世界経済の現状と問題
「世界経済の新展開と今後の展望」
(99学則)〔春学期〕


馬田 啓一

 本講義では、最新かつ重要な世界経済の諸問題を平易に解説する。講義を通じて、世界経済の実際の展開に対する学生諸君の関心と理解を高めたいと思う。このため、単なる基礎的な理論の説明にとどまらず、貿易摩擦や為替レート、地域主義の動きなど、いま論議を呼んでいる世界経済問題のトピックスもテーマに取り上げ、それを理論的に掘り下げていく。
 具体的には、前半は、日本にとって重要課題となっている日米経済摩擦の問題を取り上げ、その原因と対応のあり方について考える。後半は、WTOと地域統合の動きを中心に、新たな世界貿易秩序の形成について、グローバリズムとリージョナリズムの視点から考える。予定している講義のテーマは以下のとおりである。
 [1]日米経済摩擦の新たな構図
 [2]貿易不均衡の経済分析
 [3]日米ダンピング問題
 [4]日本の市場開放と米国の制裁措置
 [5]円レートと日本経済
 [6]日本企業と海外直接投資
 [7]WTO体制と地域統合
 [8]アジア通貨危機とASEAN
 [9]EUの拡大と通貨統合
 [10]米国の地域主義とNAFTA
 [11]APECの現状と課題
 [12]WTO交渉と新たな貿易課題
 [13]その他
 なお、経済学の基礎知識があることが望ましいが、別になくてもよい。世界経済の動きに対する旺盛な問題意識と意欲さえあれば、とても興味深く受講できる。

 教科書:青木健/馬田啓一編著『日米経済関係』勁草書房、1996年
 青木健/馬田啓一編著『地域統合の経済学』勁草書房、1999年
 参考書:青木健/馬田啓一編著『検証/APEC』日本評論社、1995年
 白石孝/馬田啓一編著『為替レートと日本経済』東洋経済新報社、1996年
 青木健/馬田啓一編著『日本企業と直接投資』勁草書房、1997年
 青木健/馬田啓一編著『WTOとアジアの経済発展』東洋経済新報社、1998年
 青木健/馬田啓一編著『ポスト通貨危機の経済学』勁草書房、2000年




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