%
2
7.7%
1
1.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
会社・学校等の活動場所で宿泊した
0
0.0%
4
15.4%
20
20.0%
0
0.0%
2
25.0%
0
0.0%
ホテル等に宿泊した
0
0.0%
2
7.7%
6
6.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
その他
1
100.0%
5
19.2%
28
28.0%
0
0.0%
1
12.5%
2
33.3%
無回答
0
0.0%
1
3.8%
3
3.0%
0
0.0%
1
12.5%
1
16.7%
1
100.0%
26
100.0%
100
100.0%
0
0.0%
8
100.0%
6
100.0%

中国電力
四国電力
九州電力
沖縄電力
無回答
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家族等に迎えに来てもらった
0
0.0%
1
100.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
26
17.8%
徒歩等で帰った
1
100.0%
1
100.0%
0
0.0%
0
0.0%
1
50.0%
33
22.6%
電車・バスが動くのを駅等で待った
0
0.0%
1
100.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
27
18.5%
小学校等の避難所で過ごした
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
3
2.1%
会社・学校等の活動場所で宿泊した
0
0.0%
1
100.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
27
18.5%
ホテル等に宿泊した
0
0.0%
0
0.0%
1
100.0%
0
0.0%
0
0.0%
9
6.2%
その他
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
37
25.3%
無回答
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
1
50.0%
7
4.8%
1
100.0%
1
100.0%
1
100.0%
0
0.0%
2
100.0%
146
100.0%

3.4 帰宅困難になった時、支援してくれたのは誰ですか?

 表3.4.1に帰宅困難になった回答者が誰に支援されたかを、表3.4.2に電力会社の管轄区域別にみて帰宅困難になった回答者が誰に支援されたかを示した。

 「友人・知人、同僚」が45.2%(66人)と最も多く、次いで「家族、親類」が32.2%(47人)、「支援は得なかった」が16.4%(24人)であった(表3.4.1)。電力会社の管轄区域別(主に東北電力と東京電力)では、東北電力は東京電力に比べ、全く知らない人からの支援が少なく、さらに、支援が得られなかった回答者も多いことが明らかとなった(表3.4.2)。

表3.4.1 帰宅困難時の支援者[複数回答]

帰宅困難になった時、支援してくれたのは誰ですか 件数 (全体)%
家族、親類
47
32.2
友人・知人、同僚
66
45.2
駅員、販売員など事業主
10
6.8
全く知らない人
13
8.9
支援は得なかった
24
16.4
その他
16
11.0
無回答
7
4.8
146
100

表3.4.2 電力会社の管轄区域別にみた帰宅困難時の支援者[複数回答]

北海道電力
東北電力
東京電力
北陸電力
中部電力
関西電力
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家族、親類
0
0.0%
9
34.6%
32
32.0%
0
0.0%
4
50.0%
1
16.7%
友人・知人、同僚
1
100.0%
12
46.2%
46
46.0%
0
0.0%
2
25.0%
1
16.7%
駅員、販売員など事業主
0
0.0%
1
3.8%
9
9.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
全く知らない人
0
0.0%
1
3.8%
12
12.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
支援は得なかった
0
0.0%
6
23.1%
13
13.0%
0
0.0%
1
12.5%
3
50.0%
その他
0
0.0%
2
7.7%
12
12.0%
0
0.0%
1
12.5%
1
16.7%
無回答
0
0.0%
1
3.8%
5
5.0%
0
0.0%
1
12.5%
0
0.0%
1
100.0%
26
100.0%
100
100.0%
0
0.0%
8
100.0%
6
100.0%

中国電力
四国電力
九州電力
沖縄電力
無回答
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家族、親類
0
0.0%
1
100.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
47
32.2%
友人・知人、同僚
1
100.0%
1
100.0%
1
100.0%
0
0.0%
1
50.0%
66
45.2%
駅員、販売員など事業主
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
10
6.8%
全く知らない人
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
13
8.9%
支援は得なかった
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
1
50.0%
24
16.4%
その他
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
16
11.0%
無回答
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
7
4.8%
1
100.0%
1
100.0%
1
100.0%
0
0.0%
2
100.0%
146
100.0%

3.5 帰宅困難になって大変だったこと等を教えてください。

 3.5に帰宅困難になって大変だったことを示した。

 健常者に比べて情報が得られないという意見が多く見られた。携帯電話が使えなくなったことで困るという意見も多く、その理由としては、情報収集、安否の確認、救助(援助)の要請や帰宅経路の検索などが挙げられていた。

 人的な支援を得られたかという点では、職場など、知っている人のいる場所で被災した回答者は、同僚などの助けを得ることができ、知らない人ばかりの場合でも、周囲の人に助けられて移動ができていた。その他、交通機関の麻痺、食糧調達、宿泊場所の確保などが困難であったことが挙げられていた。徒歩での帰宅を想定した災害訓練は行われていたが、障害者は対象外であり、実際に被災した際の障害者の避難や帰宅への対策が不十分であることも挙げられていた。

(記述)

3.6 東日本大震災後、緊急時の対応をどう考えていますか?

