公共選択論(秋学期集中)


助教授 土居 丈朗

 公共選択論とは,政治過程を経済的に分析する研究分野です。より具体的には,政策決定過程で有権者,政党,官僚,圧力団体などの主体がどのように行動するか,財政政策,金融政策,通商政策,選挙制度などがこれらの主体の間でどのように決まるかなどを,経済学的に考察します。
 今年の公共選択論では,日本政治の経済分析をテーマとします。日本の政策決定過程における予算編成,財政赤字,公共投資政策,社会保障政策,地方分権,選挙制度,連合政権などについて,これまでに政治学・行政学などで分析されてきた仮説が経済学的にどう解釈できるか,実証分析でとらえられる日本の政治過程はどうであるかなどに,焦点を当てます。

 具体的な講義内容は下記の通りです。
第1部 日本の政治
 第1章 日本の政治:経済分析の課題
第2部 政治を動かす人々
 第2章 有権者の投票行動
 第3章 政党と選挙
 第4章 官僚の評価
 第5章 圧力団体
第3部 政府の政策決定
 第6章 景気と政治
 第7章 予算編成と財政赤字
 第8章 財政政策
 第9章 金融政策
 第10章 貿易政策
第4部 日本政治のあるべき姿
 第11章 選挙制度
 第12章 連合政権
 第13章 財政再建
 第14章 地方分権
 第15章 政治と国民

〔教科書〕
・井堀利宏・土居丈朗『日本政治の経済分析』木鐸社
〔参考書〕
・井堀利宏・土居丈朗『財政読本(第6版)』東洋経済新報社
・土居丈朗『地方財政の政治経済学』東洋経済新報社
その他,必要に応じて講義中に指示します。


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