労働法


法学部 助教授 内藤 恵


 わが国で労働法と呼ばれる法領域は,大別して,労働市場,個別的労働関係,団体的労使関係に関する法の総称であるとされる。解説するならば,求人・求職に関る場面で生じてくる問題,及び既に労働契約の関係に入っている個々の労働者の労働契約にかかわる問題,そして,労働者・使用者・及び労働組合の三者間に生ずる問題を法的にどう解決するかということが,この領域の対象であると言えよう。
 本講義では,労働法の歴史的背景から説き起こし,春学期は,個別的労働関係について論ずる。具体的には,採用内定,非典型労働(派遣・等),人事異動,労働時間,賃金,懲戒,解雇,労働災害補償,等がその対象となる。秋学期は,これに続き集団的労使関係の法的構造を解説する。内容としては,労働組合の組織,組合と労働者の権利抵触,組合・使用者間の団体交渉,労働協約,不当労働行為等を講ずる。
 なお,法律学は体系的学問であるため,労働法の基礎となる法学・憲法・民法総則・債権各論をすでに履修したか,少なくとも学んでいる方々の履修が望ましい。講義の進度が速いので,基本的概念まで本講義で解説することは困難である。
履修者は六法と別冊ジュリスト・労働判例百選(第六版)(有斐閣)を携行されたい。
〔参考文献〕
・『労働法の世界(第三版)補正版』中窪裕也・野田進・和田肇(有斐閣)
・『労働法(第6版)』安枝英・西村健一郎(有斐閣双書プリマシリーズ)


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