研究会(3年)
本研究会の目的は,経済理論の基本的枠組みの学習とそれを用いて様々な経済現象を分析することにある。特に本年度はミクロ経済学の範疇に入る,価格理論,ゲーム理論,契約理論の基本的な枠組みをよく理解するとともに,それらの枠組みを企業組織と企業の金融行動の分析へ応用することを主要なテーマと考えている。よってこのような問題に関心をもつ学生の参加を希望している。研究会で多少なりともあつかう可能性のある文献を下にいくつか示したので参考にされたい。新設の研究会であり,どのような形式で研究会をすすめるかは,受講生とよく議論しながら決める予定であるが,基本的には,3本の柱のバランスを重視する予定である。ひとつは,プレゼンテーションの能力である。これを身につけてもらうため,現実の様々な問題の中から関心のあるテーマを選んでもらい,それに関する研究報告をしてもらうことも考えている。ふたつに,基本的な理論的枠組みとその応用の仕方をよく理解することである。企業組織の経済分析という応用面を本ゼミで取り扱い,このために必要な理論学習にパートゼミなどの機会を利用することを考えている。三つ目に,理論的な勉強だけでなく,実証的な研究にもある程度ふれることを予定している。計量経済学の難しい手法を学習することは要求しないが,実証分析のための基本的な考え方を「企業金融」などの分野でのいくつかの論文を読むことを通じて学んでもらうことを考えている。
〔参考文献〕
(1)ミルグロム,ロバーツ(奥野,伊藤,今井,西村,八木訳)(1997)「組織の経済学」NTT出版
(2)柳川範之「契約と組織の経済学」「経済セミナー」1997年10月〜1998年10月連載
(3)アロー(村上泰亮訳)(1974)「組織の限界」
(4)伊藤秀史(編)(1996),「日本の企業システム」,東京大学出版会
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