 表3.6.1に東日本大震災後、緊急時の対応をどのように考えているかを、表3.6.2に電力会社の管轄区域別にみて東日本大震災後、緊急時の対応をどのように考えているかを示した。

 「懐中電灯等の明りを確保する手段を用意した」が49.0%(614人)と最も多く、次いで「ラジオ等情報入手の手段を用意した」が47.1%(590人)、「家族・知人などと緊急時の集合場所・対応について話し合った」が39.1%(489人)、「食糧・水・医薬品等入手できない場合を想定して用意した」が36.7%(460人)となった(表3.6.1)。電力会社の管轄区域別では、区域によって行った対応が異なっていた。北海道電力・東京電力・中部電力・関西電力・四国電力・沖縄電力では、「懐中電灯等の明りを確保する手段を用意した」が最も多かった。東北電力・中部電力・九州電力・沖縄電力では、「ラジオ等情報入手の手段を用意した」が最も多かった(中部電力及び沖縄電力は同数)。北陸電力は「家族・知人などと緊急時の集合場所・対応について話し合った」が最も多く、中国電力は「特に何もしていない」が最も多かった(表3.6.2)。

表3.6.1 緊急時の対応方針[複数回答]

東日本大震災後、緊急時の対応をどう考えていますか 件数 (全体)%
家族・知人などと緊急時の集合場所・対応について話し合った
489
39.1
要援護者登録をした
188
15.0
災害伝言ダイヤルの使い方を確認した
185
14.8
避難経路・場所を確認した
291
23.2
避難訓練に参加した
110
8.8
助けを呼ぶ手段(笛・ブザー等)を用意した
229
18.3
ラジオ等情報入手の手段を用意した
590
47.1
懐中電灯等の明かりを確保する手段を用意した
614
49.0
食糧・水・医薬品等入手できない場合を想定して用意した
460
36.7
白杖を持ち歩くようになった
204
16.3
特に何もしていない
196
15.7
その他
55
4.4
無回答
112
8.9
1252
100

表3.6.2 電力会社の管轄区域別にみた緊急時の対応方針[複数回答]

 
北海道電力
東北電力
東京電力
北陸電力
中部電力
関西電力
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家族・知人などと緊急時の集合場所・対応について話し合った
13
35.1%
56
42.7%
181
43.7%
26
52.0%
74
47.7%
55
29.7%
要援護者登録をした
3
8.1%
25
19.1%
59
14.3%
6
12.0%
35
22.6%
26
14.1%
災害伝言ダイヤルの使い方を確認した
7
18.9%
17
13.0%
75
18.1%
6
12.0%
34
21.9%
18
9.7%
避難経路・場所を確認した
10
27.0%
36
27.5%
97
23.4%
12
24.0%
46
29.7%
39
21.1%
避難訓練に参加した
1
2.7%
14
10.7%
30
7.2%
12
24.0%
22
14.2%
11
5.9%
助けを呼ぶ手段(笛・ブザー等)を用意した
4
10.8%
22
16.8%
96
23.2%
9
18.0%
42
27.1%
26
14.1%
ラジオ等情報入手の手段を用意した
15
40.5%
83
63.4%
229
55.3%
25
50.0%
78
50.3%
68
36.8%
懐中電灯等の明かりを確保する手段を用意した
21
56.8%
73
55.7%
247
59.7%
21
42.0%
78
50.3%
86
46.5%
食糧・水・医薬品等入手できない場合を想定して用意した
10
27.0%
56
42.7%
199
48.1%
9
18.0%
69
44.5%
68
36.8%
白杖を持ち歩くようになった
4
10.8%
12
9.2%
81
19.6%
12
24.0%
32
20.6%
35
18.9%
特に何もしていない
3
8.1%
10
7.6%
50
12.1%
5
10.0%
21
13.5%
38
20.5%
その他
3
8.1%
6
4.6%
19
4.6%
1
2.0%
4
2.6%
6
3.2%
無回答
4
10.8%
8
6.1%
18
4.3%
4
8.0%
10
6.5%
20
10.8%
37
100.0%
131
100.0%
414
100.0%
50
100.0%
155
100.0%
185
100.0%

