国際マクロ経済の実証分析(秋学期)


特別招聘助教授 宮尾 龍蔵

 この講義では,開放マクロ経済学の主に実証的な側面に焦点を当て,基本的な理論仮説,トピックスを紹介するとともに,その分析手法として近年の潮流となっている時系列分析について理解を深めることを目的とします。
 まず理論的なバックグラウンドとして,基本的なマクロ経済変数(生産,消費,投資,輸出・輸入,金利,物価,為替レートなど)の決定とその相互依存関係について考察します。その上で,それらマクロ変数の時系列データを題材に,各変数の時系列的特性を表す諸概念(定常性,単位根など)と変数間の実証的な関係を検証する手法(回帰分析,共和分分析など)について解説します。適宜,実際のデータを使った応用例について紹介し,実証分析の具体的な理解が深まるよう心がけます。

以下の講義内容を予定しています。
 1.開放マクロ経済学の基礎
(1)主要なマクロ経済変数

(2)財サービスの需要

(3)貨幣の需給

(4)総需要の決定とマクロ政策効果

(5)総供給と物価

(6)対外経済取引と為替レート

(7)開放経済下での総需要の決定

(8)対外取引と国内物価,総供給

(9)為替レートの決定理論

 2.国際マクロ経済の実証分析
(1)マクロ経済の時系列データ

(2)時系列分析の基本概念

(3)定常時系列データの実証分析

(4)非定常時系列データの実証分析

(5)単位根分析とその応用

(6)共和分分析とその応用

(7) VAR 分析とその応用

 受講にあたっては,マクロ経済学,国際金融,計量経済学の基礎的な知識があれば役立ちます。

参考文献等については講義中に紹介する予定です。


講義一覧へ