経済と環境〔春学期〕
現在、地球規模での環境破壊ないし汚染に対する危機感は急速に高まっている。1997年12月に京都で開催された国連気候変動枠組条約の第3回締約国会議(COP3)はそれを象徴するものであろう。この環境問題の究極的な解決への道のりは遠いと思われるが、まず様々な角度からの分析、その対応がいそがれねばならない。とくに現実を十分に踏まえての接近が、今後益々重要となってくるであろう。
本講義では、人間の経済活動・生活活動と生態系全体・自然環境の関わりあいについて、学生諸君に問いかけていきたいと思う。問題提起を行うだけでなく、地球全体の持続可能な発展(Globally Sustainable Development)を基本目標として設定する。
そして、人間と自然環境との長期的・歴史的な関わりあい、問題の本質・所在とその決定因、世界と日本における問題の展開過程と現段階、経済学を中心とする分析の体系とその成果・問題点、対応のあり方と今後の展望等を、講義の主たる構成・内容としたい。本講義では、何が解明されており、何が残された問題なのか、持続可能な発展の達成にはどうすべきなのか等を明確化してみたい。
なお毎時間、資料や参考文献をまとめたレジメを配付し、ある意味では手作りの納得のいく講義を志向している。
今年は、自然科学・自然地理学的アプローチと社会科学・経済学的アプローチとを併用する形で講義を進めていく。前半の4回を松原が、後半の8回を深海が担当する。
とくに、自らの問題意識や研究意欲をもつ学生の履修を歓迎したい。
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