中国電力
四国電力
九州電力
沖縄電力
無回答
人数
人数
人数
人数
人数
人数
家族・知人などと緊急時の集合場所・対応について話し合った
20
29.4%
18
29.0%
40
32.8%
1
12.5%
5
25.0%
489
39.1%
要援護者登録をした
7
10.3%
7
11.3%
17
13.9%
1
12.5%
2
10.0%
188
15.0%
災害伝言ダイヤルの使い方を確認した
7
10.3%
6
9.7%
13
10.7%
1
12.5%
1
5.0%
185
14.8%
避難経路・場所を確認した
10
14.7%
10
16.1%
28
23.0%
1
12.5%
2
10.0%
291
23.2%
避難訓練に参加した
3
4.4%
7
11.3%
9
7.4%
1
12.5%
0
0.0%
110
8.8%
助けを呼ぶ手段(笛・ブザー等)を用意した
5
7.4%
12
19.4%
11
9.0%
2
25.0%
0
0.0%
229
18.3%
ラジオ等情報入手の手段を用意した
14
20.6%
20
32.3%
48
39.3%
4
50.0%
6
30.0%
590
47.1%
懐中電灯等の明かりを確保する手段を用意した
18
26.5%
22
35.5%
37
30.3%
4
50.0%
7
35.0%
614
49.0%
食糧・水・医薬品等入手できない場合を想定して用意した
5
7.4%
20
32.3%
17
13.9%
2
25.0%
5
25.0%
460
36.7%
白杖を持ち歩くようになった
5
7.4%
5
8.1%
14
11.5%
2
25.0%
2
10.0%
204
16.3%
特に何もしていない
24
35.3%
10
16.1%
27
22.1%
2
25.0%
6
30.0%
196
15.7%
その他
7
10.3%
3
4.8%
6
4.9%
0
0.0%
0
0.0%
55
4.4%
無回答
12
17.6%
15
24.2%
18
14.8%
2
25.0%
1
5.0%
112
8.9%
68
100.0%
62
100.0%
122
100.0%
8
100.0%
20
100.0%
1252
100.0%

3.7 緊急時、どのような人的支援が必要だと思いますか?

 3.7に緊急時にどのような人的支援が必要だと思っているかを示した。

 人的支援としては、避難時の誘導支援に関する記述が最も多く見られた。障害の度合いによって、必要となる支援に違いはあるものの、多くの回答者が周囲の状況を把握することが様々な理由で困難である場合が多く、緊急時に避難所までの正確な情報の伝達と、移動支援を望んでいることが分かった。支援者としては、家族が最も選ばれており、民生委員等の回答者が持つ障害に関する知識を有する人からの支援も多くの回答者が望んでいることが明らかとなった。

 緊急時の支援を求めるためにも、近隣との交流を積極的に行うべきだという意見も多く見られた。さらに、公的機関による要援護者の所在把握を徹底し、有事の際の支援体制・マニュアルを作成した上で、必要に応じて自衛隊や公務員による、的確な介助・支援を望む意見も多く見られた。

(記述)

3.8 緊急時、人的支援以外でどのような設備や目印があれば情報入手でき、安全な場所に移動できますか? 駅にいる場合等、具体的な場面を想定して回答ください。

 3.8に、緊急時に避難するために、人的支援以外でどのような目印や設備等が必要とされているかを示した。

 緊急避難の際の誘導支援として、音声による正確な情報提示を求める記述が最も多く見られた。視覚的な誘導支援でも避難が可能な場合もあるが、多くの回答者は、視覚的な誘導支援だけでは緊急時の避難に不安を感じていることが分かった。また、緊急時の連絡・通信手段のとして、携帯電話の不通改善や公衆電話の設置箇所の増加、防災無線などの活用を求める記述も多く見られた。その他、点字ブロックや誘導鈴などの非視覚的な誘導支援設備の不備改善や、設置箇所の増加を求める声や、情報収集源として、ラジオの活用を強く求める声も多く見られた。

(記述)

3.9 緊急時に関する不安やご意見等があれば、教えてください。

 3.9に緊急時に関する不安や意見を示した。

 緊急時の安全を確保するまでの避難に関する記述が最も多く、歩道の整備不良や落下物・障害物、避難所までの正確な避難経路の把握、避難時に介助・補助を受けられるのかどうか等、様々な点に不安を感じていることが明らかとなった。また、他の項目でも触れている通り、情報収集への不安や、障害への不理解への不安、避難所での生活に関する不安なども多かった。他にも、夜間に発生する災害への不安も多く、夜間に発生する災害の場合は諦めるなどの悲観的・絶望的意見も多く見られた。また、要援護者登録に関する、疑問点や不安をあげる意見も見られた。

(記述)


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