数理経済学特論II [確率論]
講師 黒田 耕嗣
春学期は離散確率空間をもとにして以下の内容で講義する。
1. random walk を例にとり,確率空間,確率変数,確率分布について解説する
2.確率分布の期待値,分散及びモーメント母関数の性質について述べる
3.有限確率空間をもとにしたinformationstructure と離散時間株式市場モデル,条件付期待値とマルチンゲールについて
4.平衡価格測度と裁定戦略
5.離散確率解析を用いたオプション価格式の導出とBlack- Sholes の公式について
秋学期は連続系を取り扱う。
1.リーマン積分からルベーグ積分へ
2.測度空間とルベーグ積分の定義について
3.ルベーグの収束定理について
4.測度論的確率論の概要(確率変数列の収束,大数の法則,中心極限定理)
5. random walk からBrown 運動へ
6. Brown 運動の性質(Markov 性,マルチンゲール性,Maximal process について)
7.確率積分とIto の公式について
8.ファイナンスへの応用について(数理ファイナンスへの序論)
講義一覧へ