簿記「財務諸表の技術的基礎」


李 精


 現代社会は様々な「装置」から成り立っているが、その中にあって大きな役割を果たしているのが複式簿記である。かのMaxWaberが述べたように、複式簿記は1つの形式合理性であり、この技術装置を通して企業活動の経済的側面を一望に収めることができるのである。
 複式簿記とは、企業の行う経済活動を帳簿に複式記録することによって、企業の財政状態と経営成績を明らかにするものである。財政状態は貸借対照表(バランスシート)、経営成績は損益計算書によって示されるが、これらは複式簿記の手続きを経て誘導的に作成される。
 本講義は複式簿記の基礎知識を提供するものであり、決算に至るまでの一巡の簿記手続きの理解を図ることを目的としている。講義の概要は以下の通りである。
 1.複式簿記の意義と目的
 2.複式簿記の原理
 3.取引
 4.仕訳と勘定
 5.元帳転記
 6.試算表と精算表
 7.決算その1
 8.現金・預金
 9.商品
 10.手形
 11.有価証券
 12.債権・債務
 13.固定資産
 14.決算その2
 なお、本講義は講義を主体として進めていくが、科目の性格上、適宜演習を織り込む。

教科書:授業の初めに提示します。


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