ゲームの理論
ゲーム理論を講義する。ゲーム理論という一貫した方法論によって経済を中心に,政治,社会および環境,さらには生物や遺伝子の行動,アルゴリズム,人工知能など,科学の新しい潮流にも触れる。主な内容は以下のとおりである。
ゲーム理論の歴史:
- フォンノイマンとミニマックス定理,効用理論,結託のゲーム,ナッシュ均衡,ナッシュの交渉ゲームなど。
戦略のゲーム:
- 共有地の悲劇,公共財の過小供給とピボットメカニズム,ヴィクレイオークションなど。
繰り返しゲームとフォーク定理:
- 懲罰戦略,TitForTat,サブゲーム完全均衡,姨捨ゲームなど。
限定合理性と進化的ゲーム:
- 進化的安定戦略,タカハトゲーム,密約など。
手続的合理性とアルゴリズム:
- 有限オートマトン,自己認識プログラム,万能チューリング・マシンなど。
ゲームの木:
- 行動戦略,参入阻止ゲーム,完全ベイズ均衡など。
協力ゲーム:
- 廃棄物処理のルール,凸ゲームのコア,タルムードの遺産分割法など。
教科書は拙著,
・『はじめてのゲーム理論』有斐閣1997年を使用する。その他の推薦図書としては,
・Gibbons,経済学のためのゲーム理論入門,(須田・福岡訳),創文社1995年
これは経済学への応用を意図して書かれた良書である。数学的に書かれたものとしては
・岡田章,ゲーム理論,有斐閣,1996年がよい。
成績は,期末(冬)の定期試験とともに,出席状況や数回の演習問題,小テストを参考にして評価する。
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