自由研究セミナー
「他者との出会いを考える」


工藤 多香子

 自分とは異なる人々、異なる文化と出会ったとき、私たちは何を感じ、どのような行動をとるのでしょうか。このような経験は必ずしも対等な力関係の中で生じているとは限りません。むしろ、不均衡な力関係こそが出会いをもたらすことが多いのではないでしょうか。その典型的な例が植民地における出会いでしょう。現在、植民地はほとんどなくなったとはいえ、力の不均衡が消滅したわけではありません。この授業では、人の移動や情報の拡大に伴って日常的に起きている他者との出会いを考える一つのてがかりとして、植民地状況における出会いの中で人々が何を考え、行動したかを検討したいと思います。

 参考文献:
 栗本英世・井野瀬久美恵編『植民地経験人類学と歴史学からのアプローチ』人文書院、一九九九年。




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