演 習


専任講師 大平 哲
専任講師 駒形 哲哉

 発展途上国・地域の開発は,単に純粋な開発経済論や国際経済理論だけに依拠して考えることはできない。地政学的・歴史的な諸関係をはじめ,先行発展地域とのさまざまな関わりを考慮にいれた分析が不可欠であると考えられる。これは地域の開発をめぐる「自立した発展とは何か」「それは如何にすれば可能となるのか(あるいは如何に不可能なのか)」を模索する視点とつながってくる。
 そこで今年度は,まず春学期には,政治経済学における先行研究としてアミン,ウォーラースティンなどの「従属理論」の視点をその正否の両面から検討する。必要に応じてその他の理論も参照する。フレームワークをある程度共有したうえで,秋学期には,諸地域をめぐる開発の具体的問題を,履修者と担当者とが互いに事例を持ち寄って考察し議論することにしたい。
 なお,大平は途上国における開発と援助との関係ならびに沖縄の開発問題を具体的事例として念頭に置いており,駒形は開発手段としての現代社会主義の歴史的意味ならびに中国の地域発展の問題について考えている。初回の授業で進行方法について,さらに詳細な説明をおこなうが,通年で議論に参加する意思のある諸君の履修を望んでいる。
http://www.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/enshu02
もあわせて参照されたい。


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