演 習(秋学期集中)
沿海地域の都市部だけをみて中国という巨大地域を理解することはできない。この演習では経済
発展と社会変動という側面から中国の農村について研究する。解放前・毛沢東時代・改革開放以後
と続く間,何が変わり,何が変わらなかったのか,また,毛沢東時代の計画経済の制度は改革開放以後の中国農村にどのように影響を与え,そして改革開放以後の農村がどのように変わろうとしているのかを考察するのが,この授業の目的である。
まず現代中国経済における農村の位置を確認した後,素材として三谷孝ほか著『村から中国を読む華北農村五十年史』(青木書店,2000年)を輪読する。視覚的理解を深めるために,時折ビデオを使用する。前掲書を読み終えた後,天児慧・菱田雅晴編『深層の中国社会』(頸草書房,2000年)所収のいくつかの論文により,中国農村における統治の問題ならびに経済構造の変化について考察をすすめる。必要に応じて,その他の文献も参照する(たとえば現代中国農村に関する膨大な現地調査の成果を蓄積している石田浩氏の研究が,大学図書館にも所蔵されている。『村から中国を読む』の巻末の参考文献一覧も参考にされたい)。
評価は輪読の際の報告内容,授業への参加姿勢,小レポートの内容によって決定する。
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