専門外国書講読(英)


教授 倉沢 愛子

 開発体制下で変わりゆくジャカルタのカンポン(庶民の集落)の姿を,綿密なフィールド・リサーチに基づいてオーストラリアの女性研究者がまとめた著作を読みながら,開発による社会の変容についてともに考えることがこの講義の狙いである。
 近年東南アジア諸国はいずれも,外貨を導入し,急激な開発優先政策を実施している。工業化が進み,首都圏の中心部には高層ビルが立ち並び,近代都市が創出されているが,その一方で,庶民が住む昔ながらの集落(カンポンと呼ばれる)は,状況が改善されるどころか,反対にさまざまな歪みの犠牲となり庶民の生活は悪化しつつある。講義では,単に英文を和訳するだけでなく,ビデオ,写真なども交えて,開発が生み出したさまざまな問題について考え,討論してゆきたい。事前に倉沢愛子著『ジャカルタ路地裏フィールド・ノート』中央公論新社2001年4月を読んでおくことが望ましい。


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