計量経済学概論 〔秋学期〕(99学則)
計量経済学基礎論〔秋学期〕(95学則)
「経済分析における統計的方法」


河井 啓希

 計量経済学(Econometrics )とは、観察可能な経済データからその資料の発生メカニズムを経済理論にもとづいて推測する方法を示すものである。一般に経済分析に登場するデータは自然科学のように条件をよくコントロールされた実験データではないため、経済分析固有の統計的問題がおこりうる。この授業では、統計学で学んだ知識を確認しながら、経済分析固有の問題を実例を交えて紹介していく。講義では以下のトピックスをとりあげる予定である。

1.計量経済学とは何か

2.相関係数と回帰分析:相関係数、単回帰、重回帰

3.回帰分析の統計的性質:ガウスマルコフの定理、F 検定、最尤法

4.見せかけの法則とモデルの自律度:自律度、識別可能性、実験計画

5.変量誤差と同時方程式バイアス:操作変数法、2段階最小2乗法

 授業では複雑な数式の展開は避け、図やグラフなどを用いて直感的に理解できるようにする。また統計解析のためのツールとしてTSP を用いた実習を行う。成績評価はレポート(30%)と学期末試験(70%)にもとづいて行う。

教科書:
浅野 皙・中村二朗『計量経済学』有斐閣

参考書:
山本 拓『計量経済学』新世社
蓑谷千鳳彦『計量経済学(第3版)』東洋経済


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