研 究 会
昨年の経済白書は明治以来の経済政策を展望しているが,これは経済白書として極めて異例である。その背景には戦後の統制的経済システムの下での右肩上りの成功体験がもはや通用しなくなったことを踏まえ,身近な組織から企業組織そして国家組織にいたるまで,組織の役割やそこに所属する個人のあり方そのものが問い直されている。そこでは個人の責任とインセンティブの重視,市場機能重視の方向への転換が大きなテーマとなっている。しかし政策の方向は示されても,ことその実施となるとしがらみに阻まれてなかなか進捗しなかったが,日本経済の格付けが低下するに至り改革は待ったなしである。
本ゼミでは,これら政策のあり方について,理論,実態両面から関連の文献に当たり,研究発表形式で授業を進めてゆく。また,サブゼミ単位で論文を作成し,研究会の内外で討論を進める。研究に必要な基本知識は,経済政策学・ミクロ・マクロ経済学であり,必要に応じて財政・金融,企業・労働,公共選択論等の各分野に探求の手を伸ばす。ゼミの実際の進め方としては,このように大きな目で経済を捉えつつも,研究範囲をより絞りながら,学期始めに提示される特定のテーマに焦点を合わせ,関連する文献を選んで,調査,研究,論文作成,発表,討論を行う。
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