中小企業金融論(信金中央金庫寄附講座)
近年,わが国の中小企業金融を取り巻く環境は,大きく変化している。自己資金や銀行借入に依存せざるを得ない中小企業は,地価下落と景気低迷により,銀行借入が厳しくなっていると言われる。
中小企業への融資を専門に行っている信用金庫が,金融環境の変化の中で,どのような融資審査・資金運用を行っているのか,北海道から沖縄に至るさまざまな地域での融資活動はどのように実施されているか,大手企業との関係はどのように変化しているのかなど,現場の専門家を招いて講義をお願いし,「生の声」を勉強してもらいたい。さらに,中小企業が,わが国の各地域でどのような活動を行っているのか,金融機関と中小企業との関係は,中小企業の側から見ると,どのように変化しているのか,その現状の講義をお願いする。また,各地の個別信用金庫では,海外市場や有価証券投資にはそれほど精通していないため,信用金庫の運用をまとめて行う中央組織の形態のメリット・デメリットについても講義を実施する。後期には,アジアの中小企業金融について,タイ・インドネシア・中国・韓国など例を学び,日本との比較を行う予定。
講義は,毎回ノートの提出を求める。3年生は,前期・後期ともに2/3以上の出席が必要。4年生は,後期2/3以上の出席が必要。講師はすべて予定。
- (1)日本の中小企業全体の特徴(吉野直行・渡辺幸男)
- (2)中小企業の金融の構造(信金中央金庫副理事長)
- (3)日本の金融監督行政(もと金融監督庁長官)
- (4)信用金庫の融資活動(信金理事長)
- (5)都市銀行の中小企業金融(みずほ銀行頭取)
- (6)中小企業金融機関の検査監督(金融庁)
- (7)わが国の中小企業政策(経済産業省)
- (8)アジアの中小企業(国際協力銀行)
- (9)タイの中小企業金融(タイ中央銀行)
- (10)インドネシアの中小企業金融(インドネシア中央銀行)
- (11)中国の金融市場と中小企業(東京三菱銀行)
- (12)資金の借手としての中小企業(中小企業数社の社長)
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