演 習


助教授 赤林 英夫
専任講師 山田 篤裕

 個票データ(いわゆる個人あるいは企業を対象としたアンケート調査のデータ)の分析技術は,経済学を学ぶ者だけでなく,マーケティング,広告,教育,医療などの専門家にとっても,必須の知識になりつつあります。この演習の主たる目的は,スプレッドシートや統計ソフトウェアを用いて,ある程度高度なテクニックを使った個票データの分析ができるようになることです。
 受講者は,情報処理,統計学及び初級ミクロ経済学を履修済みであることが理想ですが,何か問題意識を持って参加する場合にはその限りではありません。
 春学期には,家計の理論や計量経済学の基本的ツールの講義を必要に応じて行い,受講者には適宜,課題をこなしてもらいます。秋学期には,実際に個票データを用いて各自分析を行い口頭発表及びレポートの提出をしてもらいます。とりあえず使用可能なデータとテーマとして,世界銀行が収集している発展途上国の個票データを用いて,発展途上国での貧困の諸相(所得,就学率,幼児死亡率等の,家族構成,性別,民族,政策との関係)を探ることを考えていますが,各自関心のある研究テーマに沿って他の使用可能なデータを用いることもできます。また,受講人数が多ければ,実際にアンケート調査をクラス内で行い,そのデータを入力・分析することも考えています。
 具体的な統計の信憑性を疑ってかかることはなかなか難しいのですが,この演習を通じて,どのように疑えばよいのか,また,そもそもデータを集めるときにどのようなバイアスがかかっているのか,といった事についても深く考える習慣が身につくことと思います。


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