研 究 会
経済活動は空間的な拡がりと関係を持ち,時間とともに変化して行く。情報技術が発展して,デジタルエコノミーが出現しても,この事に変わりがないばかりか,むしろ,経済活動における時間と空間のもっている意味がますます重要なものとして意識されてきている。本研究会は,変化の著しい現代の経済の動きと今後の動向について,経済地理学的な観点から,研究を行おうとするものである。経済学においては空間的な次元は,理論化の要請から時として捨象されてきたが,グローバル経済の進展の中で,空間的,地理的な視点の重要性が急速に増大してきている。世界経済が,各国の国民経済の総和であった「幸せな時代」は,過ぎ去ってしまったといえよう。
空間的ならびに地理学的視点とは,一つには,概念的な枠組みの問題であり,そしてまた,同時に,それは,現実を捉える時に用いられる感性の在り様でもある。そこで,本研究会では,一方において,経済地理学の基礎的な理論を学びながら,同時に,フィールドワークや地図データ分析を通じて,地理学的な感性を磨いてゆこうとするものである。ちょうど,建築家が,構造計算や材質の勉強をするのと同時に,空間におけるデザインの感覚と感性を磨いてゆくように,経済地理学は,産業や企業,そしてその空間的な展開である都市や地域を,その構造とともに,そのあるべき姿についてデザインを試みるものである。4年生は卒論研究を中心に,そして,3年生は共同研究,フィールドワーク,文献研究を行う。
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