地球環境問題と企業


教授 山口 光恒

 近年地球環境問題が経済成長に対する制約要因として注目を集めている。環境問題への対処の主体は政府,地方自治体,企業,消費者,即ち社会の全構成員で,しかもグローバルな対応が求められている。本講座では地球環境問題の本質について説明した後,企業,政府,消費者の順に各主体と環境の関係を述べる。次いで,日本,米国,欧州,アジアの最新の動向を解説し,つづいて国際的にもっともホットな問題である地球温暖化対策,廃棄物問題,貿易と環境保護の両立などを,主として企業の立場から説明する。1年間の講義で,世界の環境問題の最新情報と概略が理解できるようになる。主な内容は以下のとおりである。

1.地球環境問題の本質経済学的側面から

 (企業)
2.地球環境問題と企業

3.環境管理の国際標準化(ISO14000シリーズ)と日本企業

4. LCA ―製品に対する総合的環境配慮の手法

5.地球環境問題と企業経営

 (政府)
6.環境政策の目的費用と便益

7.政府の介入の必要性とPPP の原則

8.経済的手法の理論と実際

9.排出権取引と炭素税

 (消費者)
10. NGO 住民・消費者の役割

 (日本)
11.わが国の環境問題

 (海外)
12.米国の環境問題

13.欧州の環境政策

14.アジアの環境問題

15.中国の環境問題

 (地球温暖化)
16. IPCC 報告

17.気候変動枠組み条約

18.京都議定書

19.日本政府および産業界の対応

 (廃棄物)
20.廃棄物,適正処理(産業廃棄物)

21.拡大生産者責任 その1

22.拡大生産者責任 その2

 (その他)
23.自由貿易と環境保護の両立

24.自動車と環境問題

〔教科書〕
・山口光恒『地球環境問題と企業』岩波書店2000年
〔参考書〕
・F. ケアンクロス著『地球環境と成長』東京海上グリーンコミティ訳東洋経済新報社1995年


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