専門外国書講読(英)
ニコラス・バーの『福祉国家の経済学』を輪読する。この本は,現在,第3版まで出されている名著で,福祉国家について,歴史的な背景から始まり,社会正義や国家に関する政治理論,福祉国家を理解する上で不可欠な経済理論,厚生や貧困の定義とその計測の困難性,そして個別の制度(老齢,失業,障害給付,無拠出給付,医療,教育,住宅)について,体系的に解説している。また,介護や,医療保険や生命保険への遺伝子スクリーニングの影響などの新しいトピックもカバーされている。主なメッセージは,どのような分配上の目的を持っていようと,福祉国家「も」,ある重要な効率性という機能を持ち合わせていることである。数式の展開も一部に若干あるが,すべて平易な言葉によって解説されているので,社会保障に関心のある学生ならば何ら問題がないだろう。
Nicholas Barr (1998) The Economics of the Welfare State (Third Edition)ペーパーバック有り
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