研 究 会


助教授 田中 辰雄

 情報通信産業を主として実証的に分析する。情報通信産業は,電話会社の分解,インターネットの急成長,シリコンバレーの隆盛など急激な変化が続いている分野である。ここ10年の日本経済衰退の一因は情報通信産業にあり,この意味からも重要な産業である。それにもかかわらず分析例は少ない。経済理論の面から見ると,情報通信産業では技術革新が非常に早い,ネットワークの外部性が働きやすい,費用逓減が起こりやすいなどの特徴があり,標準的理論が当てはまりにくい。実証的分析も,観察される現象がここ数年であるためデータが取りにくく,まだ十分になされていない。逆に言えば既存の研究例が少ない分,自分の頭で考えて仮説を考えることができる。特に,インターネットに関する個別知識などでは学生の方が先生より優る面もあるわけで,意欲的な学生の参加を期待したい。
 本研究会では理論の勉強を行いつつも,実証をメインにすえる。データの収集は既存のデータベースが存在しないので,データの収集自体が仕事であり,国会図書館や業界団体,web 上の資料などから自分で集めることになる。その作業を厭わない人を歓迎する。なお,研究会参加者は春学期に開講される半期の私の演習もとることが望ましい。


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