研 究 会


助教授 石橋 孝次

 市場メカニズムの機能は厚生経済学の第1基本定理に集約されるが,同時に限界もあることはよく知られている。個別経済主体の価格支配力や不確実性・情報の非対称性など様々な理由があるが,現実の経済が健全に機能するには,政府による適切な政策介入に加えて組織や制度による資源配分が市場メカニズムを補完することが必要である。本研究会では,とりわけ産業組織論・企業理論という応用ミクロ理論を中心に,現代企業の行動とその評価および組織や制度の経済的機能についての研究を主な目的とする。そのために,伝統的な均衡分析を学ぶことと同時に,現代ミクロ経済学の主要な分析用具であるゲーム理論および契約理論の基礎を習得することが求められる。
 春学期には主として日本語による文献を用いて基礎的学習にウェイトをおき,秋学期には専門的な英語論文などを用いる。卒業論文のテーマについては幅広く許容するが,それに至る段階で,理論分析の能力を養成することと同時に現実の経済問題をふまえた適切な問題意識を養うことを求める。


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