現代労働経済理論(春学期集中)


助教授 赤林 英夫

 応用ミクロ経済学としての労働経済理論の近年の発展の中で,重要と思われるトピックを選んで解説します。特に,労働という商品の特殊性によって,市場での価格(賃金)や需要供給(雇用)の個人差や時間差がなぜ発生するのか,理論的に検討を行います。内容は以下のようになる予定です。

・労働供給:静学モデル,ライフサイクルモデル
・家族:家族内生産と労働,分業の利益
・賃金決定:人的資本理論,シグナリング理論,労働市場での差別,年功序列と定年の理論,補償賃金格差,内部昇進の理論,Assignment 理論
・雇用変動:職探しの理論,非自発的失業の理論,労働移動の理論

 基本科目の「労働経済論」を理論面から補完する内容的ですので,この分野に興味のある方は両方受講されることを勧めます。また,労働経済学の文脈での紹介と解釈が中心ですので,数学的な一般化やマクロ的展開については,ゲーム理論・契約理論・マクロ経済学等他の講義にゆだねることになります。労働経済学の知識は前提としませんが,ミクロ経済学と統計学の基本は必要です。授業の進め方や成績決定の方針は,クラスの大きさを考慮して,初回の授業で決定するので,受講希望者は必ず出席すること。


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