経済数学I
「微分積分」
光道 隆
この科目の目的は1年生の「微分積分」(タイプI)と「数学概論II」(タイプII)に引き続き多変数の微積分を学ぶことにある。1年生のときは、2変数の関数の偏微分、全微分、極値問題、そして1制約条件下のLagrangeの未定乗数法を学んだ。この科目では、さらに3変数以上の場合を学ぶとともに、時間が許せば1変数の積分と2変数の重積分を学ぶ。
- 1.2次元、3次元を中心に行列式の復習
- 2.偏微分、接平面、全微分可能性、微分の変数変換公式(2変数の復習からはじめる)
- 3.多変数の極値問題(3変数に重点をおく)
- 4.陰関数定理、逆関数定理(使い方に重点をおく)
- 5.条件付極値問題(2変数1制約条件、3変数1制約条件、3変数2制約条件の場合に重点をおく)
- 6.1変数の積分、2変数の積分
タイプIIの学生に対する注意 「数学概論II」に合格していない学生の履修を妨げる理由はないが、推奨はできない。
参考書
伊藤幹夫・戸瀬信之「経済数学」エコノミスト社
押川元重・南正義「数理計画法」培風館
津野義道「経済数学I」培風館
西村和雄「経済数学早わかり」日本評論社
関連する講義 時間の制限もあって、最後の積分の内容まで教えることができるかはわからない。それでも、積分を学ぶことは経済学部生にとってますます必要になっている。統計学をちゃんと理解する上でも積分は必須である。三田にいって、計量経済学や確率・統計を学ぶ上でも積分の基礎は不可欠であろう。そこで、2年生諸君には、「統計学I」を前期に学ぶと同時に総合教育科目「積分入門I」(2単位科目)を学ぶことを推奨する。
単位について 後期に開講する経済数学I(線形代数)と両方を履修してもよい。前期、後期の経済数学Iを両方合格して、3、4年生で理論経済学、計量経済学を学ぶ数学的な準備が整うことに注意しよう。単位についても、両方合格した場合、専門教育科目として卒業単位となることに注意する。
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