自由研究セミナー
「転換期の歴史を理解するために」
今年度の「自由研究セミナー」では1年間をかけてヘーゲルの『歴史哲学講義』を取り上げて、それを輪読したいと考えている。
いうまでもなく、私達が「21世紀最初の年」に生活しているからであって、これまでの100年間といわず、それ以上にもっと長い「時の流れ」をどのように人類が歩んできたのかを歴史の哲学を通して考察することは無益ではないからである。
一般的に難解と言われている「ヘーゲル哲学」であるが、『歴史哲学講義』は取り扱う対象と素材が具体的なことであるからヘーゲル哲学にとっては格好の入門書であるといわれている。
古典的著作を通して現在を問い、そして「過去と未来」をどのようにしてつなげていったらよいのか、受講生諸君とともに議論し考えてみたいと思う。
とりわけ、今年度の新入生諸君、また、2年生の諸君が生まれて育った今日に至るまでの「時の流れ」は、日本と世界が大きく変化していった歳月でもある。こうした背景を踏まえて『歴史哲学講義』を中心に学問することの楽しみとはどんなものであるかを語ってみたいとも考えている。
受講生諸君に望みたいことは、自ら進んで「自由研究セミナー」に参加しているという自覚のもとに積極的に討論を行い、自ら考えていることを堂々と主張していく努力をすること、これである。
教科書:ヘーゲル著 長谷川宏訳『歴史哲学講義』(上・下)岩波文庫
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